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TRJ〜教師の本当の仕事  作者: おみき
第6章 継続
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紐を辿って

思いの外、ユダは側にいる。貴方の側でほくそ笑んでいる。

「ふむ、なるほどね…」報告を聞き終えた上司は、もの想いにふけるように答えた。


「校長先生、いかがいたしますか?私としては、一副校長が判断できる内容ではないと考える一方で、このままでいいのか迷っております。」


「ああ、私もさ。力は戻ったが、私も組織委員会の下にいる者なのさ。しかしながら、報告内容はよく分かったよ。私から相王子組織委員会に報告し指示を待つとしよう。副校長、キミもずいぶん疲れただろう。本来の副校長業務に当たりながら少し休んでくれたまえよ。」


「はっ。了解致しました。そのように。」



…校長先生もお疲れのようだ、この半年いろいろあり過ぎた。確かにまずは日常の生活に戻るとしようか。主任憑鬼祓い、主任教諭、体育教諭、養護教諭も今は、それぞれの職場に戻っている。俺も、倣うとしよう。



ただ…これはあくまでも消去法だが古東組織委員会……そこになにがあるかわからんが、手掛かりはそこにしかない。


いまだ顔を出さない大物が残っている。何故か?これは本気でわからん。しかし、辺境の一副校長には何もできないのも事実だ。


さて、久しぶりに学校業務に勤しむとしよう。

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