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異世界転生して仲間入りした勇者パーティーを追放されました ‐でも最強スキルだから一人で無双します‐  作者: かるとるん
二章 ~最強と七の陰~

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十六話 決闘1

「行くぞヨイヤミ」

「…………」


 俺は、吸血族代表ヴァンパとの決闘に応じていた。

 なぜこうなったのか。それは、昨日手渡しされた手紙から始まった。



「決闘か」

「受けるのか」

「受けたくないけど…………」


 ヨイトとファルンは話を聞くなり受けて欲しそうにしている。受けたくないと正直な気持ちを伝えると、レイルは俺にこう言った。


「役に立つかどうか確かめるために受けてくればいいぴょん」


 役に立つかどうか……。なんだが発破をかけられたみたいだ。


「受けるよ、決闘」


 決めたはいいものの通信魔法とかがない。どうしようか悩んでいると、向こうからかかってきた。


「決まったな」

「ああ」

「時間は?」

「お昼食べたらすぐにでも」

「ん。了解じゃ」


 通信が切れる。向こうも心配してこちらの様子を伺っていた、ということだろう。ありがたい。


「出来たぞ」


 レイルの拘束が解かれ、真っ先に席に着く。今日は焼きそばにしてくれた。


「これは一体……」

「不思議な食べ物ぴょん」


 どうやら二人にはなじみがないようだ。それもそうだよな。


「ファルン、これおいしい!」

「…………僕には味が濃く感じるが」


 はしゃぎながら食べる二人を注意しながらファルンも食べる。こうやって見ると、お母さんと子供の様だ。じゃあ俺はお父さんか。そんなことを考えている内に食べ終わってしまった。


「いってらっしゃい!」

「迷惑のないようにな」


 レイルとファルンの見送りを受けて、俺はカイロン帝国へ向かうのだった。



「お前、何者だ?」

「俺はヨイヤミって言います。吸血族の人に会いたいんですけど」

「ダメだ。何か見せろ」


 帝国の門番の人に止められた。何かないかと探していると、偶然冒険者の証明書を見つけた。それを見せる。


「通れ」


 門番の人にお礼を言って帝国の土地を踏む。

 ハイネストと同じような……。いや、それ以上だ。出店が並び、大きな店もある。


「……」


 その凄さに圧倒されながらヴァンパさんがいる場所を探す。

 路地裏、抜け道、大通り。ヴァンパさんどころか吸血族の気配も感じられない。


「あ……」


 いつの間にか帝国からエルフの里の裏にいた。


「迷った、な……これ」

「合っとるぞ」


 声が聞こえた方向へ振り向く。

 コウモリが集まって、ヴァンパさんが現れた。


「まさか帝国から入ってくるとは。エルフの里からの方が楽なのに」

「はあ……」

「じゃがな、門番がああするのは一度きり。良かったなヨイヤミ」


 ヴァンパさんが「こっちじゃ」と俺の手を引く。ドーム型の透明なシートが見えた気がしたので何なのか尋ねる。


「吸血族は闇に生きる。朝と昼はこうやって日差しを防いでいるのじゃ」


 ヴァンパさんに手を引かれたままシートの中に入る。暗い森、赤い空。ここが吸血族の住む土地。

 俺は直々にヴァンパさんが住んでいる城に迎えられた。

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