表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TRJ〜教師の本当の仕事  作者: おみき
第7章 既視感
63/67

予想以上

…やろうと思えば、その日のうちにやれる。つまらないが、暇つぶしにはなるか。

…さて、ここは古東組織委員会。2つの巨大なビルの第2庁舎、42階にある。


「…待っていた。」

そこには、統括、いや古東組織委員会総務部長が、さも当然かのように、佇んでいた。

「…部長。お疲れ様です。…待っていたとおっしゃいましたか。」

「ああ、そうだ。お前が来るべき、かつ手がかりがあるとすればここしかないだろう。」

「俺もお前に話がある…」と野太い声。…指導部長までがそこにいた。


「お二人を今、動かしているのはどなたですか?」俺は単刀直入に尋ねる。


「ふん…いつかも言ったはずだが?」と総務部長。


「本庁は指導部も、もちろん総務部も、自分達の意志で施策を講じる事はない。断じて…ですか?」


「そうだ。それを踏まえてなお、問うのか?」


「はい…指導部、総務部だけでなく組織委員会本庁は、誰の意思で動いているのですか?」俺は再び問う。


「分かっているだろう?組織委員会、そして組織委員会本庁のトップが誰であるかを。」


「はい…組織委員長、および総憑鬼祓長…です。」



「正解()()()…と言っておこう。」


「??...それはどういった事でしょうか…?」


「そう、ややこしくするな。」と指導部長が話に入る。

「つまり、我々、指導部、総務部をはじめ()トップの2人とそれに付いて行った愚か者30名程の()憑鬼祓いども以外が、今の古東組織委員会だ。」


「つまりトップが離反した?…ということですか?」


「離反なら、むしろそれは我々の方かもしれんがな。」

「だが、我々は、この国の安寧の為に、新しき指導者の下に、新たな古東組織委員会を立ち上げたのだ。」


…嫌な予感しかしない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ