はじまりはじまり
僕達は、生きている。否、生かされている。生きるのも、その逆も、自分の意志とは関わりがない。
「…副校長先生!どこですか!」
なるほど、久しぶりってのは時間の問題ではなく、気持ちの問題なんだと今思っている。わずか3ヶ月、されど3ヶ月。今度の全校朝会の講話はこれで行こう…などと考えている。
主任教諭、教諭、養護教諭の3人に久しぶりに会うことができた…ん、?……1人多いような、気のせいか………さぁ、みんな久しぶりだな〜(笑)
……って「そんなわけあるか!テんメェ、今日こそ、その減らず口を叩き潰してやるよ!」
「…お〜怖っ!やっぱり本庁の方々って恐ろしいですわ〜、こわ〜い。」
「安心しろよ…その本庁とは縁を切ってきたからよ?今日はとことんやってやんよ。『軋れ、裂けろ、絶海の戒め…斬』」
「わっ、馬鹿野郎、死人がでるぞ!オイっ?」
「んなこたぁ、わかってんだよ、死人出す気でやってんだよ、オラァ!!副校長様から旅立っていただきテェなぁ、おいヨォ!」
「くっ…全く冗談の通じない。仕方ない、『軋れ、裂けろ、絶海の戒め…斬!』」
ギシッギシギシギシッ…普通なら、街の一つが消し飛ぶところだ。フワリと間に入る先輩。
「お疲れ様です。お戯れもその辺にしましょう。さあ、疲れてるでしょうからお食事から先になさってはいかがでしょうか?」
イヤイヤ、俺、結構本気でやったんすけど、フワリって。




