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今日の報酬と…

それから一時間ほどの時間をかけて20本の薬草を使い5本の薬を作り上げたけれど…


(2本は失敗しちゃった…)


3本は本にも載ってる澄んだ黄色なのに対してもう2本は濁った緑と青になってしまった


落ちこんでいるとおじいちゃんがそばに来て魔薬を見たあと


「初めて魔薬を作ったんなら上出来だろ」


おじいちゃんにそう言われ、少し気分が軽くなる


「…青いほうは毒薬になってるから駄目だが、緑のほうはまだ売れるな。今日の分は魔薬が3本で銀貨12枚。失敗した緑の魔物用麻痺薬、銀板3枚。残った薬草3本で銅貨18枚だ」


やっぱり魔薬は高いでも…


「そこから魔薬を作るのに使った薬草以外の材料代銀貨10枚と銀板8枚を引いて銀貨1枚と銀板5枚、銅貨18枚が今日の取り分だ」


その言葉に私は頷いた


おじいちゃんは奥の部屋に行き、少しして布袋を持って戻ってきてそれを私に渡した





私はそれを受け取ってお礼の代わりに頭を下げておじいちゃんの家を出て孤児院へと帰った


私は帰ってすぐにシスターにお金の入った布袋を渡した


「お帰りシエナ。いつもごめんね。私にもうちょっと力があれば院長をなんとかできるのに…」


気にしないでと頭を横に振る


入口のほうから「ただいまー!!」と元気な声が聞こえてくる


さあ、私の孤児院での仕事の始まりだ


入口のほうへと向かうと13歳の男の子が院長に布袋を取られていた


私は帰りに拾ってきた石を院長に投げて怯んだすきに布袋を奪う


「貴様!いつもいつもなんなんだ!その布袋を寄越せ!」


私は院長を睨みつけてもう一度石を投げる


「このっ!魔女が!従魔の魔女と同じようにこの街を魔獣に襲わせるつもりなんだろう!」


そういわれ殴られる


ここからは殴られ蹴られの暴力が始まる

















しばらくして気が収まったのか孤児院の奥にある自室へと私から布袋を奪い去っていった


私はまだそこにいる男の子に握った手を伸ばす


男の子が両手を出してきたのを見てその上に数枚の銅貨を落とす


布袋から殴られてる間に取り出しておいたのだ


男の子はそのままシスターのいる食堂へと走っていった


私はしばらくその場で痛みが治まるのを待って自室に戻った


(殴られてる間に他の子たちも帰って来たから今日はもう大丈夫)


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