アリシア2
とにかくアリシアは元気なやつだ。
見ていて飽きない。
あれから里を案内して貰っているがあっちに行っては大騒ぎ、こちに行っては大騒ぎ。
例えば武道場に見学に行けば実力を俺に見せると言って道場の人たちをちぎっては投げ、ちぎっては投げ、ついでに僕も投げられ、投げられ身体中痛い。
次に剣術道場に行けばここでもちぎっては投げ、ちぎっては投げ、なぜ剣術で投げ技を使うのか僕にはわからないが本人は高笑いして楽しそうだし、道場の人には好評だったから良しとしたい、ついでにここでもめちゃくちゃ投げられた。
その次はお腹が減ったと食事をしたのだが食べる食べる、お店で他の人の分が無くなるからここまでにしてくれと言われるまで食べた。
今日はアリシアに付き合ってヘトヘトだこいつが凄いやつだって事は分かったが、いくらついてない僕でも、もうしばらくは勘弁願いたい。
帰り道に雑談をする。
「普段アリシアは何してるの、毎日こんなんかの」。
すると大笑いしながら答える。
「はっはっはっは、毎日こんなわけないだろ、普段は社で祈りを捧げている、里のみんなが幸せであること、里が平和で有るとこ、今年の農作物が豊かである事、今日あったみんなは私にとっては子供や孫みたいな存在だ祈る事なんかいっぱいある毎日祈っても足りない位だ、だから今日は特別だぞ」
そう言いて夕日に照らされるアリシアの顔はどこか赤く、とても優しかった。




