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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ゼロテンイチ

作者: 日和見 一弥

 目の前で急に花が咲いた。真っ黒な筒から大きな音と共に。しかし、その花の美しさ故か、目に焼き付いた残像を残し、現実の花は儚く散った。醜い世界に押し潰されるかのように、儚い、儚い散り方だった……



 とまぁこれは比喩表現である。現状をわかりやすく、飾り気なく説明しよう。


 目前30mのところに立っている男の手に握られた拳銃から、たった今銃弾が俺の額目掛けて発射されたのだ。


 俺の体……というか脳は、地面に置いたバケツ一杯のプリンに正拳突きを放ったかのように柔らかな中身をぶちまけるだろう。

 だが、食えない俺の思考よりも、プリンの方が甘くて美味しく価値ある物体であることは明白。つまり、この脳にはバケツ一杯のプリン程の価値もないのである。

 まさに犬死にではあるが、仕方ない。これも運命だと受け入れた。どうだ?プリンよ、貴様には俺程の開き直り方が出来るか!?

 想像の中でぶちまけられたプリンが降参です……というように地面に広がっていくのを――実際は、重力という生きてから死ぬまでずっと一緒だった相棒が俺に恥をかかせまいと思って無理矢理そうさせたのだろう――満足げに見たところで、俺の中の自尊心が満たされた。

 多分、俺の自尊心というのはペットボトルの蓋程の容積しかないのだろう。プリンどころかバケツにすら劣っていたなんて、祖先に顔向け出来ない……

 あ、今から顔出しに行くんじゃん。もう俺ったら忘れんぼなんだから、てへ☆


 なんて考えていたところで。


 狙い違わず眉間に弾丸は当たった。俺の頭からプリンが噴出しているコミカルな場面を想像しながら、俺は地面に広がっていった。

 書き終わって気付いたら666文字。その芸術的数字は推敲する気を根刮ぎ持って行った……

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