ゴブリンの使い道3
メスのゴブリンはこちらを見て襲って来なかった。
オスよりメスの方が攻撃的では無いのか、それとも個体差か。
野生では攻撃してきたので環境か。
「ギィ」
召喚したゴブリンが声をかけた
「ギィ」
「ギィギィギィ」
凄い、あれで会話出るなんて。
どうでもいい事に驚き、また攻撃されなかった理由も検討がついた。
状況だ、歴戦の風格の同種と両脇に同種を抱えた人物、いきなり攻撃しなかったのは納得だ。
今日の僕は凄いぞ。
まだ二体は話しているが格好良く言う。
「敵対せず、ついて来い」。
決まった、格好いい、凄い、完璧だ。
思わずニヤける。
「続きは歩きながら話せばいいよ」。
ゴブリンに顔を見られないように歩き出す。
「部屋についたよ、ここで君たちには繁殖をして欲しい、まずは召喚したゴブリンと野生のゴブリンで子供ができるか知りたい」。
抱えていたゴブリンを部屋に置く。
「それと、野生のゴブリンはこの部屋より先に出るのは禁止、出た場合は殺せ、起きたら説明しといて」。
視線を送ると、先輩のゴブリンが頷いた。
「僕は自分の部屋で作業する何か変化があったり、要望があれば来て」。