18 山田ん家【地図あり】
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さて、用事は全て終わったのであとは帰るだけだが、途中で山田さんを回収しなければならない。
稲葉村へ寄って毛受さんを勧誘しようかとも思ったが、生まれてもいない子供を家臣にと言える訳もなく、開墾した村を捨てて、こっちに来いとも言えず、今回は見送らせて貰った。
権六様の小姓になるから、俺が勧誘する必要もないか。
元、山田郡山田村。現、春日井郡山田村。
知ってる人は知ってる、山田さんの産地である。
メジャーな武将はいないのに正体不明な山田さんは沢山いる、でも由緒正しい尾張の山田氏。
そのなかで家康に手習いを教えていた山田さんといえば、山田去暦だろう。
石田三成の家臣、知行300石の武士。関ヶ原の戦いの頃、籠城した城から敵軍の勧めで脱出。娘の話を元に創られた物語の方が有名な山田去暦。
某歴史ゲームの追加武将での能力は、なかなか高い数値だったが、到底そんな能力など無さそうな山田去暦。
いや待て、俺がゲームのし過ぎで有名武将を見慣れているだけで、300石は凄いのではないだろうか?
増田長盛20万石、稲田植元1万石…いや、比べる相手が違うな。
まあ、大丈夫大丈夫、使える使える。
山田さん家に無事たどり着くと、喜三郎と父親らしき男、それにもう一人が出迎えてくれる。
「ようこそお越しくだされた。喜三郎の父、孫右衛門と申します。此度の喜三郎の仕官、誠に忝なく」
父親の孫右衛門が出迎え、仕官のお礼を述べてくる。
「森様は新たに人を求めておられるとか。出来ますれば、ここにおります二男の八郎右衛門の事もお頼みしたく」
うん?孫右衛門ともう一人が頭を下げる。これが言っていた弟さんかな?
「山田孫右衛門が二男、八郎右衛門宗重に御座います」
ずいぶん立派な体格をしている男だな。なかなか強そうなので即採用決定した。儲け儲け。
この後、信長の清須攻めの時に敵方について討ち死にした武将の子が近くの勝川村にいるという情報を元に、安食弥太郎という武将を勧誘し、気分よく家路につこうと思ったが、ついでとばかりに葉栗郡嶋村に寄り、織田信張配下の下級武士の息子、兼松正吉の登用にチャレンジする。
来年になったら初陣してしまうから、その前に勧誘しておく。
下級武士の初陣前の息子なら、大丈夫なはず!
森家の嫡男付きならばと、父親も歓迎して送りだしてくれた。
今回の旅で新しく、
平野右京進長治(40歳)
山田喜三郎宗清(21歳)
山田八郎右衛門宗重(22歳)
増田仁右衛門長盛(15歳)
兼松又四郎正吉(18歳)
安食弥太郎重政(18歳)
これに、加藤喜左衛門清重(16歳)と、権六様の紹介でもう一人。合計8人。
調子に乗って勧誘し過ぎたかな?もっと成功率低いと見積もってたからな。
いなかった長束正家の親の俸禄分を、山田八郎右衛門に当てても、加藤、安食、兼松の分が余計だしな。
でも、安食、兼松は来年になったら信長の馬廻になってしまうから、ここで採るしかないし。
この分は、親父に要相談だな。
しかたない、美濃の堀、奥田両家勧誘計画は延期するしかないのかな。
安食と山田兄弟の年齢は前後の出来事からの・・・適当です。
山田さん兄弟でいいんだよね?親は孫右衛門宗純で同じだけど、お互いの事書いてないし。




