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第13話

この世界の魔法は大きく2種類に分かれる。

1つは体内の魔力を使う通常魔法で、これは術者本人の才能に大きく左右される。

その才能の無い者はいくら努力しようと才能が開花する事は無く、更に魔法の才能があっても必要な属性を持っていなければ駄目だ。

魔法属性とは火•水•風•土•聖•光•闇の7つ存在し、1つの属性しか持っていない人もいれば複数個の属性を持っている人も居る。

一昔前はどの属性を持っていても食べていく分には困らなかったが、科学技術が発展した現代では食べていくに困らない人は特に優秀な一部の人達のみである。

現代で食べていく分に困らない属性は聖属性くらいである。

聖属性は治癒魔法が使え、高給取りで食べていく分には一切困らない。

それだけ使える人も少ないという事もあるが、怪我や病気を治す事が出来るのだ、当然使える人が多い訳がない。


そしてもう1つが精霊魔法である。

こちらの方は通常魔法と違い術者本人の魔力は一切使わずに契約している精霊の魔力を行使する魔法である。

だが、精霊魔力と呼ばれる魔力が無いとそもそも精霊が契約してくれない為、一応こちらも術者の才能を必要とする。

ただ、精霊魔法の才能があったとしても精霊と契約出来るとは限らず、過去に才能があったのに契約を断られ続け、結局契約出来なかった人も居る。

精霊はその人の本質を見抜く能力があり、邪な者が契約しようとしても契約出来ない。

だが、逆に相当高位の精霊と契約する事も可能であり、過去に契約している人も少なからず存在する。

そして、そんな精霊と契約して魔力を行使する事を精霊術と呼び、行使する人の事は精霊術師と呼ばれている。


そして自他共に認める世界最高峰の研究機関であるスフィールノにある『塔』にも当然精霊術を研究する場所がある。

それが精霊術の塔である。

他の塔のように開発が行われている訳ではなく、他に比べて影が薄いのだが、多数の論文などを発表しており、決してその功績は少ないものでは無い。

そしてそんな前置きは置いておいて、魔導工学の塔の部屋では机の上に置かれ、読み終わった1通の手紙を魔導工学の塔の大賢者ラフテルや賢者グローテル、そして何故か大賢者の弟子という事になったレインと、その契約精霊であるティリファが見ていた。


「それで?大体内容は想像出来るけどなんて書かれてたの?」

「・・・手紙の8割程を埋める形式的な言葉をすっ飛ばすと、来てくれって事がかかれてた。」


「・・・4枚もあったのに8割も形式的な事かよ。」

「なんで我が弟子が此処にいる事がわかってるのよ。それで、行くの?」

「行くしか無いでしょ。あと、弟子じゃ無いし。」


「はぁ〜、なんで隣なのにわざわざ手紙出すかなぁ。」

「一応は王子だし、」

「窓から見えますのに。」


「まぁ、とりあえず行ってらっしゃい。研究対象にはされると思うけど解剖はされないと思うから、多分。」

「多分って、」

「もし、解剖しようとしたら不敬罪適応させる!」


「全力で抵抗するだろうね、彼等。」

「してみろ。全権力と全武力使って精神的•物理的に潰してやる。」

「比喩じゃなくて、現実に出来る力持ってるから恐ろしいんだよね。」


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