33 三河攻めより米作り
三河との間に多少ありはしたが、二月に無事、松平元康との間に不可侵条約を締結できた。
ちなみに、まだ清須同盟じゃないよ。
某歴史ゲームでは、桶狭間の戦いの後すぐに清須同盟があるから、これかなって思ったけど、まだ先なんだな。
桶狭間の戦いのイベントを起こしつつ、清須同盟のイベントが始まるまでに、どれだけ松平の領地を削れるかで遊んだのが懐かしい。
四月、織田家は三河の梅ヶ坪城、伊保城、八草城へと攻め込んだ。
二月に松平家と停戦したばかりなのだが、この辺りの城を支配する三宅師貞とその一族は、織田にも松平にも属さず反抗しているので問題なしだ。
松平家も黙認している。
三城を落とし、調子に乗って中条氏の挙母城へと攻め上がりこれを制圧する。
主将は佐久間半羽介様なのでウチにはあまり関係ないのだが。
さてそんな永禄四年上半期に俺が何をしていたかというと、新たに手に入れた戸田の領地、米を増やせ酒を造れと命じられた…ような気がしたので、正条植えにチャレンジするべく準備をしていた。
別に正条植えにしたからといって、収穫量が劇的に変わったりはしないのだが、手間と米の質が違う。
そして種を蒔くのではなく、苗を植えたい。
まず、新しい田を開墾します。四角く!ここ大事!たぶん…
次に田圃を交換してくれる人を募集します。
あくまでも同面積との交換(多少色はつける)、ただし2年間税率40%初回限定特典をつけましょう。
交換してくれた土地は潰して四角く整地し直して、希望者は来年元の場所へ戻ってもいい事とする。
先祖伝来の土地がいい人もいるだろうし。
そして、塩水選して中身の詰まったものを選別し、熱湯に浸けて消毒し、水に浸して発芽させる。
苗床に蒔いて、藁を被せて温める。
肥料には、この為につくった菜種油の油粕があるじゃないか(嘘)。
まあ、一年目で成功すればいいなぁ~という気分で高望みせずにがんばってくれ(丸投げ)。
あとは、自分たちで試行錯誤してくれたまえ。
フィードバックは忘れずにな!
農業関係者でもないのに、ネット情報以上の事など知らん!
大丈夫!数年猶予はあげるから。
一発で成功してくれればいいから(願望入り)。
まあ、全員にやらせたわけでもないし、作付け面積も増やしたし、致命的な減収にはならないだろう。
そんな怖いことはしないぞ。
という訳で大叔父上、後は宜しくお願いします、と親父より少し上くらいの大叔父の森越後守成恒に後を任せて、蓮台へと戻る。
これから美濃が騒がしくなるから、蓮台でお留守番しなきゃならんのだ。
頼むぞ滝川さん、服部左京進がいなくなったからといって、伊勢に攻め込まないでくれよ!
それどころじゃなくなるんだからな!




