ポンのおわり。
ポンはあるとき、かいがんでひとり、ものおもいにふけっていました。うみからのかぜもここちよく、くらやみのなかのひとりぼっちもわるくないとおもわれます。
ほしがみえます。あのとおくにあるのは、だれのほしなのでしょうか?
ポンのほし。もものほし。りくのほし・・・・・さらにオポのほしもみえているかのようです。
ひとずじのひかりがながれました。だれのほしなのでしょうか?
ポンはすこしむねがしくしくいたみました。
「おにいさん、うみがこいしいのか?」そうとうろうじんがいます。ポンはなみだをふいて、むきなおりました。
「・・・・・・」
「おにいさん、よるのうみはほしがきれいだろう?」
「・・・・はい」
「わたしは、ボヌ。きみのてきではない。」
「・・・・・・」
「きみは、なやんでいるのだろう?」
「・・・・・・」
「むりもない。きみはわかい。」
「・・・・・どうすれば、ぼくは・・・・・」
「なに・・・・・ときがかいけつすることもある。」
「そうでしょうか・・・・」
「もう、あさがちかづいている。わたしは、いなくなるよ。」
そういい、ろうじんはいなくなってしまいました。ポンはあとにのこされます。
ポンはまだものおもいにふけっています。し・・・・・いつになればひとはしぬのでしょか?
『しぬのがこわいか・・・・・』そうてんからこえがします。
ポンは、いえへとかえっていきます。いえでは、オポとイズーラがけんかをしていました。
ふたりのあらそうこえがします。
ポンは、それをむしして、へやでねむっていきました。
つぎのひ、ポンは、あたらしくともだちになったリリとはなしをしていました。
「リリ、しってこわい?」
「し?」
「そうしぬこと。」
「それはこわいわ。」
「そうだね・・・・ぼくもこわい・・・・」
「・・・・・・」
「けれどもだれしもしぬことになる・・・・・」
「・・・・・・・」
「ぼくも、もうすぐだ・・・・」
「え・・・・」
「ぼくももうすぐしぬ・・・・・」
「どうして?」
「なぜなら・・・・ぼくは・・・・」
「おーいどうしたの?」そうポンチのこえがします。
ふたりはきまずくだまっていました。
またあるひ、ポンはひとりで、よるのうみへといきます。ろうじんはまたもポンにはなしかけます。
「おわかいの、どうしたね?」
「いえ・・・・・」
「しんこくそうになやんでいるのかな?」
「ぼくは・・・・もう・・・・・」
「まだまだきみはわかい・・・・いや・・・・」
「・・・・・・・」
「きみは・・・・・そうだね。もうそろそろ・・・・・」
「はい。」
「いつわかったんだい?」
「よるのうみへいったときです。ぼくはもうながくないって・・・・」
「そうか。とめはしないが・・・・」
「あのほしがみえるでしょう?」そうポンはいい、ひときわおおきいほしをゆびさしました。
「あのほしがおちるときがぼくのしぬときだとおもいます。」
「・・・・そうか・・・・」
「そうです。」
「きみに、このよのみれんは・・・・」
「いえ、ないです。」
「そうかあ・・・・まだまだきみのものがたりはつづくとおもったが・・・・・」
「いえ、おわりますが・・・・つぎのひとのものがたりがはじまるとおもいます。」
「そうか」
「それはきっととてもゆたかで、おもしろいものがたりで・・・・」
そのとき、ほしがおちました。ひときわおおきいほしです。
「・・・・ぼくはかえりますね。」
「・・・・・・」
たびはおわり、おもいでは、かわり、あなたはわらい、きせつはうつろう。
「ポン!」そうリリがいいます。
「さようならリリ。またあうひまで。」
そうしてものがたりは、えいえんに・・・・・
おわり。




