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《征服神》シャルルトルム

「なんだありゃ?」


 一人の男性プレイヤーに絡み、彼の背後に隠れるおさげ髪のかわいい感じのサポートAIを売るようにがなり立てる、金髪碧眼の美形男子の姿に、ソートの顔が盛大にしかめられた。

 同じように、さながらガラの悪い不良のような態度をとる美男子の姿に、シャノンも不快な気持ちを隠そうともせず吐き捨てた。


「βでもあんまりいい噂を聞かない奴だったけど……やっぱり本サービスにも来ていたかい」

「βテスターか?」

「あぁ。それも飛び切り悪質だったことで有名な。《戦争世界》のシャルルトルム。βじゃ魔力値100の世界を作り出し、数多の世界を蹂躙した征服創世神だよ」


 要するに喧嘩っ早いってことか。と、ひとまず美男子――シャルルトルムの評価を下しつつ、ソートはそっと首をかしげる。


「それにしてもアイツ……どっかで見たような」

「マスター。そんなこと良いですから目をそらしましょう。何ガンつけてんだってからまれるかもしれませんよ?」

「いくらなんでもさすがにそりゃないだろう。いつの時代の不良だよ」


 シェネの言葉に、ソートは思わず苦笑いを浮かべる。

 此処は好き勝手していいオフラインゲームではない。多くの人々がキャラクターを作り参戦するVRMMORPGだ。マナー違反をする輩は即座に攻略掲示板にて晒され吊るされる。

 たとえどれほどの力を持っていようと、たとえどれほどの強力なプレイヤーであろうと、いきがればこの世界に居場所はなくなるのだ。

 今やっているのだってきっとああいうロールプレイで、お店の人が困っているのも本気で困っているのではなく、ああいうキャラだと分かったうえでの付き合いだろう。

 そんなソートの楽観的な予想は、


「あぁ? 何お前? 僕に何か文句があるわけ? ずいぶんと僕のことを悪く言ってくれるじゃないか」

「……?」


 ぐるりと首を回して、突然ソートの方を睨み付けたシャルルトルムによって即座に瓦解した。

 ソートは一瞬信じられず、シャルルトルムが向けた視線の先に含まれる自分の背後を振り返ってみるが、当然そこには先ほどまでの不快そうな顔を、微塵も感じさせない愛想笑いをうかべたシャノンがいるだけ。

 それを見ていったい誰を睨んでいるんだ? と、ソートが少し悩んでいると、


「おいおいソート君。初対面の人にその言いぐさはないんじゃないか?」

「えっ!? 絡まれたの俺!?」

「お前のことだよ、お前の! この桃色髪の淫乱ピンクが!」


 桃色髪と言われると当然それはシャノンのことだろう。本人もその自覚はしていたのか美男子――シャルルトルムの怒号を聞き、シャノンは盛大に舌打ちを漏らした。

 美少女顔が台無しになるほどの忌々しげな表情を浮かべて。


――すげぇなVRMMORPG。人間にここまでの顔をさせるか。と、ソートは思わず戦慄を覚えるが、とにかく放っておくわけにもいかないとシャノンを隠すようにシャルルトルムと対面する。


「え? そ、ソート君?」

「いろいろ教えてもらいましたしね。ちょっとしたお礼くらいはしますよ」


 ソートだって健全な男子高校生である。こんな美少女の危機を放っておくことなどできない。

 いや、VRMMOは機械の設定上ネカマ等はできなくなっているのだが、顔等は弄れるのでシャノンがこの世界と同じように美少女である可能性は限りなく低いが――それでも女の子の危機を無視して逃げることを良しとするほど、ソートはヘタレではなかった。

 断じてせっかくお近づきに成れた女性プレイヤーと仲良くしたいという下心などない。ないったらない。


「マスター……」

「おいやめろ。下心とか本当にないから。ただの純粋たる善意だから」

「過度なストレス負荷がかかった場合の緊急対処を行う為、サポートAIはマスターのメンタル状況をある程度把握できるんですよ? あとお分かりですね?」

「あっ、きたねぇぞそれっ!?」

「いきなり割り込んできて無視なんて良い度胸じゃないかっ!」


 どうやら自分の内心を読み取ったらしいシェネに悲鳴を上げた瞬間、ソートの耳にシャルルトルムの怒号が突き刺さる。


「おぉっと、悪い悪い。ちょっとサポートAI……サポーターだっけか? と仲がよろしくなくてな。今お互い探り探りで相手との距離を測っているところなんだ」

「私はマスターに好意度マックスですが? マスターマジ愛してる!」

「……はっ!」

「鼻で笑いましたねッ! 乙女の告白を鼻で笑いましたねッ!?」

「信じてほしいなら口調の端々に嘲笑の気配混ぜてんじゃねぇよ!」


 また二人で揉め始めたソートたちに、シャルルトルムのいら立ちがとうとう限界に到達したのだろう。

 シャルルトルムが手を伸ばし、ソートの胸ぐらをつかんだ。


「っ! マスター!?」

「ステイ、シェネ」

「私は犬猫じゃないんですけどっ!?」

「へぇ、サポーターに手出しを控えさせるなんてずいぶんと余裕じゃないか」


 慌ててソートを解放しようとしたシェネに待機を命令しつつ、ソートは凶悪な笑みを浮かべるシャルルトルムに笑いかけた。


「そういきり立つなって。オタクこそ分かってんの? ここVRMMOだぜ? 参加しているのはNPCじゃない。全員中に人間がいるれっきとしたプレイヤーたちだ。俺もお歳ごろだし悪党ロールに憧れるのは否定しないけどさ……あんまり騒ぐとマナーがなってないって掲示板で吊るされるぜ?」


 それはVR以前のMMO時代からの常識。多くの人間が参加するがゆえに、人間関係も非常に現実世界に似通っているという事実。

 出る杭は打たれ、悪党は晒され、炎上(しゅくせい)されるのがMMOのつねである。だが、


「へぇ、この僕を吊るす勇気があるやつがいるっていうのかい? なぁ、僕を吊るしたいってこの場にいるのかな。いるならぜひとも挙手してくれないか、言動を改めるかどうか考えてやってもいいけど?」

「「「「「…………………」」」」」


 シャルルトルムの挑発的な問いかけに帰ってきたのは、苦々しげな顔をしたプレイヤーたちの沈黙だった。


「っ? はぁ?」


 さすがにこれはおかしいとソートが首をかしげたとき、明らかな嘲りを含んだシャルルトルムの笑い声が、ソートの鼓膜を射抜いた。


「あははははは! お前ひょっとしてベータにいなかったど素人かい? このゲームはね、強い世界を作った奴に歯向かえないようにできているんだよっ!」

「それは……クソゲーじゃないか?」

「マスター。一瞬誰もが思ったことですが口には出さないでください。私たちの存在意義が……」


 ためらうことなく言い放たれたソートの言葉に、シャルルトルムの笑いが止まり、シェネが虚ろな笑みを浮かべる。

 そしてひとまず黙ったシャルルトルムのすきを突き、ソートはシェネに解説を求めた。


「なんだってそんなバカげた事態になってんだよ?」

「それはこのゲームの仕様が問題となっているんですね。戦争システムがあるがゆえにベータ版では少しでも相手より有利な立場に立つため、掲示板がいくつも偽装情報が蔓延しまして……碌にゲームが進まなかったとか。そういったことを防ぐため偽装情報をかいた人物が即座に特定できるよう、掲示板はキャラクターネームでの記載が強いられることになりました。そして異世界侵略の宣戦布告はベータ版の時から基本的に拒否不可能。最強の世界をつくるというのは、このゲームの売りの一つですから……戦争を積極的に回避するシステムは実装されなかったんですよね。課金アイテムを使えば別なんですけど……」

「戦争したくなきゃ金払えってか……」


 さすがにリアルは世知辛いな……。と、ソートが顔を引きつらせる中、ようやく再起動を果たしたシャルルトルムが、何とか自慢げな声を再びつくる。


「そういうわけさ。掲示板でさらしたり吊るしたりしようものなら、僕が即座にそいつらに宣戦布告して世界ごとそいつらを叩き潰す。何せ僕はベータと同じ魔術値100の世界を運営する、《征服神》シャルルトルムなんだからねッ!」


 お前も僕にボコボコにされたくないのなら早くそこをどきなよ。と、シャルルトルムは胸ぐらをつかんだまま、ようやくかなった脅しの言葉をソートに向かって言い放った。が、


「いや、だからってマナー違反していいってことにはならんだろう」


 あくまでソートは正論を放つ。ここは独りよがりをしていい場所じゃないと。多くの人々が共同体をつくる社会性が必要な場だと。

 それが世間一般の常識だということもあるのだろうが、ゲームの中だからという考えもあったのだろう。シャルルトルムがゲーム世界での力を幾ら誇示したところで、その力がリアルまで影響するわけでもない。だからこそ、シャルルトルムの脅迫がソートの常識を揺らがせることはできなかった。


「一体お前が何歳なのかは知らないけど、最低限マナーを守れない奴っていうのは何らかの因果応報を受けるもんだぞ。他人を脅しつけて言うこと聞かせたり、他人から脅迫で物を買い取ろうとするのは、現実世界ではれっきとした犯罪行為だ。そういったことをVRでしていると、いずれ社会に出たときも……」

「うるさい奴だな……。黙らせろジークライド」

「……………」


 だが、シャルルトルムはベータで懼れられた世界の蹂躙者だ。世間一般常識などこの世界では通じないと知っている。だからこそ、即座に彼はさらなる脅迫を重ねる選択を問った。

 死ぬほどビビらせていうことを聞かせてやると。

 そんなシャルルトルムの意志を正確に読み取ったのか、シャルルトルムがソートから投げるように手をはなした瞬間、刺青だらけの男が物凄く嫌そうな顔しつつも、手をかすむほどの速度で動かした。

 瞬間ソートの傍らを爆音が通り過ぎる。

 しばらくの氷結の後、何が起こったのかと背後を振り返ったソートが見たのは、廃墟の壁に深々と突き刺さる巨大な大剣だった。


――どっから出した? そんな的外れな感想をソートが抱く中「あぁ! レンタルの屋台がぁあああああああ!? 弁償代で今日の稼ぎが消し飛んじゃうよよぉおおおおお!?」と、屋台が巻き込まれたシャノンの悲鳴が響き渡る。

 これはさすがにやりすぎだ。とソートは顔をしかめる。同時に、


「おい、人様のものを傷つけるなんて」

「お前こそまだわかっていないようだね。ジークライドっ!」


 さすがに怒鳴り声の一つも上げようとした瞬間、刺青だらけの男がソートの顔面を殴りぬいた。

 創世神の体は頑丈にできている……というかもとより創世神同士が戦うゲームではないので、基本プレイヤーのアバターはシステム的(イモータル)破壊不能対象(オブジェクト)だ。

 だが衝撃波伝わる。殴られたという感触もだ。

 さながら大砲の直撃を受けたような衝撃と共にソートが吹き飛ばされ、地面にたたきつけられた。

 待機を命じられたシェネもこれには黙っていられなかったのか、


「マスター! お前っ!」

「ソート君!」


 悲鳴を上げたシャノンと共に、慌ててソートへと駆け寄り、どこからともなく出現させた短剣を構え、ジークライドと呼ばれた刺青男を威嚇する。

 だが、ジークライドは黙したままそこにたたずむのみ。シェネの威嚇など一向に意にかいした様子も見せない。


「はははははっ! どうだい、ジークライドの拳は効くだろう? なんたって僕の世界の最強の戦士、竜を殺し、魔神を討伐した、最強無敵の大英雄だ! お前みたいなド新人の創世神風情がどうにかできる相手じゃないんだよっ!」

「てめぇ……」


 さすがのソートもここまでされて黙っていることはできなかったのか、明らかに怒りをあらわにした目をシャルルトルムに向けた。

 シャルルトルムはそれを見て一瞬たじろぐが、自らの力を思い出したのか、一瞬の動揺すら即座にかき消し胸を張る。


「どれだけいきがったところで僕に勝てるわけないでしょ。何せ僕の世界はすでに2,000年の時間超過の加速を行ったうえで未だに神代。時空をゆがめ、星を殺す英雄が数千近くいるんだよ? こんな僕の世界に喧嘩売って勝てる奴なんていないんだからねッ!」

「あぁ、二千年の加速? それだけ早く世界が発展したのなら、知恵の果実は使ったはずだ。二千年も加速ができるわけ……」

「マスター……それがその」

「ん?」

「GPは課金によって補充が可能です……」

「世知辛すぎないかこのゲーム!?」


 あんまりにあんまりすぎるシェネの言葉に、ソートが思わず顔をひきつらせた。


「と言っても一年加速のためには一万ほどの課金が必要だったはずですが……」

「……ちなみにGPのリアルマネーとのトレード額は?」

「一円一ポイントですね」

「アイツ二千年加速のために課金したの? え、二千万もこの期間に払っちゃったの? バカじゃないのっ?」


 通常のサラリーマンではローンを組むこと請け合いな、そのお値段に、ソートは真剣に戦慄を覚えた。

 それが支払えるということはつまり、


「さぁ、僕を馬鹿にしたことを詫びて土下座でもしなよ。それくらいするなら許してあげなくもな……」

「つまり金持ちのドラ息子が金の力でバカやってるってことか……。なるほど調子のるわけだ」

「マスターそれ言っちゃ可哀そうですよ。あれだけメンタルガキだってことは、当然リアル年齢もそれ相応のはずなんですから、子ども相手にムキなるのは」

「そうだな……それにしてもアイツの世界、二千年たっても神代って、それっていつまでたっても原始時代から抜け出せてないってことなんじゃ……」

「しーっ! マスターなお言っちゃだめですって、それ。いつまでたっても人間がおサルさん状態ですねとか言ったら可哀そうでしょう!」

「お前らぁああああっ!」


 微塵も恐れを感じていないソートの言葉を、シェネがあおる。シャルルトルムは当然ブチギレ、「うわぁ」と周りの神々がドン引きする。

 だが、シャルルトルムは気づいていない。ソートも相当キレているという事実に。

 突然馬鹿にされた挙句顔を殴りつけられたのだ。キレない方がおかしい。だが、それでもソートはまだ話し合いをするつもりだった。罵詈雑言をぶつける程度で許してやろうと思っていたのだ。

 相手がガキだと思い込むことで何とか自分の怒りを収めようとしていたのだ。

 だが、それもここまで。


「大体だな、サポーター買おうだなんて何考えてやがる。そんなことできるわけ」

「システム的には可能ですよ、マスター。ここは何でも売れますから」

「……だとしても、普通にお前のところのサポーターがいるだろう。なんだって他人のサポーター買おうなんぞ」


「はぁ? あの役立たずのこと言っているのかい? そんなバカ女さっさと生贄に捧げてGPにしたに決まってんでしょうが」


「……はぁ?」


 生贄? なんだそれ? とソートが首をかしげる中、周囲のプレイヤーたちがざわめく。「なんてことを……」「あいつ人間じゃねェ」と言う言葉が聞こえてくるそのざわめきに、ソートは嫌な予感を覚え、


「シェネっ!」

「……えっ、は、はい!」

「生贄ってのはなんだ! システム的な力なんだろう答えろっ!」


 絶句していたシェネに思わずきつい口調で質問をぶつける。


「い、生贄というのはGP無使用で使える中位権能の一つです。いろんなもの捧げることによってGPに変換することができるのですがその……その方法が、生贄の歯車サクリファイスギアと呼ばれる《歯車仕掛け神》の眷族に、そのものを食わせるというもので……そのっ」

「…………」


 食わせる(・・・・)。その言葉だけで、いったい何が起こったのかは大体の見当がついた。

 人型で、会話もできて、恐らく女の子だっただろうと思われるその娘を……。


「食われたサポートAIはどうなる? シェネ」

「……これほどのVRSLGですよ。ゲームの容量は常にカツカツです。一度不要と認定されたサポートAIは即座にデータが消去され、新しいサポートAIの育成に容量が割かれます。つまり……完全な消滅します」

「……そうか」


 ぎしりと歯を食いしばるソート。そんな彼の態度の変化に気づかず、シャルルトルムは自慢げに語りだした。

 自らの――所業を。


「やれ、侵略特化の世界はバランスが悪いとか、他の創世神とは仲良くしろとかくだらない助言ばかりしてきやがって。あまりに使えないからさっさと捨てて、新しいサポーターを手に入れようとここに来たっていうのに……どいつもこいつも売り渋りやがって。まぁ、断った連中は基本的には僕の侵略対象にするつもりだから、震えて神判の時を待つと」

「黙れよ」

「……はぁ?」


 耳障りなシャルルトルムの声を、ソートの怒りがこもった平坦な声が遮った。


「なに? お前何を言ったのか……」

「このクソガキが……。いくらゲームだからってやっていいことと悪いことがあるだろうが。サポーターにはまだシェネとアルバしか会ったことがないけどな、こいつらがほとんど人間と変わらない思考回路を持って、会話を楽しめる程度の自我があることくらい俺にだってわかる。だからどれだけ気に入らなくても、どれだけ揉めても……一緒にゲームを楽しむ仲間として、尊重しないといけない奴らだと俺は思っていたんだ」

「マスター」


 はじめてソートの口から聞かされる自分に対する評価を聞き、シェネは少し嬉しそうな顔をして、伸ばされたソートの手を取った。

 立ち上がると決めた自らのマスターを助けるために。


「お前はそれを殺したんだぞ……わかってんのかお前。GPに変えたとか、生贄にしたとかおためごかし使ってんじゃねェ。お前は……サポーターを、殺したんだっ!」

「っ、馬鹿馬鹿しい! たかがゲームに何マジになってんだよっ! 使えないアイテムは捨てて、使えるアイテムを手に入れようとするのが、間違いだっていうのかっ!」

「サポーターはアイテムじゃねェ。アイテムストレージにない時点でそれに気付けよ、バカ野郎。だが俺自身だってわかっているさ。これはゲームだ。リアルじゃねェ。どれだけ俺がこいつらのことを評価しようが、他の奴らにとっては、こいつらはただのデータの塊で、人間と同じように扱う存在じゃないってことくらい理解しているさ。だが、さっき言ったように俺はこいつらのことを人間と同じように扱うと決めた。だからこれは、さっき俺が言っていたような大多数の意見じゃねェ……俺が只気に入らないからお前に言うだけだ」


 そしてシェネに手を取られながら、ソートは告げる。


「御託ならべてんじゃねぇよクソガキ。お前がむかつくから、その喧嘩買ってやるよ。テメェのその金で伸びた鼻っ柱、俺がきれいにたたき折ってやる」

「――っ!」


 宣戦布告を!


お待たせしましたっ!

このゲームのボス登場(ラスボスとは言っていない)

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