プロローグ。
abyss
主人公。20歳のニートである。
「オレは...何をしても強くないから...さ」
主人公の一言目であった。
この主人公は引きこもりでありニートである。
不思議なのがこのニート...寝るといつも夢の中で勇者となり、英雄として称えられているニートなのである。
だが、現実の主人公は何をしてもダメ。すべてにおいてダメであった。 そんな中でも少しずつ変わりたいという願いがあった。
それなのにも関わらず、願うばかりで行動しようとは一切しなかった。
そう、そこが引きこもりなのである。
一応友人はいる。だがその友人達はネットの世界の人たちのが多かった。
ネット以外の奴とはほぼ交流をしないこの主人公に、一人だけの友人がいた。
ただそいつとも遊ばなくなった。いや、「遊べなくなった。」という方が正しいだろう。
その友人は既に亡くなっている。
その友人もまたゲーム仲間であったが、コンビニへ行く途中で車にひかれて亡くなった。
それ以降、主人公は友人というものを信じれなくなったのである。
その友人とは、主人公唯一の女の子の友達であった。すごく仲が良くて、毎日楽しそうにゲームをしてた。