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異世界転生して仲間入りした勇者パーティーを追放されました ‐でも最強スキルだから一人で無双します‐  作者: かるとるん
二章 ~最強と七の陰~

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二十話 装備強化、獣王出陣1

 マレインさんが出ていき、俺達は予定の整理をしようかと思ったが……。

 装備って、なんかやってたっけ?


 今更超重要なことに気づいた。


「装備関係ならドワーフに頼むべきかな」


 ヨイトの意見に皆賛成した。問題は……。


「どこでやってもらうか、だな」


 ファルンがそう言うと思い悩む。当ては、あるかもしれない。



「おらの工房へようこそ。おら、ドワーフのモーゴ。よろしくな~」


 握手を求めるモーゴさん。俺は震える右手でなんとか握手を交わした。


 結論、俺の意見は通った。だけど、何故か俺一人が行くことになった。

 今回は武器の調節をして欲しいだけだからだそうだ。


「ゆっくりしてってくれ~」

「は、はい」


 武器を大きな机に置いて、椅子に座る。

 水が飲みたい。そう思ったら水が出て来た。コップに注がれた状態で。


「…………」

「おめぇ面白いな! おら気に入ったぞー」


 そう言いながらニコニコして武器を触るモーゴさん。ガチャガチャと音が響く中、俺は水を一気飲みした。


「時間かかるから出てっていいぞー。六時間くらいしたら戻って来てくれー」

「六時間…………わかりました」


 工房を出る。行く当てがない。そういえば、会ってない人が一人いることを思い出した。



「俺に会いに来てくれたか。丁度いい、俺もどんな奴か知りたいと思ってたところだ」


 俺は今、ゴーメットさんに会うためレウシア大国にいる。

 だが、ゴーメットさんの方から話しかけてくれた。これでとりあえず全員と会ったことになる。縁が出来た。

 まず、レイルについて知っているか聞くことにする。


「レイルって、知ってます?」

「レイル……俺の娘だが」

「…………娘?」


 レイルはゴーメットさんの娘。じゃあ、ゴーメットさんはレイルのお父さんってことになる。

 ヨイトは逆。なんか、面白い。


「ふっ」

「どうした」

「ヨイトっていうエルフがいて……俺の仲間ですけど、代表のシェルさんはお母さんなんです」

「そうか。偶然だな」


 どうやらマレインさんが言っていたことは本当だ。互いのことは詳しく知らないみたいだ。


「立ち話もなんだ、ここに座れ」


 切り株に座る。六時間暇つぶしの難問はクリアできるかもしれない。


「お前は確かヨイヤミと言ったか。闇の名を持つ男……」


 思い出すようにゴーメットさんは伝承を聞かせてくれた。


「闇。世界を滅ぼす存在として生まれた、存在してはいけないモノ。闇の脅威は百年前に去った。だが、影響は今も残り続けている」

「なんか、あります? 影響って」

「大いにある。レイルがここを飛び出して行ったのがそうだ」


 レイルが、出て行った?


「レイルを産んだ直後、マーン……俺の妻が息を引き取った。レイルがそれを知った時が七歳。口を聞かずに五年……。レイルはどんな様子だ?」

「元気ですよ。毎日楽しんでます」

「そうか。……レイルは俺の話をしたのか?」

「いえ。全部初耳です」


 ゴーメットさんは目を伏せると、ぽつりとこぼす。


「マーン……元気だぞ、レイルは」

「あの……伝承とマーンさんは」


 ゴーメットさんは改めて俺を見ると、口を開く。


「マーンが死んだのは、闇のせいだからだ」


 ゴーメットさんがそう言った瞬間、俺は何かの気配を感じ立ち上がる。

 ゴーメットさんが「どうした?」と言ったが、俺は森の奥にいる塊を捉えていた。


「ゴーメットさん、またゆっくり聞かせてください」

「…………この気配、モンスターで間違いないな」


 そう言ったゴーメットさんも立ち上がり、近くにいた亀の人に住民の避難を頼んだ。


「戦斧、バーン!」


 空間から炎が吹き上がり、人が持てない大きさをした炎を纏う斧が出現する。


「行くぞ、ヨイヤミ」

「わかりました」


 俺も剣を出現させて戦闘態勢を取る。ゴーメットさんと息を合わせるように、そのまま森へ走った。

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