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「日常」を知る

え?更新遅いって?

すいませんでも待ってる人がいると思えない


…はい。これからはまたマメにやります。

ではでは、本編ドウゾ!

「ユラさぁ、どうするの?」

「え、何が?」

サシャ宅、ダイニングテーブルに頬杖をついてサシャが藪から棒に聞いてきた。

ポトフとやらを頬張りながら首をかしげる。

「これからあの家に住むのは良いけど、私は仕事あるし…」

「シゴトしてるの?」

「初めて会ったとき、私学校にいたでしょ?あの学校の教授の助手やってるの。それに家の裏に畑があったでしょ。あれの世話もしなくちゃいけないし…」

「…え、サシャ、今何歳?」

「17だよ?え、ユラは…」

「ぼく…えっとね、…はちじゅうろく…?」

「…はぁ?」

「…億歳くらいかな!」

サシャが吹いた。

「あはっ、あはははは!そっかぁ、あなた普通じゃなかったんだったね!」

なぜか笑うサシャ。彼女にはぼくの覚えている限りの今まで見てきたものを話したから、ぼくが「ヒト」ではないということは十分に理解したはずだった。

でも確かに…「ヒト」は100歳くらいまでしか生きられないんだっけ。そんな短い間なのか…

そして気づく。目の前のこの少女も、他ならぬ「ヒト」だということ。

この時のぼくはこれ以上深く考えようとはしなかったけど、それは目をそらしているだけだと言うことには気づいている気がした。

「で?どうするのよ、私が仕事してる時間!まさかプー太郎ってわけにもいかないし…」

「あ、じゃあ、ぼく畑やるよ」

片手を挙げて宣言する。サシャに名前を教えて貰った、箸とかいう棒で大きなじゃがいもを切り分けた。

「畑?」

「うん。サシャ忙しいんでしょ?ぼく、畑のシゴトやるよ」

「…ふと思った。口数増えたわね」

今さらどうでもいいことを口にするサシャにお皿を突き出して、お代わりをねだる。たっぷりのじゃがいもをよそいながら、サシャは小さくため息をついた。

「そうね。私仕事忙しいし、裕福な方だったからお金に困ってるわけでもないし。でもちゃんと働いてほしいし、…うん、畑やってもらうかぁ」

うんうんと頷く。食べ終わった食器を片付けながら、思い出したように眉を寄せる。

「でもさぁ、ユラ、畑仕事なんてできるの?」

「…やり方は、わかる。セカイに聞けばいいから。」

「あなた不器用でしょ」

「…それは、…よくわかんないけど…」

この前もサシャには不器用だと笑われた。不器用の意味はわかってもどの程度をそう言うのかわからなかったけど、どうやらぼくは完全に「不器用」の範疇らしい。

「無理かなぁ…」

「ま、野菜を荒らさなければ何でも良いけどね。水やって、虫がいないか確認して、あとそうだ、肥料もまいてくれると嬉しいけど…できる?」

「…うーん…がんばる…」

「…よし!」

サシャが腕捲りをして意気込んだ。肩を落としていたぼくはサシャの行動に首をかしげる。

「どうしたの?」

「仕事、少し遅れるくらいなら構わないから、畑仕事の根本的な部分は教えて差し上げましょうっ」

そう言ってニヤリと笑い、トタトタと外へ駆け出していった。



「いい?まず、水をやります」

家の裏から引っ張ってきたホースをかかげる。

ぼくは、サシャの向かいに立っておとなしく畑仕事講習を受けていた。

「葉っぱも一枚一枚丁寧に確認してね。虫に食われてないか、枯れていないか、病気になってないか」

レタスの葉を少しめくって確認しながら、サシャが続ける。すると、レタスを一つ指差して「やってみて」促された。

「ええと…」

さっきのサシャの真似をして、葉をめくる。

「「あ」」

力を加えすぎたのか、レタスは根本からポッキリ折れてしまった。

「ちょっと!何してるの!?」

「ご、ごめん…」

「もうこれはもはや才能だよ…思ったより不器用さが半端ないよ、畑仕事には致命的じゃない…」

「うん…ごめん…」

サシャに怒られて肩を落とす。どうしよう…

「はあ…とりあえずこのレタスは夕飯に食べるしかないわね。ああもうどうすんのよ…」

残りの水まきをしながら、「…ごめん」再度謝るとサシャは勢い良く立ち上がった。

「わっ、…な、なに?」

「…もう不器用とか言ってらんないわ。これじゃ何もできないもの、…ユラ、良いわよ、この畑ツブしてでもできるようになりなさい。あと洗濯、食器洗い、服を自分でたたんで、…料理は今はまだできなくてもいいけどさ、それ以外は頑張んなさいよね」

…厳しいなぁ。

手元の、ボロボロなレタスを見下ろす。ほんとにできるようになるのだろうか。

…いや、ならなくちゃ。ぼくはそっと拳を握りしめた。



あああう、グダグダです

つぎは短くなりそうだなあ

では次話もよろしくお願いします!

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