『評価ポイント平均』を廃止するというのは、いかがでしょうか
提案といよりは、皆さんの意見を聞いてみたいという程度なのですが。
前提というかおさらいとして、なろうでは作品のランキングとかは、ブクマ数と評価数で決まります。
ブックマークをするごとに、2点の加算。
加えて、一人につき★☆☆☆☆から★★★★★までの評価をつけることが出来る。
★一つにつき2点。
つまり一人につき0点〜12点まで設定することが出来るわけです。
この制度が、ここ数年(制度が変わってからそれぐらい?)続いていますが、個人的には「矛盾を内包したシステムだな」と感じています。
ということで、そのことを少し話します。
総合評価という観点で考えれば、★☆☆☆☆が五人でも★★★★★が一人でも、変わらない。
だからむしろ、評価者が多いことは誇るべき、喜ぶべきことなはずなのに。
少なくともランキングという制度はそういう計算式で動いている。
だというのに★☆☆☆☆に対して複雑な感情を抱いてしまうのは、なぜなのか。
それはひとえに「評価ポイント平均」なんてものが表示されるから、なのだと思う。
完全加算方式のポイント制にしているのに、平均評価なんてものが出ると、話が変わってしまう。
人によって★の基準は違うらしい。
ポジティブな理由で★☆☆☆☆をつける人も、まあいるのだろう。
だけどさ、例えば自分の書いた作品の平均評価が「★☆☆☆☆」です。って言われたときに、作者はどういう顔をすればいいの?
あるいはさ、ついさっきまで「★★★★★」だったのが、突然「★★★☆☆」に変わったときに。
それでも単純に喜べるような強いメンタルを、はたしてどれだけの作者が持っているのか、って話になる。
だいたいにして、評価ポイント平均は、評価ポイントの平均ではあるけれど、評価の平均ではない。
評価者数の数倍から数百倍の、PV数があることだろう。
そのほとんどは「評価に値しない」として立ち去っている。
それらの声なき声を無視して、声を上げた一部のノイジーマイノリティだけを取り上げて、そこに何か意味があるのか?
本当に評価平均を求めたいのなら、「総合点数/ユニークアクセス数」で計算するべきなのだ。
や、やめろ! そんなことをしたら私の作品の平均は塵芥になってしまうから!
それはそれとして。
ということで、いろんなところに表示されている「評価ポイント平均」を消すという提案なのですが、いかがでしょう。
消すと言っても、隠すわけじゃなくて。
評価合計点と、評価者数は、表示したままでも別に良いと思ってます。
興味がある人は、計算すればいい。
それは、自作品の伸びしろとして考えることが出来るようになるから。
それにもし「平均点が低い=悪い作品」という意識を撤廃することが出来れば……
そのときは、評価の幅も広がります。
なんとなく今は
・面白い!→★★★★★
・まあまあ面白い!→★★★★☆
・それ以外→☆☆☆☆☆
みたいに考えてる人が多いと思う。
つまり、まあ普通かな。に対しては、評価すらしない。
むしろ
・つまらん! クソ! 読んで後悔した→★☆☆☆☆
みたいな?
そして結果、クソみたいな作品だけが評価される世界になる。
このゆがんだ構造を矯正するために、今こそ「評価ポイント平均」を廃止しましょう。
それこそが、なろうをよりよくすることにつながるはずで。
それはもしかしたら、ショッピングサイトの評価にも同じことが言えるはず……
なにも★1のクソレビューに苦しんでいるのは、なろうだけではないのだから。
小説投稿サイトが、よの最先端を行く。そんな時代が来たら面白いかもね。
という話でした。よければご意見いただきたく。
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