Rival young lady appearance!
第3話は少しだけ平和ボケしてる感じですね~
ほぼダイジェスト感覚になってるし・・・・
~ヨル視点~
「はう~・・・緊張するです・・」
この国でメイドとして暮らすことになって二日目。僕は昨日、クロウという方に紹介されて入ったのですが・・・どうやら人不足だったそうなのです。従者が僕とアルイさんを含め、5人しかいないようで、その話を聞いて屋敷を見たときは唖然としました。まさか四階建ての屋敷を今まで3人でやってきたなんて・・・すごすぎる。そして昨日はカワイイ和風のメイド服をエリーさんに着せられ、今の屋敷の状況を聞いた。どうやら貴族内で戦いが巻き起こっているのだとか・・・僕戦力になるのかな?そして今日は初めてクロウさんから使命を課せられた。朝のお嬢様の手伝いをしてくれとの事だった。
「それにしても、お嬢様って綺麗なんですよねぇ。楼の国で言うお姫様のような存在ですね」
僕はお嬢様の顔を思い浮かべていた、昨日はあんまり話すことはできなかったがものすごく綺麗で
流石はお嬢様という感じだった。凡人の僕には敵わない魅力ですね。そう考えているといつの間にかお嬢様の部屋の前まで来てしまった。
「よ、よし。無礼のないように行くです」
コンコンと二回ノックをする。
「どうぞー」
奥から綺麗で優しい声が聞こえた。どうやらすでに起きているらしい。
「し、失礼します」
僕は恐る恐るドアを開ける。するとお嬢様はパジャマのままベットに座って窓を見ていた。
「あら、今日からヨルさんが私が担当ですか」
「は、はい。務めさせていただきますです!」
僕はドアを閉め、ゆっくりとお嬢様に近付く。しかし緊張のあまり、ぎこちない動きをする。それを見てお嬢様が少しだけ笑う。
「フフフ・・・そんなにかしこまらなくていいですよ?普通に喋っても構わないですよ」
お嬢様の前に立つとお嬢様が貴族とは思えない意外な言葉がいう。
「し、しかし私は凡人なので・・・お嬢様に大してそんな・・・」
するとお嬢様が立ち上がり、急に僕を背中から抱きついてきた。
「ひゃあ!?お、お嬢様!?」
「はい、ゆっくり深呼吸して」
僕は戸惑いながらもお嬢様に言われた通り深呼吸をする。二回くらい深呼吸をすると少しだけ落ち着いてきた。しかし、お嬢様はまだ離れない。
「可愛いです~。このまま抱きついていたい気分です」
ほっぺとほっぺをスリスリしてきた。く、くすぐったい。しかも少し恥ずかしい。
「お、お嬢様ぁ・・・恥ずかしいです」
「あら、ごめんなさい。つい・・・」
お嬢様はやっと僕から離れてくれた。そしてお嬢様はまだニコニコとしている。
「やっと私より下の子が来たから嬉しくってつい・・・」
(そういえば、お嬢様より下の人はザキさんと妹様だけなんだっけ・・・)
するとお嬢様は自分の部屋の棚から何かを取り出した。よく見るとそれはすごく綺麗な蝶の形をした髪飾りだった。それを僕の頭に勝手に付けようとする。
「お、お嬢様!?」
「ふふ・・・私からプレゼントです」
うまく付けるとお嬢様ニッコリと喜んでいる。そして僕の両腕を握ってきた。
「私は自分が特別扱いされるのが嫌なんです。だから・・・出来れば家族のように接してくれませんか?」
「は、はい・・・分かりました」
なんだろう、この人の言葉を聞くと不思議な気持ちになる。なんというか、緊張とかを全部消してくれるような、そんな感じだった。
「じゃあ、これからヨルちゃんってよんでいいですか?流石にさん付けもどうかと思って・・・」
「は、はい。大丈夫ですよお嬢様」
もしかしたら、僕のお嬢様のイメージは全然違っていたのかもしれない。またはこの人だけが他の人と違うのかもしれない。でもこの人はとてつもなくいい人で・・・なんというか・・・
「・・・これから宜しくお願い致しますです!お嬢様!」
この笑顔だけは失って欲しくないと願った。
「それでは、朝のお手伝いを・・・・」
僕がそう言った瞬間だった。突然腰のポケットに入ってたあるものが突然ブザーのように震えだし、私は驚いた。
「ひゃあ!?」
「?どうしたんですかヨルちゃん」
「い、いえ。なんでもないです」
どうやらアルイさんからもらった発明品が鳴りだしたそうだ。どうやらアルイさんはものを作るのが好きらしく、僕達にあるものを半日で作ってくれた。アルイの新発明No.2。その名も「従者等情報交換室」。別名「オクル」というものらしく、携帯のような大きさの機械で屋敷内にいる皆とチャットが出来るらしい。よくそんなものを半日で考えたな・・・どうやらこの屋敷の4階にある機械室を利用したんだとか。誰からかを見てみるとクロウさんからだった。文の内容を見てみる。
本文「お嬢様と仲良くなれましたか?」
・・・どうやらクロウさんはこんなことになる事を知っていたのかな?この人には適わないよ。
「ええ。今から手伝いをします。お気遣い感謝します」
僕はそう入力し、クロウさんに送った。お嬢様はまだ首をかしげ、不思議な顔をしている。
「・・・さぁ、お嬢様。お着替えを手伝いますね」
「そ、そうですね・・・」
いつの間にか、私の中の緊張がなくなっていた。・・・・と言うかお嬢様楼那語分かってたのかなぁ・・・時々間違った楼那語の使い方してるけど、案外うまく喋れている。昨日は外でここの国の語言しか喋ってなかったような・・・もしかして、楼那語を短時間で・・・まさかね・・・
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~ザキ視点~
セレス家の屋敷の隣にとても大きなガーデンがある。そこはお嬢様も僕も好きな場所だ。花はみんな綺麗だし、飛んでる虫たちも楽しそうだし、僕はここにいるのが好きだ。そして僕はいますべての花に水を撒いている。
「フンフン~♪」
これは毎朝執事長であるクロウに言われる前に必ずやっている。というよりこの仕事は僕しかやっていない。皆は別の家事で忙しいから誘う人がいないし、お嬢様を一回誘ったらクロウに怒られた。いや、でもあれは僕のせいか。まさかお嬢様が虫が苦手だとは思わなかったし。それを見てお嬢様が目眩して、まだ乾いていない土で滑り、スッテンコロリン。綺麗な服が泥だらけに・・・。お嬢様は自分が悪いと言っていたけどさすがにあれは僕が悪かった。その反省もありそのため僕は今も一人寂しく一つ一つ丁寧に水撒きをしている。
「お花さ~ん。もっと綺麗に咲いてね~」
少し大きめなじょうろに入ってる水がなくなって、再び水を汲みに行こうとした。水栓があるところへ向かうと。そこに一人の男の人が庭を見て、頷いているのを見掛けた。
「ん?だれだろ・・・あの人」
頭にタオルを巻いていて見た目的にクロウより年上。タンクトップと作業服の組み合わせをしている人だった。
「ふむ・・・ここの庭はだいぶしっかりしてるな・・・」
なにやら関心をしているようにも見える。でも確かここは関係者以外立ち入り禁止だったはず・・・とりあえず話しかけてみた。
「ね・・・ねぇ・・・・何してるの?」
その男の人は僕に気づく。その男の人はこっちに近づいてくる。
「いや、ここの庭が随分といい出来だから。見ていたのさ」
大きなリュックをしょっていてリュックから大きなハサミがはみ出ていた。
「坊やは何の花が好きだ?」
その人が僕に質問をしてくる。もしかしてこの人花が好きなのかな?
「えーとね・・・チューリップ!」
「ほう、チューリップかぁ。チューリップの花の色によって花言葉も違ってくる。坊やのいい色が見つかるといいな」
するとその人は僕の頭を撫でてくる。身長がすごくおおきい人なため、しゃがんで僕を撫でた。
「僕坊やじゃないよ。ザキって名前があるの!」
「おお、そうなのか・・・俺の名前は涌谷黄金。コガネって呼んでくれ。年齢は28で庭をいじるのが趣味だ。ちょっとここに住んでる奴を探してるんだが・・・」
するとコガネと言う人は僕に一枚の写真を渡してきた。そこには僕が・・・いや、この屋敷内の皆が分かる人の顔だった。
「あ!クロウだ!もしかしてコガネってクロウの知り合い?」
「まぁ、そんなもんだ。とりあえず鴉に会わせてくれないか?」
ん?今クロウの呼び方変だった気がするけど・・・まぁ、いいか。
「それじゃあ、案内するからこっち来て!」
「ああ、よろしく頼むぜザキの坊や」
結局坊やついて何も変わらないじゃないか!っと突っ込もうとしたけどニヤニヤしてるコガネを見て言う気がなくなった。それにしても、クロウの知り合いかぁ、どんな関係なんだろう?流石に親とは思えないし・・・街でお世話になった人なのかなぁ。でも名前からして楼那の人だから、楼那の国でお世話になった人?とにかく、クロウに早く会わせてあげよう。僕もすこし関係が気になるし・・・そう思いながら歩くと玄関まで案内をした。
「えっとね。今クロウ呼ぶからここで待って・・・」
その瞬間、突然、森から大きな・・・リムジンっていうのかな?それっぽいのが現れ、僕達のところで停まる。
「うわぁ!な、何!?」
「ほう・・・随分とまぁ・・・」
クロウがいつも乗ってるリムジンより大きい。そしてその車の中から一人の女性が出てくる。お嬢様のように凛々しく、髪の色は金髪。髪を二つに束ねて髪がぐるぐるに巻いてあった。
「・・・ここが例の屋敷ね?コクウ」
すると運転席から執事服を着た男性が出てきた。
「ええ。ここが先日騒動になった場所かと・・・」
その女性は優雅に歩いてきて、僕の前で止まる。
「・・・ここの従者の者かしら?」
「そ、そうだけど・・・」
するとその人はポケットの中から一枚の紙みたいなのを渡してきた。なんだろこれ?
「おい坊や、それは名刺だぜ?」
「め、名刺?」
確かにそこに名前みたいなのが書いてあった。そこにはルリーナ・ハレスク・ラヌマードと書いてあった。
「よろしければ、あなた方のお嬢様に会わせてはくれません?少しばかりお話がありまして」
「う・・・うん。待ってて。いまクロウを呼んでくるよ」
僕は3人を玄関で待ってもらい、クロウを探しに行った。それにしても今日は何かと騒がしい朝だったなぁ。まぁ、先日ほどではないけど・・・
(あの人もお嬢様なんだなぁ・・・・)
でもやっぱりこっちのお嬢様の方が僕は好きだなぁ。なんというか・・・見た目ではないけど、お嬢様の性格が好きだ。だって、いつの間にか一人だった僕を拾ってくれたから。あの優しさが僕は好きだ。そう考えていると、ヨルとお嬢様とエリーが一緒に玄関を歩いてた。先にクロウに伝えてからお嬢様に報告しようとしたけど。一応お嬢様に言うことにした。
「あ、お嬢様!!」
「?どうしたの?ザキ」
僕はすぐにルリーナと言う人の名刺をお嬢様に見せる。
「い、今この人が玄関で待ってるの!」
「おや・・・・これは・・・・」
エリーが名刺を見て少しだけ真剣な顔をする。いつもニコニコしてるエリーなんだけどこんな顔するんだ・・・
「・・・ザキ君はクロウさんにこの事の報告を。ヨルちゃんは私と一緒に立ち会ってもらいます。クロウさんは現在。資料室の掃除中なので行ってみてください。」
『は・・・はい!』
僕とヨルは大きな声で返事をする。いや、ヨルは楼那語だからはいと言ったかは分からないけど多分言ったんだろう。うん。僕は三人を後にして資料室まで走った。資料室は4階にあり、1階にいる僕はたくさん階段を登らなければいけない。最初は道を迷ってたこの屋敷も今となっては遊びつくした遊園地のように全てが分かる。まぁ、結構前からここにお世話になってるからなぁ。あの頃のクロウはまだやさしか・・・
「・・・そんなこと考えるより早く行こう。コガネがクロウに用があるのに・・・」
とにかく今は課せられた使命のために走り出した。資料室に着き、思いっきりドアを開ける。
「クロウ!ちょっと今・・・!?」
僕は資料室に入って驚いた。なんとそこにコガネがいてクロウとごく普通に話をしていたからだ。
「お、遅かったな、ザキの坊や」
「ザキさん。コガネさんとお話をしたんですか。なら話は早いです。今日からセレス家の庭師を務めてもらう涌谷黄金さんです」
「え?・・・え?」
何が起こってるのかさっぱり分からなかった。最初僕はエリーかアルイがここに連れてきたんだと思った。けど僕はお嬢様達の話した時間はせいぜい1分。そして僕は50秒でこの資料室に来た。なのにエリーが連れてくるはずがない。さらにアルイは今眠ってるはず・・・
「まったく・・・コガネさん。勝手に人の部屋や家に入る癖はやめた方がいいですよ?」
「いやー。ザキの坊やの驚く顔をちょっとばかし見たくてさ。まぁ、見れたしおっちゃんは満足だ。もうこんな事はしないよ」
え!?僕よりも先にこの資料室に入ってしかももう話が終わってるようだし・・・この二人一体何なの!?
「それではコガネさん。ザキさんやお嬢様のお世話をどうかよろしくお願いしますね」
「え、えぇ・・・」
朝から恐怖を感じた僕だった。
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~エリー視点~
ほかの家系のお嬢様がここに来るのは初めてだ。というより、私がここに雇ってもらって以来そんなことは一切なかった。ヨルちゃんには急いでお茶の準備をとりあえずしてもらい、私はお嬢様と付き添いで立つ事にした。数分するとヨルちゃんが入ってきてお茶を淹れ。私の隣に立たせる。準備が整うと別の家系のお嬢様が先に口を開き始める。
「初めまして。私はルリーナ・ハレスク・ラヌマード。と申しますわ。そしてこちらは私の執事のコクウですわ」
そのコクウ言うという方は小さくお辞儀をする。お嬢様の様子を見るとかなり緊張気味…私は2回お嬢様の方を叩く。そしてお嬢様がこちらを見ると私はウィンクをした。さらにヨルちゃんも小さな声で「頑張ってください!」と日本語で話した。昨日お嬢様と徹夜で楼那語勉強しておいてよかったな~。これでヨルちゃんの話してる事が分かるし。でもヨルちゃんの言ってることを妄想するのも良かった気がする・・・まぁ、そんな話は置いといて。ヨルちゃんを見たお嬢様は一回深呼吸をして話す。
「私はアンジェリカ・フェリシティ・セレス。セレス家の娘で長女です。そしてこちらが屋敷のメイド長であるエリーゼ・オルコットです」
私は自慢げにお辞儀をする。それにしても要件は一体なんなんだろうか。まさかここで乱闘が始まるわけでもなさそうだし・・・まぁ、とりあえず今は様子見だ。
「先日。フェザール家の娘さんがここにいらしたと言う情報を聞きましたの。」
え?あの事態がバレてる?ここは町外れの森の中なのに?もしかしたらフェザール家の者が知らせたのだろうか・・・
「は、はい。そうですが」
「やはり・・・私もフェザール家の裏を暴こうとしていますの」
私とお嬢様は驚く。まさかお嬢様と同じ考えを持っている方がいるなんて・・・
「しかし、あなたも同じことを考えると私は推測しましたの・・・つまり」
するとルリーナ様は立ち上がり、お嬢様に指を刺す。
「あなたと私はライバル同士!コクウの情報によるとあなたも私と同い年らしいですし。いい競い相手が出来ましたわ!」
お嬢様はポカーンとしている。そりゃそうだ。私も協力の一言が出ると思っていたのに、まさかのライバル発言。もしかしてこの人、自分と目的が同じ人とは協力し合えない人なのだろうか・・・なぜだかコクウさんがため息をついている
「ですが、ライバルといっても情報提供だけは許可してあげますわよ・・・アンジェリカさん」
ん?いまお嬢様の名前をためらって言った?
「あ、アンジェでいいですよ?あと、私あなたのこと『ルリちゃん』って呼びたいな」
するとルリーナ様は飲んでいた紅茶を吹き、むせる・・・流石にお嬢様の天然にはかなわないか・・・
「な、何言ってますの!?る、ルリちゃんなんて・・・・」
「あら?お嫌いですか?かわいいと思うのですが」
「か、かわいい・・・・」
照れて顔を真っ赤にしているルリーナ様をみて、コクウさんはクスクスと笑う。
「よかったではありませんか。お嬢様。素敵な名前で呼んでもらえて」
「じょ、冗談ではありませんわ!!こ、こんな恥ずかしく呼ばれて・・・しかもちゃんなんて・・・」
ああ・・・眼福だ・・・こんなかわいい人とお嬢様が会話をなさって・・・・私は今日はもう満足だ・・・ヨルちゃんはずっと首をかしげている。そりゃそうだろう。まだミュルティールの言葉が分からないのだから。しょうがない、後でこの楽しさをヨルちゃんに伝えよう。
「きょ、今日のところは帰らせていただきますわ!それと!今度来たときはルリちゃんなんて言ったら承知しませんわよ!ア、アンジェ!」
そう言い残し、ルリーナ様は怒った顔で部屋から出て行った。ああ、すんごいかわいい。これがどの文化でもありうるツンデレという奴ですか。
「まったくお嬢様は・・・正直じゃないんですから・・・」
するとコクウさんはお嬢様に一本の花を渡した。お嬢様は何の花なのか変わらず、不思議がっている。私も見たことがなかった。しかしヨルちゃんはこの花がわかるんだかすごく笑顔で花を見る。ああ、このヨルちゃんの顔を写真で収めて部屋に飾って置きたい。さっきのシーンもビデオか何かで収めたかったなぁ。
「これは『マリーゴールド』という花です。花言葉は友情、お嬢様が必死に探してくれたのですよ。アンジェ様。お嬢様は現在親友といったものがおらず寂しがっているのです。しかし、どう接すればいいかも分からないのです。ですのでこれからも仲良くしていただければ幸いです」
不器用なお嬢様か・・・まあ、世の中いろんな人がいるんですね・・・
「分かりました。私もルリちゃんとは親しくいたいです。また来てください」
お嬢様とコクウさんは手をつなぐ。この人いい執事だ。クロウさんには適わないけどいい人だ。
「では、この花を後でクロウに・・・・」
「・・・クロウ?」
一瞬コクウさんの表情が変わった。
「どうかしたんですか?」
一応私が声をかける。しかし、コクウは表情をもとに戻し、そのまま部屋に出て行こうとする。
「クロウさんとやらに伝えておいてください。あなたはなぜ変わってしまったのか・・・と」
そう言って出て行ってしまった。
「な、なんだったんでしょうか・・・」
「・・・そうですね」
私とお嬢様、それにヨルちゃんは謎のまま、部屋にとり残された。
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それからアンジェ達はクロウ達と会い。新しく入ったコガネの事とルリーナと言うお嬢様についてを話し合った。その話をしている途中にアルイも目が覚ましたのか。アンジェ達と会う。ザキはザキで怖い顔を見たような表情でガタガタ震えている。そしてコガネは「悪かったって」と何回も謝っていた。エリーは対面のことをずっとよだれを垂らしながら手帳にまとめていた。それを見てクロウは呆れた顔をする。そしてアンジェがコクウという人物の事を話したが、クロウは何も知らないとの事だった。互いに話をまとめ終わり、全員で朝食を取る。そんな長い朝だったが朝食を食べ終えた後、突然クロウが皆にとある一言を言い始めた。
「あ、そうでした。旦那様が明日帰って来ることになりました」
『・・・・・え?』
まだ長い一日が始まろうとしている・・
ザキ「こんばんわ!ザキだよ!」
エリー「エリーです」
ザキ「朝から騒がしいこといっぱいだったね~」
エリー「そうですね。でもまだ騒がしい一日は終わっていませんよ?」
ザキ「うん。旦那様は突然帰ってくるし・・・まぁ、なんとかなるよね!」
エリー「まぁ、そうですね」
ザキ「でもサプライズとかも考えなたいなぁ」
エリー「そうですね・・・何かいいアイデアは・・・とその前に次回予告をしましょうか」
『次回!第四話「For going home, it meets by magic. (帰宅にはマジックでお出迎え)」お楽しみに!!』
アンジェ「あなたも。私の従者になりませんか?」