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25,そこまで期待はしてないが

きりの良いところで終わっていません。

明日は書き貯めていたを2話ぐらい出すのでぜひ読んでみて下さい。

四月十六日 


 あの後、他我矢隊長や星月先輩に遠回しにだが神緑人戯のときどうだったのか尋ねてみた。

 返ってきた答えはどちらも「特になし」、隊長の方は他の隊から共闘していたと裏付けもとれたし、先輩の方は助けに来て貰ったときの事を考えると激しい戦いをしていたとは思えない。やはりゲルトナー全体の中の誰かの事だろう。


 それとタケ姉さんに学園のことを話したか文目に聞いてみたが「話していない」とのこと。

 となると、植物人のスパイがゲルトナー内、もしくはこの街にいるとみて間違いない。タケ姉さんに出会ったのに何故呼ばなかったのか怒られたがそれは置いておく。


 そして今日、ゲルトナー本部で会議があり集合がかかっている。この前文目と約束していた

医療部隊への案内のため、途中まで一緒に来ていたが俺は戦闘部隊の棟へ、文目は医療部隊の棟へ向かい今はいない。今頃入隊の説明を受けていることだろう、無事受かればいい。


 そんなことを考えながら俺は会議室に入った。すでに多くの隊員がそろっており、少し腰をかがめながら自分の席まで行く。隣の先輩以外、隊長と霧立はもう座っていた。

 

「隊長、お待たせしました。後は星月先輩だけですか?」


「いや、彼奴は厠に行くといって出て行った」


 隊長の顔は苦笑い浮かべ諦めている様子。サボリだろ分かっているのだろう。だが会議を休むのは珍しい。毎回俺に喋りかけながらだが出席はしている。


 一人いない位で開始時刻は遅らされない。戦闘部隊長兼一番隊隊長の黒山さんが前にでてきた。


「それではまだそろっていないようだが、予定通り会議を始めさせて貰う。あらかじめ伝えていたが議題は植物人に対する警戒態勢を整える事についてだ。

 前回の神緑人戯にて()()()()と名乗る統率の取られた植物人の軍勢による攻撃を受け、戦闘部隊の内五人が殉した。その際、宣戦布告をうけ、この街にも何時攻め入ってこられるか分からなくなった。サイレンだけで防げる被害はないに等しいだろう。そこで我々がとれる体勢は大まかに二つ、攻めるか守るかを話し合いたいと思う」


 全体がザワつく。

 クラーレの戦力がどれ位なのかをゲルトナーは知らない事もあるし、この前の戦いで個の戦力差も歴然としている。

 どちらを取ろうとも不利な立場に変わらない。だが、あくまで決定をしたのは俺達戦闘班で、そのせいで負けてしまったと後で言い訳できるよう上層部が決めたのだろう。


 正直、俺はどっちになろうとも勝てるとは思っていない。

 上位の鎌を持った俺は二対一で竜胆に負けていた。勝てたのは他我矢隊長と黒山隊長、他何名かが協力して何とか倒せたらしい。戦った内の一人は死んだが。


 まあ勝率的に選ぶとすれば攻める方。タイミングこちら側で決められるし準備も出来る。

 個人的には守りに徹して欲しいが。だって、間違って植物の暮らす村にでも攻めてしまったら大変なことだろ。


 同士棟と構わない。俺は星月先輩もいないことだし、暫く寝ることにした。










「日々野、起きて。……面白いよ」


 誰か体を揺り動かし起こそうとしているみたいだ。目を開けるとそれは霧立だった。どうやらこれからの方向が決まりどんな案で行くのかを話しているよう。


「どっちに決まったんだ」


「……多数決で、攻めに決まった」


 攻撃か。ゲルトナーは対植物人の組織といえども、四年前はただの一般人ばかりで目先の正しい判断が出来れば上等だろう。

 さて、作戦はすでに立てられていたのかそのまま説明に移るよう。


「初めに聞いて欲しい。今回の作戦は今までと比べられないくらい危険だ。逃げたければ逃げればいい。だが、多くの隊員が必要だと言うことも忘れないで聞いてくれ。

 前回の経験を生かして今回は総力戦とする。戦闘部隊だけでなく、都市防衛部隊、救護部隊などの全部隊はもちろん、聖王会と自衛軍にも協力を要請して、すでに一部の戦力を貸してくれると約束済みだ。出撃は明日の正午、覚悟を決めてきてくれ。何か質問はあるか」


 戦力が足りなかったから数を増やす。場合によるが確かに有効な手段だ。場合のよるがな。

 残念ながら今回はその有効でない場合だろう。この隊に入ったとき、他我矢隊長から教えて貰ったことの一つを思い浮かべる。


 もし相手の戦力や手の内が分からないとき、無暗に攻めてはいけない。ましてやこの世界では森の中で戦うことがほとんど。そんな連携もままならない、武器もろくに触れないで場所に多人数で攻めるのはならない。


 他我矢隊長はこの世界に来て戦い方を叩き込まれた師匠でもある。

 戦略や鎌の使い方を何故知っているのかは知らない。作戦の劣ってるのを分かっているのだろう隊長は苦笑いを浮かべておるのか口元が上がっている。


 他の隊でも間違いに気づいているの人はいるようでザワつき始めたが、誰も手を上げない。こんな所で目立つのは嫌なんだろう。

 まあ俺達が手を上げないのは違うのだが。

 目立ちたくないのはもちろんのこと、人として間違っていそうだが今意見を言っても無駄だと思うから。そしてこういうことに関して適任の人が俺達の隊には、いる。今はいないと言えば誰か分かるだろう。


「イヤー、遅れてスミマセン。突然ですけど意見良いっすか?」


 

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