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9話 帰ってきた王都

アビスは寝てる間に夢を見た。

(ん...?ここは...夢か。)

夢の世界で既に英雄だったアビスからしたら不思議でもなんでもなかった。

(また救ってほしいのかこいつら...ん?なんか以前と状況が違うような...。)

(なんでお前が英雄なんだ!ふざけんな!さっさとこの場から消えろォ!)

村人が叫んだ。

(おい...ちょっとまて...なんでオレが英雄じゃないんだ...?これは夢の中のはずだ...。)

(なのになんで英雄じゃないんだ...。なぜ...。!)

(オレはお前らの英雄なんだぞ!この場から消えろなんて言われて消えるかふざけんな!お前らの英雄はオレなんだぞ!お前らはオレがいないと何もできないゴミなんだよ!!オレがこの世界の英雄なんだ!!)

「...ス。...ス!?...夫!?...ビス!」

(誰かがオレを呼ぶ声がする...?)

「...ビス!アビス!!大丈夫!?アビス!」

(フェリスが呼んでるのか...。手まで握って...。かわいいとこ...あんな...。)

安心したのか落ち着きを取り戻した。

「よかった...落ち着いたみたい。フフ。かわいい寝顔。よしよし。」

フェリスが頭を撫でながらずっと手を握る。

数時間後、アビスが目覚める。

「おはよう。」

「アビス!おはよう。すごいうなされてたみたいだけど...大丈夫?」

「ああ。もう大丈夫だ。迷惑かけたな...ってあれ?アズラエルは?」

「アズラエル?さっき外に行くのは見たけど...。」

それを聞くと、飛び起きて準備をし始めるアビス。

「そうか...アズラエルの奴。本当に近接に...。」

「こうしちゃいられねぇ。」

「ちょっとまってアビス!まだ本調子じゃないんだからしばらく寝てないとダメだよ!」

「...わかった。確かに休むのも大事だよな。」

そう言うとアビスはベッドに戻り、横になる。

(しゃあねぇ。ここはフェリスが出てってライラが来るのを待つか...。)

「決めた。私今日一日アビスの事看病するね。どうせ私が買い物にでも行くからライラが来た瞬間抜け出そうとか思ってたんでしょ。」

(うっ...。)

「いいいいいややややそそそそんなこととととねえし?」

「アビス?声が裏返ってるけど図星かな?」

「そそそんなことないかなー気のせいだよフェリスさぁん。」

「はいはいそうですね~。んじゃ、私あなたのごはん作るから待ってなさい。」

「へーい。」

(クソっ...時間が無いってのに...。)

そう言いながらフェリスが料理をし始めると、凄まじい匂いがし始めた。

「おいフェリス。お前何作ってんだ...?」

「え?アビスの好きなものを...って焦げてる!?」

「はぁ。そんなこったろうと思ったよ。フェリス、お前は待ってろ。オレが作る。あとライラとアズラエルに声をかけてくれ。朝飯にしよう。」

と言いながら手際よくご飯を作り始める。

「ハァ...結局こうなるなら動かしても変わらなかったなぁ...。まぁいいや。ライラー?アズー?ごはんだよ~。」

「ん?うい~」

ぱっぱと作ってさっさと食べるアビス。

「お前らごめんな。ちょっと片付け頼む。魔法の練習もあるけどやることがあってな。」

「ん。私やっておくよ。」

「お、んじゃ頼むわフェリス。」

そういってさっさと出ていくアビス。

(さてと。とりあえずは出れたからいいな。魔法の練習もあるが...その前にだ。旅の準備をしておかないといけない。)

そう言いながら魔法の練習よりも旅の準備をし、作戦内容のルートを確認する。

(よし。これで準備はOKだ。)

(あとは魔法の練習だな...。)

そう言いながら昨日いた場所に行くと、なぜかそこにはアズラエルとライラがいる。

「アズラエルはわかるとしてもなんでライラがいんだよ...。」

「アビスが頑張ってるところ見てたいの!」

「あ~別にいいけどそんな面白いもんじゃねぇぞ?」

「いいの!あたしが見てたいんだから!」

「んならいいんだけど...。」

アビスはそう言いながらも魔法を唱え始める

「嵐刃よ...我の呼びかけに応え、敵を討て!ウィンドクロウ!」

風が吹き荒れ、その場の木々がなぎ倒される。

「お~。出来たじゃないか。よかったなぁアビス。」

アズラエルが関心しながら言う。

「さんきゅ!これもアズラエルのおかげだ。助かった!」

アズラエルに感謝しつつ、フェリスを呼ぶ。

「作戦ルートの下見だけしてきたけども、今日行けそうだから行こうぜ。あんまりグダグダすんのも好きじゃねぇし。」

「それもそうだね。」

「よし。作戦決行だ。」

作戦の通り、まずライラとアビスが王都へ入り込む。

「帰ってきたぜ...!王都パシフィス!待ってろよトライヴ...。」

「なんだかんだアビスが一番やる気じゃない?」

「んなわけねーだろ。オレは正直お前がいきなり切りかからないか不安だわ。」

そう言いながらもトライヴの居る元へ進む二人。

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