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第七章 2
眼を覚ますと、何がしたい?――ってオーマは訊く。
キスがしたい。
そう言うと、オーマは苦笑する。
シアが好きなのはオーマだから、キスをして、抱きしめて欲しい。
でも、オーマは子供のせりふじゃないって言う。シアは子供じゃないけど、オーマはそうは思わないみたい。
たぶんシアはこれ以上成長しない。
伯爵さんが言っていた不老不死かどうかはわからないけど。
花を見ていればわかる。
だって。花は咲いたらそれ以上育たない。
シアも同じだと思う。そんな気がする。
咲いてしまったら――
もう子供じゃない。
でもオーマが困るなら。一番はやめて、二番目にしたいことを考える。オーマの次に好きなものを思い浮かべる。
シアは猫が好き。子供が好き。好きな色はみどり――
どうして好きなのかわからないけど。
いつから好きなのかわからないけど。
猫が見たい。
そう言うと、オーマはシアに服を着せてから、公園に連れて行った。
ふわふわした生き物が猫だと教えてくれた。
初めて知った。
知らなかったのに。
好きだった――




