総憑鬼祓長
…憂いの種は丁寧に一つずつ
...全員、敬礼!
やっぱりな、やっぱりな…
「ふははは!!諸君!!ごきげんよう!」
ごきげんが良いわけがない…
「そこの、小汚い副校長!! 栄転おめでとう、ふははは!」
総務部長、指導部長以下部長級、課長級の憑鬼払いたちが、整列し敬礼をしている中、元主任憑鬼払い殿が、下品な挨拶をしてくれている。
総務部長「…というわけで、今後はこの方が我々の最高位『総憑鬼払長』となる。」
指導部長「そして、選挙の結果選ばれた新たな組織委員長は、こちらだ。」
元相王子市立第七小学校校長が、そこには立っていた。
…元気がなかった理由がわかったさ。
「相王子市立北山学園副校長殿、私に『大役』が務まるかはわかないが、よろしく頼むよ。」
「校長先生、すでにご存じだったのですね…あの時」
「ああ、すまない。そのとりさ。そして君が異動したのも我々の意向でもある。北山学園の副校長ならどこに出てもある程度の権限が与えられるだろうさ。」
「…いらないのですが、断ることはできないのでしょうね…承知いたしております。よろしくお願いいたします。(…権限ね…というより、北山学園の統括校長に何かあるってことだろうよ…)」
新しい展開が待っていそうだ。




