羊とツツジ
掲載日:2026/04/11
【短歌十首】
何故きみは咲いているのかなんて聞かれて笑うツツジの君が居て
水田に満ちた水鏡なびいてる止まった時計の針をしずめて
ハラハラと喉仏を通り過ぎるほどに散って言葉ない囀り
道路脇急いで閉じた傘のよに並ぶ傘立てツツジの蕾
排気に強いツツジちゃん吸って吐くよに咲いておくれよ
あのひとに触れられるほどの柔らかき息をしたくて
水を飲む
母に貰ったイヤリング鏡に立てば若き母の心も映して
タンポポみたいなポメラニアン日溜まりを零さぬようにキョトキョト歩く
穏やかに受け止めてくれるか君の舟に乗るよに抱き上げてくれるか
メィメェと羊かツツジか雲のよに並んで咲いてサツキの息する




