冒険に心折れました!
結構時間があいて申し訳ないです。なんでもはしません。今回は『汚い要素』がありますのでご了承ください。
フラグ回収にはさほど自信がない俺だったが、フラグ回収してしまったことには仕方がない。そう思っていても俺は使える魔法を持っていない。すなわち雑魚キャラである。俺の武器はめちゃくちゃ高いこのダイヤモンドでできた剣だけなのである。
「おい、お前ら敵襲だ!」
おじさんの野太い声が一帯に広がり皆、気づいたようだ。しかしもうすでに敵に囲まれていた。敵がなんだったかと言うと
オーク、つまり豚と人間の魔物であったのだ。それも見渡す限りオーク、オーク、オーク!はじめての冒険でこんな多くのオークと出会ってしまうなんて……運が悪いな……
「ふぁーーー!?」
オークに囲まれアルトラーゼ伯爵はすごく怯えていたが……横にいるシンラーさんはでかい声で悲鳴をあげている。
「急にどうしたんですか?シンラーさん?」
「ベ、別にオ、オークなんかこ、怖いわけじゃな、ないんだからね!」
「素直になってくださいよ。怖いなら怖いでいいですけど、俺はどーせ役立たずなんですからシンラーさんも戦ってもらいますよ」
「い、いやーーーーー!」
辺り一面に少女の悲鳴が鳴り響いたのだった。
「しょうがないですねー」
俺はシンラーさんに買ってもらったダイヤの剣を構える。そしてオークは俺に襲いかかる。俺は剣を振る!俺はくしゃみをしてしまう。オークは斧を振り下ろす!俺は死を覚悟する。
目の前に少女が現れてオークを殺す!オークは死ぬ。俺は自分を情けなく思い、泣き、もう少しのところで自殺をするところであった。
その後は俺は泣きながら剣を振るってオークを10匹ぐらい倒したがほとんどは、俺より年上だけど背が低い、クライアさんや、他の魔法使いにに片付けられてしまった。
そこには豚の魔物に怯える少年少女の姿があった。
それから俺とシンラーさんはクライアさんに呼び出されこっぴどくしかられた。俺やシンラーさんより身長が低いため目線が俺より下になってしまい、彼女は少し複雑な気持ちを抱いてしまったようだ。
(この人は身長が低くても俺より年上の21歳で大人なんだよなぁ......)
「ねぇ!聞いてますか?次はちゃんと闘ってくださいよ!次、今みたいな感じだったらお金は無しにしますからね!」
「はい!分かってます。次はちゃんとやるんで報酬だけは勘弁を」
「ごめんなしゃい」
「あなたも泣いてちゃ駄目ですからね」
という、軽めのお説教を聞かされて馬車はまた目的地に向かって走り出した。すでに陽は登り、夜も明けていた。
「ねぇクライアさん、なんか町みたいのが見えてきたんですが、あれが目的地ですか?」
「いいえ。あれはトラマルクという町です。あの町に入ればベルスターレリア公国に入りますよ」
「へぇーそうなんですか......っていうか、シンラーさん!いつまで気を悪くしてるんですか?早く『自分が乗り物酔いをします』ということを認めてくださいよ。周りの人にも迷惑です。」
「ヴェーー。」
「いやーー。ちょっと!なんで馬車の中で吐いてるんですか!汚ないんでやめてくださいよーー。大丈夫ですか?クライアさ、」
「やだーーーー!汚いーー!汚れるーー!いやーーーー」
そこにはゲロまみれの青年と乗り物酔いの少女とゲロに向かって剣を構えるロリ顔の成人女性と多数のおじさんの姿があったのでした。
前書きで言ったものの最後の方はとても不適切でした。不快にさせてしまったらすいません。なんでもはしません。
次からはツルシは格好いいところを見せることができ、報酬を貰えるでしょうか?