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TRJ〜教師の本当の仕事  作者: おみき
第5章 結果
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友として

降り下ろせないこの刀、そこには自分自身が見えるから。


「な、な、な…⁉︎」

「凄まじいチカラを感じます、ここにいるのが苦しくなるぐらい…ですっ。」

体育会系教諭と養護教諭が動揺を隠せないでいる。



「……………これで2度目……だね」校長が呟く。

「…ああ。あの大馬鹿野郎がっ」主任憑鬼祓いが応える。


「副校長先生!私はどうすれば。」主任教諭は天を仰ぐ。


シュッという軽やかな音が聞こえたその刹那、目の前に整然と隊列をなす一団がそこにはいた。


「…古東組織委員会…」


「主任憑鬼祓い、街舵組織委員会指導課長殿」


ザッ、全員が服従の膝をつき頭を垂れる。相手への最大限の敬意の表れだ。


「もはや、貴殿のおチカラに縋るより他に手段はありません。この通りでございます。我々とともに、彼を止め、そして再びこの国の子供達の笑顔の為に、彼奴を討ち果たさんことを…お願い奉る。」


「……指導部長、総務部長、そして本庁組織委員会の皆様。お顔をお上げ下さい。私は、一主任憑鬼祓いです。部下に対して、そのような心遣いは無用でございます。ただ、ただ、私は主任憑鬼祓いとして、街舵組織委員会の長としてではなく、彼の友として、必ずや止めてみせます。ただし、その後のことは、街舵組織委員会の長として、よろしくお願い申し上げます。」



「お前達なら、きっとやれる。アイツを止めに行く。アイツが戻ったら必ず、部長補佐官殿…いや新しい内閣統括大臣を…倒してくれ。頼む。」


「しかし、どうやって副校長のもとへ行くと言うのだい?」あれ程博識の校長でさえわからないといった様子だ。


「先生、覚えてるか?俺とアイツが、喧嘩したあと必ず行った場所を。アイツはあそこだ。そして俺に止めてもらうのを待っている。俺にはわかるんだ。」


「掘り進め、滑空せよ、理の礎…閃」

煌めく光と共に…消えた。



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