初めのつらい恋
多少、体験したお話です。
順風満帆の学校生活を送っていた。
「好きです。付き合ってください」
告白といういかにも青春を謳歌していた高校二年の夏、初めての彼女ができた。
毎日メールを送りあったり、デートをしたり、一緒に下校したり…………唇を接触することもあった。これが俺の最高の高校生活だと思っていた。
友人よりも一歩先に進んだという感じがして優越感に浸っていたのかもしれない。
最高があるということは最悪もあるということ。高校生活で最悪と感じたのはきっと彼女と交わした最後の言葉が原因だろう。
「別れてほしい……」
「な、なんで?」
強く聞き返すのも無理はない。自分の何がいけなかったのか、何が彼女を失望させたのか検討もつかなかった。
「りくが悪いってわけじゃないの。私が悪いの…………」
彼女は泣いていた。
泣きたいのはこっちだっての……そんな感情を言葉に出すことはなく只々何がいけなかったのかを考え続けた。
そして彼女は最後にこう言い残した。
”蛙化現象”と。
初めは何を言っているかわからなかった。俺は気になって調べてみた。
蛙化現象……ずっと好きだった男性が振り向いてくれた途端、相手のことを気持ち悪いと思ってしまう現象。
確かに彼女と付き合ってまだ一か月半くらいしかたっていないが彼女がそんな行動をとった覚えはなかった。
どうしたらよかったのか? …………こんな現象どうしようもないじゃないか。
彼女との思い出が浮かび始め瞼からは涙がこぼれた。瞼が腫れるくらい、喉が枯れるくらいに。
それから一か月の日々が過ぎた一か月の日々が過ぎた
あれからは彼女とも会話することなく高校生活を楽しんでいた。
「俺、〇〇ちゃんと付き合ってんだ」
それは唐突に聞こえた。忘れようと必死になっていたのがばかばかしい。
一か月で心が癒えるわけもなく消えない痛みはどうすることもできなかった。だから、必死に忘れようとしていた…………彼の言葉が耳に入った瞬間もうどうでもよくなった。
そして同時にこう思った。
告白を受け入れたのは遊びだったんじゃないのか、彼を好きになったから俺と別れたんじゃないのか。
結果はどうあれ俺は彼女に振られたことは変わらない。
これからの人生、もう蛙化現象には会いたくないと心底思った。
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ありがとうございます。




