0.5話と1.5話 「1の裏」
前半は、1話の最初部分の裏話
後半は、1話の最終部分の続編になります。
監獄の様な一室には、1人の娘が囚われている。
どうやら彼女は、檻を隔てて紺色のスーツに装備を揃えた男と話しているようだ
(以上略)
《・・・・・ワタシを、探して。。》
***
「おいおい、良いのかい」
「はい」
「本当にこれで良かったのかね、、」
「良いのです。私がそうしたかったのですから」
「いやいや、そういう問題じゃなくて。。
せめて起きてる時に・・・覚えているかすら怪しいし」
「まぁまぁ、良いのです。大事なのは、そこでは無いですから」
「そりゃあそうなんですけど」
「この運命に逆らった行動を天の国は認めるかわかりませんが、少なくとも我が神は味方なさって下さいますでしょう」
「そうかなぁ、、(あの人が許すとは思えんが、、まぁちょいと乱暴やっても許されっか、民の力だし)」
「何か言いましたか?もう少し大きく話しても大丈夫・・」
「いーや、なんでも」
「では。・・それで、計画の方は上手く行ってますか?」
「おいおい、ここに立ってるのが誰だと思ってんだい?お嬢」
「王国の裏ボス様ですよね?」
「おい、その呼び名は初めて聞いた。・・なんか恥ずいから二度とやめろ」
「でも、強ち間違ってませんわよね?」
「否定は出来ん、・・・だが改めて聞くと恥ずい」
「まぁまぁともかく、頼みましたよ、機、間違えました。7様!」
「頼まれましたよ、お嬢」
そう言って、男は檻の前にあった松明の影に入った。
「我が神の盟友であるスコット様に習われただけあって、流石、上手ですわね、影魔法。
・・いえ、暗黒魔法と言うべきでしょうか?・・・まあいいです。
ともかく、ご武運を」
******
どうやら男が、自室に帰ったようだ
そして、パソコンの前の椅子にドカンと座ると
「お嬢もやるときはやるなぁ
・・そろそろ、連絡が来てもいいけど、、、」
ポロン、ポロン
何かをGetしたような効果音が鳴る
「お、来た来た」
ピロン
男は耳にある小型のリモコンを操作する。
どうやら、通信機のようだ。
そして、通信先を聞き終えると、うなずいて
「おっけー、お疲れ。じゃあそのまま、よろしくぅ
・・・・・ふぅ
ちゃんとやったっぽいね」
「TUESDAY」
≪はい、なんでしょう≫
「21−3、クリア」
≪了解、確認しました。≫
「そんでもって、一応、あの部屋周りをレーダーしといて」
≪どちらの部屋でしょう≫
「ガルのいる方」
≪了解。≫
「なんか居たら、すぐ言って」
≪了解。・・・・あの≫
「ん?」
≪引っかかりました、、≫
「あら」
≪どうしましょうか≫
「21−5として組み込んどいて、お嬢に会わせて始末する」
≪了解。・・・完了しました。ガル様とリカ様には、お伝えを?≫
「いや、言わんでいい。あえて言わん」
≪それは2人が危ないのでは?≫
「そんな訳無かろう」
≪・・・・わかりました。要するに、自己満の為にほっとけと。≫
「うん。・・・・・じゃねーよ!なーに言ってんの!」
≪笑笑、ともかく、順調で良かったです。≫
「まぁな」
≪それでは≫
ーーピヒュン
「やったあ、やっと戦えるぜ」
******
何やら、多数の銃声のした後の地下の廊下で、男3人が話している。
「おい、あの2人を殺れば良いんだよな?」
「ああ、女と男、2人だ。そうすれば、あいつらから吐かせて、、、」
「おう、これで王妃様の邪魔をするやつを始末できる」
「達成できれば、王皇女とやらもそのまま始末して良いってさ」
「まじ?」
「それ、どこ情報?」
「今日、王妃様より直々にね」
「なら。」
「おう」
「へっへっへっ、おい、王皇女とやらさ、殺る前に反魔法結界張ってさ」
「おん」
「一発犯す?」
「一発と言わずにぃ、やっちまおうぜ。後、ターゲットの女も」
「ターゲットは刺してからな。王皇女はヤッた後、、、刺すか」
「そうだな、どーせそのつもりだし」
「おっけー、大分纏まったな」
「・・・そういえばさ、名前なんだっけ?」
「王皇女のか?」
「いや?ターゲットの女と男」
「ああっと、、えっと、、確か、、男はガル。女は、、、えっと、、」
「ミリカ?」
「えっリカじゃねえの?」
「そうそう、リカ、リカ!」
「えっ」
「ミリカは偽名だよ、おいおい、さっきので勘違いしちまったのかい?」
「あーそうだった、そうだった。リカね、リカ。勿論分かってたさ」
「「「あっはっはっはっはっは笑笑笑」」」
「そんなら、俺らも行きますか」
「だな、小物は早いとこ済ませて、犯して帰ろう」
「そうだな」
そうして、男3人は、廊下近くの階段を登り、どこかへ消えていった。
ガンバレまもる