デスキング
「貴様は家族の仇、絶対に、絶対に許さない」。
アストリアは完全に我を忘れて突撃した。
「風よ、攻撃を避けよ」。
アストリアは魔剣で切りつけるが、攻撃をギリギリで避け続ける。
なぜ当たらない、敵は大将、多分デスキングだが身体能力はレサーバンパイアである自分と同じくらい、なのに当たらない。
「家族の仇か、ここにいる者のほぼ全てが我を仇を思っているだろう小僧、矮小なことよ」。
「雑談とは余裕だな、ここで貴様の最後だ」。
そういうとバンパイアを相手していた以外のエルフの魔法が飛んだ。
「弱い、弱い、その程度の魔法など我の前に届くものか、風よ我を守れ」。
エルフ数十人の攻撃が全て風に阻まれる。
エルフの戦士が驚きの声を上げた。
「マルチスペル」。
「矮小よ、矮小よ、数を集めても無理なことよ」。
その間にもアストリアはきりかかるが攻撃は一向に当たらない、よく見ると足は動いていなかった宙に浮き、アストリアの攻撃に合わせて避けていたのだ。
「ほう気づいたか、そうだ貴様の攻撃、そのものが我を動かしているのだよ、柳に風と言うやつだ勉強になったかね、今度はコチラから行くぞ、炎よ」。
それは今まで相手してきた魔法とは大違いだった、ただのファイヤーボールだろうが壁のような強大さでコチラに向かって来た。
アストリアは、避けきれないと思い、常闇のローブで防ぐが今まで何があっても無傷だった常闇のローブが焼き切れて、何とか原型をとどめている状態だ。
しかしあまりに強大な攻撃は二つの結果をもたらした、我を忘れて攻撃していたアストリアに冷静さを取り戻したのだ。
そしてもう一つ敵自分の攻撃の強風で敵の付けていたローブの頭の部分が脱げた、そこに見えたのは骸骨だった、それと同時にローブで隠されていた敵の気配が戦場全体に広がった。
「ワイトキング、それが貴様の正体か」。




