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君をみている 『桜の刻(とき)、君を想う』

作者:みゃあ
幕末の京。町医者の娘・**よう**は、寺で医学を学びながら、ある青年と出会う。
その青年の名は──沖田総司。新選組一番隊隊長にして、無邪気な笑顔の奥に深い孤独を抱える男だった。

ふたりの出会いは偶然だったが、日々のささやかな会話や、桜の下で交わした約束が、徐々に互いの心を近づけてゆく。

「よう、おまえといると、静かであったけぇ」

しかし、総司はすでに不治の病を抱えていた。
咳を隠し、剣に生きる男の誇りを守りながらも、ようとの穏やかな時間に心を委ねていく。

季節は春。
満開の夜桜のもとで交わされた、たった一度の口づけ。
そして──「桜が散る前に、最後にもう一度だけ会おう」と、静かに約束を交わすふたり。

やがて総司は床に伏し、命の炎が尽きようとする中で、ようは彼の元へと駆けつける。
「よう、おまえがいてくれて、良かった」
それが、彼の最後の言葉だった。

花びらが舞い、桜の季節が終わる。
けれどようの胸には、彼がくれた言葉と温もりが、いつまでも息づいていた。

──これは、春に出会い、春に別れたふたりが過ごした、
ひとつの季節と、ひとつの恋の物語。
そうちゃん
2025/07/24 07:00
夜桜の約束
2025/07/25 07:00
兆し
2025/07/28 07:00
儚き春の終わり
2025/07/30 07:00
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