452 江北調略終了
済みません、投稿失敗してました。
江北での調略は、殿が横山城へ入られた事で終了となった。
まあ、もう調略出来そうな奴は…居ない事もないんだけど、時間切れだな。
「あまり調略は叶いませんでしたが、小谷城間近の、佐和山城、宮部城、山本山城の三城及び江北の主な湊は押さえる事が出来ました」
「…そうか。流石は傳兵衛、よくやった」
「はっ」
調略の成果を報告すると、殿は褒めてくれはしたが、何だか歯切れが悪い。
ひょっとして、殿が思った程の成果じゃなかったのかなぁ?
でも時間も無かったし、俺にはこれ以上の仕事は無理だよ。
「では、その者等にも兵を出す様に命じよ」
「はっ。それと、以前調略致しました伊香郡の東野家は、浅井郡にも所領が御座います。そちらから小谷城攻めに兵を出させる事も出来ますが?」
「いや、そちらは不要だ。そのまま伊香郡にて伏せさせておけ」
「畏まりました」
なら後は、小谷城で適当に戦っている振りでもしてればいいか。
「それと、お主も小谷城攻めに加わらずとも良い。其奴等と共に敦賀への退路で伏せておれ」
「はっ!」
ラッキー!
城攻めなんて面倒な事しなくて済む。
「逃れて来る者等を無理に相手する必要はない。近江より追い払うだけで良い」
「宜しいので?」
おっ!それって必死になって突破しようとする強敵をスルーしても良いって事ですか?
真柄とか真柄とか真柄とか!
俺もそっちの方が楽で有難いんだけど、本当に良いの?
「構わぬ。今年中に浅井家を滅ぼし、来春には越前へ攻め入り朝倉家を叩く」
「おお!」
なんと!
順調に行けば来年には朝倉家も滅亡かぁ。
大分…3年くらい早いなぁ。
「お主等親子は連れて行かぬがな」
へ?何で?
俺は声が出ない程驚く。
「お主等親子にばかり功績を奪われると他の者等からの非難の声も上がっておる。儂としては甘えるなと言いたいところだが、民部少輔(村井貞勝)等も他の者も使えと煩うてのう。本来であれば三左(森可成)を使いたいが、京の守りも固めねばならぬ」
民部少輔殿!グッジョブ!
俺、越前になんて行きたくないし!
親父も安全となった近江に残るんだったら、尚更出張なんて勘弁だし!
俺、来年一回忌だから、お家に篭ってじっとしてるって決めてるんだ。
「はっはっは、某、元より働き過ぎたとの自覚も御座いました故、この後は亀の様に所領に引き篭る腹積もりに御座いました」
「ほう?お主の口から自覚等という言葉が聞けようとは思わなんだわ」
何でそんな暴言を!
常に目立たず控えめな行動を心掛けている俺に、なんて暴言を吐くねん。
「某の座右の銘は、温良恭倹譲に御座いますからなぁ」
温良恭倹譲とは、穏やかで素直で恭しく慎ましく控えめな事。
俺にピタリな言葉だよな!
まあ、軽い冗談だけど。
「ぬかしおるわ!」
殿は、俺の軽い冗談に膝を打って爆笑している。
いや、そこまで面白くはないでしょ。
何なら否定してよ。
解せぬ。
「恐らく増援等は無かろうが、くれぐれも警戒は怠るな」
「はっ!」
殿の命令で後方待機になってしまったが、まあ此れは此れで楽出来そうなので良しとしよう!
後はノンビリと小谷城が陥落する様を眺めさせてもらおうか。




