1話 「始まり」
俺は
この世界に自分の居場所は無い。のか
居場所が無いから、相談役も莉華しかい
無い。
居無い。
無い。
無いんだよ。何もかも。
俺が居る意味は、何。
クソ、、なんで、、
******
《オキテ、オキテ。。ソシテ、、ワタシヲ、、、タスケテ、、、、》
うるさいなぁ、今ちょうど眠りについたのに。なんだい
《ワタシヲ、、タスケテ、、、オネ。。ガイ。。。》
だから、、今、、寝てるん、、、だって、、、、、
《オ、キ、、テ、、、ソシテ、ワタシを助けて。》
・・・
・・
・
・
「大丈夫ですか!?聞こえますか!?」
(ん、ん〜〜何〜?)
15・6くらい?の女子の必死な声が響く。
「聞こえてますか!?聞こえているなら返事をして下さい!?大丈夫ですか!?
今助けますからね!?」
(何、?今、え〜?なんて?)
「大丈夫ですか!?しっかりして下さい!!」
・・・・
・・・
・・
・
「う、う〜〜ん」
(よく寝た。今日も学校、、、まぁ、いい。さて今何時かな)
そうやって俺は上だけ起きて辺りを見渡し、時計を探す。
(お、あったあった。今は、、、、ん?)
<8:15>
そう、デジタル調の時計にはそう表示してあった。
(ん?)
目をこする。
(ん???8:15??)
何度もこするが、8:15と表示されている。
(えっっっっ)
「遅刻じゃん、やっべぇ」
(中学の二の舞は嫌、、)
そう言い、ベッドを出ようとすると
ガチャッ
ドアが開いて、部屋の照明がついた。
「ん? あっ!!
やっと起きた! 大丈夫ですか!?」
(えっ、は、、はぁ?????)
驚くのも無理もない。
ドアには、目の前には、見知らぬ女の子、16歳くらいの・ブロンズのミドルヘアーで前髪の左に小さい三つ編みを下げた、可愛らしい女の子がドアを開けて入ってきたのだ。
自分の部屋に。
(誰、?)
そして同時に思った。
(服、どうしたんだろ、、)
その女の子の服は粗末な、いわゆる”奴隷”の格好をしていたのだ。
「大丈夫ですか?本田様、本田二(まもる)様」
「あ、、うん。大丈夫、、」
(なんで名前を知っているんだろう)
「それなら良かったです!でも、念の為、ベッドで寝ておいて下さい!」
「いやいや、もう全然動けるくらいだから、へーきへーき。
・・それよりも、早く、学校に行かないとだから」
「がっこう?」
「そう、学校。
じゃあ、失礼」
そうして、またベッドから出ようとすると
「なんですか、それ?」
「えっ?」
「なんですか、その“がっこう”というのは」
「知らないの?」
(もしかして、行って無い?のかなぁ?)
「うん。なに?それ」
「学校というのはね、部屋があって、その中で勉強する所なんだよ」
(そうだ、勉強をするところだ。いじめる所ではない。)
「へ〜楽しい?」
「うん」
(俺1人だったらな。。)
「うそつき、、、」
「えっなんて?ごめん、もっと大きな声で、、」
「ううん、なんでもない」
「あ、そう、、」
そう言って俺はベッドから出て、支度を始めることにした。
(やっとベッドから出れた。。)
「あの、まもるくん?」
「うん?」
「学校は、多分無いと思うよ、、多分、、ね、、、。
それもそうだけど、一応安静にしておいてほしい」
「なんで?」
(へ?学校が無い?そんな訳あるかよ、ここ俺の部屋だし。そしてなんかいつの間に話してたけど、そういえば、この娘、誰?それと、なぜ?俺元気だが?)
「なんでって、、連れてきた時、グッタリしてたし、、」
「いや、今は元気だよ。もう、超元気!」
(いやそうじゃなくて。。まあいっか。後、そろそろ名前くらい聞くか、、)
「そういえばさ、君、なんて言う名前?」
俺は、支度しながら問う。
「私、、?私は、、、、、」
「うん」
少し間が空いた後
「ミ、、、リカ」
「リカ?」
「ミリカ!!!!」
(おおう、急に、、ビックリしたぁ、、)
「お、おう、、ミリカちゃん、だっけ?まあ、ありがとう、多分君だよね?看病?してくれたの」
(グッタリって言ってたし、看病だろ、多分)
「あ、、うん。大丈夫、、、、良かった、、、元気で。」
コツ、コツ
「でさ、じゃあ俺行くね」
「・・・・・」
なぜか返事がない。
コツ、コツ、コツ
(まぁ、いっか)
「よいしょっ、え〜と?確かこの辺りにバッグが」
コツ、コツ、コツ、コツ
「・・・・・」
なぜか、ミリカが震え始めている。
コツ、コツ、コツ
「どうしたの?」
そう言って、支度を進めていると
「まもるくん」
「ん?」
「・・て」
「て?」
「・・げ・て」
「えっなんて?て?」
その次の瞬間、
バタン!!
「おい。そこで何してるんだ。
出てこい、そこにいるのは分かってんだよ、奴隷娘」
勢いよく扉が開くと同時に、拳銃を持った大男が入ってきた。
「そいつにさわるなって言ったよなぁ?」
(はぁ?ミリカが!?触ってないが、、)
「あのー、俺、触られて・・」
俺の言葉を遮るように、話を男は続けた。
「全部見えてんだ、知ってんだよ。
奴隷風情のクセに、触んじゃねえ、汚くなるだろうが。せっかく見つけた献上品が」
「あ、、あの、、、お言葉ですが、、、私、、、触って、、」
「うるせえ、見てんだよ、コッチは。後、次喋ったら撃つ」
「で、でも、、、」
次の瞬間
パン、パン、パン、パン!!
パンパンパン!!!!
と、拳銃でミリカを撃ったのだ。
「カハァ、、、、ァ、、、、、、」」
ドッ
「オエッ、、」
ビチャビチャ、
ドチャッ
銃声とともにミリカは、弾をそれぞれ、心臓2発・おでこと顔に1発ずつ撃った後、もう一度心臓に連射した。
結果、心臓からは血を撒き散らし、崩れるように膝を付いたと思ったら、口から血を盛大に吐いた。
そして最終的に、そのまま倒れた。
俺からは、うつ伏せに倒れ、俺の方を向いた顔の目は白目を剥き、口からは血を吐いてグッタリしているミリカが見える。
(こいつ、、マジか、、、俺の前、d、、、マジか、、、)
目の前で転がるミリカの死体に、言葉が出なかった。
しかも
パンパンパン!!
「こうでもせんとな。買った意味がねえよな、ミリカ?」
グサッッ
グチャッッ
ミリカを買ったであろう男は笑顔を浮かべ、ミリカを必要以上に撃ち殺した後、死体撃ちまでした。
それどころか、小刀を取り出すや否や、ミリカの死体の胴体に刺して、踏んづけた。
(・・・・・・)
その男の残酷で、信じられない行動に、俺の体は硬直し、思考は止まった。
そしてただ、出会って間もない筈なのに、エリカを殺したことの男への復讐心だけが募っていった。
男は飛んだ血で汚れた顔や手など拭いた後、
「こいつもちょっとは仕事したかな?まぁいいや、これで確定した、、やるか」
と小声で呟き
「おい、こいつ見たくなりたくなきゃあ、ついてこい!」
と二に言い放った。
「てめぇ、何してんだ!」
やっと俺の思考が動き、口が開いて、言いたかったこの言葉を吐いた。
「あ?」
パン!
男は容赦なく俺に発砲し、弾が脚に命中した。
「くッッッ、!!!」
「おい、次はねえぞ。ついてきやがれ」
(行くしかねえのか、、?でも、、)
痛みを我慢し、いざ動こうとした瞬間
「ハァ、、もういい、こいつを早く連れてけ!!」
「「押忍!!!!!」」
(?????????)
どこからか、扉の向こうから5人程の手下と思われる男が出てくると、急に俺を抑え始めた。
「おい、何すんだ、どこに連れてくつもりだ!!!!!
おい!!!」
当然俺は暴れ、抵抗したが
「俺は行かないぞ!!!ウグッ」
必死の抵抗も虚しく俺は両腕と足を縛られた後、目隠しと口にはガムテープらしき物まで
貼られ、連れてかれた。
*****
・・・・
・・・
・・
・
「ふぅ、、」
男が、女の体が転がる部屋で大きく溜息をつく。
「思ったより盛大にやっちまったかも」
「・・・おい、終わったぞ。
俺が犯す前に早く起きろ」
そう言って、男はドアに掛けておいた袋から水筒と装備を出し、女の死体に話しかける。
「・・・・・」
「おーい、次もあるし早くしろ。犯されたいんか?ここで
ねえ?ミ・リ・カチャン!」
「・・・終了確認、お疲れ様です。
後、イジるのやめて下さい、ガル様」
そう言って、死体が起き上がる
「ハッハッハッ、知人に本名で呼ばれない苦しみはどうだい?
後、敬語はいらんって何度言ったらいいんだ。まあいい、はい、これ水筒とお前の装備」
「・・・・ありがと」
「あのさ、染色弾ってなんだかんだ痛いし不味いよね。赤いのは特に不味い。
私、耐えられなくて噛んで膝ついたらすぐ吐いちゃった」
ガラガラガラガラ〜ペッ
そう、男から受け取った水筒でうがいをし、床に吐く。
「同感だ、当たると地味に痛いし。あんなん口に入れるものじゃない。
・・・にしても、アイツもクズやな、よく思いついて、書けたな、こんなん。
お前はなんとも思わんのか?結構関係深いんだろ?」
「まぁ、確かに。。正直、心痛い。
でも、こうしないといけない理由があるんでしょ。映画の脚本より細かく太字で書いてあったし。
・・・・それじゃ、ある程度口から取れたことだし、そろそろ私は本部に」
「了解、じゃあ俺は先行ってるわ。どーせ、”そのままよろ”って言うでしょアイツ。
アイツに言っとけ、二度とやめろって」
そう言って男は扉を出た。
「そうですか笑」
「・・・こちら第一任務完了、既に主は次に向かいました、どーぞ」
<おっけー、お疲れ。じゃあそのまま、よろしくぅ>
「了解」
(ほんとだ笑)
女はベッドの方を向く
「・・・騙してごめんね、まもるくん。話せて良かった。また会おうね」
そして、ドアの方を向き
「ふ〜、もう一仕事頑張りますかぁ」
そう言って、女は部屋を出た。
この2人にも影が迫っていることも知らずに。
初投稿です。
僕の都合もあり、投稿頻度は不規則ですが、間隔が開きすぎないように頑張ります。
よろしくお願いします。