ほどけた杯
豪雨降り注ぐ中、城の門をまもっていた漆黒の狼とサソリは、敵の来訪に感づき威嚇の声を上げた。
だが、敵はそんなこと気にかけすらしない。
問答無用で振り下ろされるのは、純白に輝く巨大な光球!
雨を切り裂き突如現れたそれに漆黒の化物たちは思わず固まり――その体を門ごと叩き潰された。
轟音とともに崩壊する門。それを特に感慨の見えない瞳で見つめながら、一人の男が、倒れ伏した罪人二人を放置し城の中へと入る。
待ち構えていたのは漆黒の体を持つ化物たち数百。
男の背後に控えていた白い髪を持った少女が問う。
「大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だ。エンゲル殿」
自らを気遣うその質問に笑みを浮かべながら、男は足を踏み鳴らした。
「今の俺は……正直この程度で止まれそうにない」
瞬間、黒い化物たちの咆哮が城内を満たしたが……それを上書きする怒号が、
「決着をつけに来たぞ……セントォオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
男の口から響き渡った。
…†…†…………†…†…
「バカじゃねェの!?」
「せっかくの隠密支援が台無しだな……」
『まぁ、城の対応見る限りとうの昔にばれていたみたいですけどね。彼が接近する三十分前には、すでに城内いた人々全員がアレになっていましたから。彼の接近を察知して備えていたんでしょう』
白い輝きを纏った石板が、唸りを上げて化物たちを薙ぎ払う。
直撃を食らった化物はもちろん、術式が終了する際に放出される魔力の残滓でさえ、化物たちにとっては致命的な攻撃となり果てていた。
それほどまでに濃厚な、罪に対する絶対的罰を与える術式。
輝く白い粒子が城を満たし、罪人たちは悲鳴を上げながら消し飛んでいく。
まさしく蹂躙。今のマルアトを止められるものは、城の頂上に居座る怪物くらいの物だろう。
そんな光景を双眼鏡でのぞき見ていたソートは、思わず悲鳴を上げて頭を抱えた。
それも当然だろう。なにせ、今までひっそり隠れて支援していた隠密作戦が、キレたマルアトのせいでパアになったのだ。
当然そのしわ寄せはマルアト自身にツケとなって与えられる。
何が起こったかというと……。
「ひときわ強力な連中が、玉座付近に集結しつつあるな」
「あれなんだ? 竜?」
『ステータスを見る限り、一応蛇と蜥蜴と亀と鰐みたいですよ? とてもそうには見えませんが……』
マルアトが庭の雑魚共を駆逐して回る間に、城に集まっているのは四つの巨獣。
各々が全長五メートルはあるかという巨体を引きずりながら城の中を蠢き、敵の襲来に備えつつある。
その化物たちは倒せないわけではないが、苦戦は確実という程度の力を持っていた。当然、そんな化物連中を相手取った後、悪の王と敵対する余力は、マルアトには残っていないだろう。
何らかの方法で、ソートたちがそいつらを駆除する必要があった。
あったのだが……。
「俺は前に出られないよな?」
「まぁ、いままでの敵みたいに一撃必殺は難しそうだな。長い間相手に姿をさらすことになるだろうから、お前が出て行ったらすぐに正体ばれて昇天確実だろう」
そう。この街にはエアロの加護によって、ソートの正体がばれやすくなる呪いがかけられている。
わずかとはいえ戦闘が長引きそうな相手の前に身をさらすのは、愚策と言えた。
「で、どうするんだよ、ソート」
「どうするも何も、マルアトを上に届けるためには、やるしかないだろう。とりあえず二人ほどはお前に処理を頼みたいんだが……」
「それは良いぞ? うち二体はしっかり窓から体が見えているしな。それに、さっき敵を薙ぎ払った時に、俺の神器は新しい機能に目覚めたからな。弾丸が当たりさえすれば始末するのは難しくない。問題は窓から姿が見えない残り二体の方だが……」
「そっちは俺がどうにかするほかないだろう」
「どうにかするって、どうやって?」
「こっそり近づいて至近距離から、急所に弾丸を当てる。それなら一撃必殺も狙えるだろう……だから」
そういうと、ソートは無言でU.Tへと手を伸ばす、
「だから……その」
凄まじい苦痛を感じている様子で、絞り出すようにある物の貸与を願いでた。それは……。
「段ボール、貸してください」
「そんなにいやかよ……」
今にも血反吐を吐きそうなソートの言葉に呆れつつ、U.Tはおのれの神器を具現化させ、ソートに渡した。
被った瞬間術式迷彩が働き、視覚的には一切見えなくなる隠密専用ダンボールを。
正直緊張感が薄れるので借りたくはなかったのだが、背に腹は代えられないソートであった。
…†…†…………†…†…
ソートがU.Tと別れ、城に潜入しに行ってから暫くのこと。
『あの、U.Tさん』
「ん? シェネちゃん? 俺に個人チャットって、ソートに聞かせられない相談でもあるの?」
『いえ。そういうわけではないんですが……マスターのレインコートを本物の迷彩神器にすれば、段ボール貸し出す理由はなかったのではと思って』
「おいおい、シェネちゃん。わかっていたなら言ってあげなよ!」
『マスターがあんな顔をして必死に発した願いを無碍にするなんてできません! そういうU.Tさんは?』
「そっちの方が面白いだろう?」
『もう! U.Tさん意外と意地悪ですね!』
「シェネちゃんには言われたくないな。笑いこらえているのバレバレだよ?」
『おっと』
そんな会話が交わされたことなど、ソートは知らない。
…†…†…………†…†…
それは、怠惰な女であった。
幼いころから働くことを嫌い、いつも部屋の中で寝ていた。
幸い両親は彼女に甘く、外に遊びに行けとも、家業を手伝えとも言わなかった。
だが、天命を受け、両親が死んだとき、さすがに娘は天命を信じ、しっかり働くように周りの人間から言われるようになった。
――わずらわしい。
女はそう考えた。
だってそうだろう?
今まで働かなくてよかったのに、どうして自分は働かないといけない?
働く理由を考えるのも面倒くさく、周りの言うことを聞くことすらかったるかった。
というわけで、無視を決め込んで両親が残した家でのんべんだらりとしていた彼女は、やがてお荷物として集落から追放され、果てしない荒野へと投げ捨てられた。
やがて荒野に住む飢えた獣たちに存在が認知され、獲物として襲われたが、女にとっては抵抗すら面倒くさく、咬まれようがついばまれようが身じろぎ一つしなかった。
そんな少女の異常すぎる不動っぷりに、動物たちはやがて恐れをなし始め、最後には誰一人として彼女の近づかなくなった。
そのころからだろうか? 黒い虫のような何かが彼女の体を這いまわり始めたのは。
何故だろうと考えることすら面倒くさく、女はすべてを受け入れた。
やがて真っ黒な何かが女の周りに現れ、荒野の厳しい日光や、乾いた風などから女をまもり始めたが、女にとってはそんなことはどうでもいい。
ただ昔の家のように、のんべんだらりと過ごせるようになったと思っただけだった。
そんなある日のこと、
「これはすごい。たった一人でここまでなった奴を俺以外に知らないぞ?」
「?」
外から声がする。
どうでもいい。面倒なだけだ。
ふたたび目を閉じる女。
だが、闇の中に厳しい日差しが入り込み始めればその感想も変わった。
「……はぁ」
――めんどい。どうやら殻を破る外敵が来たらしい。
ダルイ。死にそうだ。呼吸することすらもはや億劫だ。
――もう殺すんならサクッと殺してくれないかな……。話せるってことは人間でしょう? こっちを即死させる知恵ぐらい持ってるよね?
すべてにおいて諦観し、すべてのことが面倒で、すべての事象に興味がない。
そんな女の視線を受け、侵入者はにやりと笑った。
「なるほどなるほど。怠惰の罪悪か。人は生きるためには何かを犠牲にし続けなくてはならないのに、犠牲を得てなお生きることを放棄した、愚か者。天命に歯向かう大罪人」
「……………」
だからなに? とさえ、女は言わなかった。
目的があるなら早くしろとだけ、侵入者に視線で訴えかけた。
「いやいや、俺はむしろ驚いているさ。こんな罪の形があるのかと。ところで君気づいているかい? キミの周りに転がっている屍を。君の眠りを不用意に妨げようとした馬鹿たちが、君を守る殻に殺された、この惨憺たる風景を?」
「………………」
――何を言っているんだ、この男は?
――そんなものとうの昔に承知している。
女はただ億劫そうに、割れた殻の外に広がる屍の山を見据えただけだった。
獣が、人が……何もかもが、白骨と化すほど放置され詰みあがった、悍ましい光景。それを、興味無いの精神で切り捨てる。
勝手によってきて勝手に死んだ。何の理由があったのかは知らないが、女にとってはそれが全てであり、それ以上の意味をその死体の山はもたなかった。
ただ一つだけ言うことがあるとするならば、小腹がすいたときこれらの肉は良い栄養源になったということだけだ。
そんな女の態度に、侵入者はさらに笑みを深めこう切り出してきた。
「素晴らしい! なんてことだ! こんなにも理想的な化物が育っているなんて」
「………………」
テンション高いな。とだけ女は思う。
だが、
「――っ!?」
その影から湧き出てきた、おびただしい量の黒い何かにだけは感情を動かした。
――なんだあれは? 何だあれは!? 何だあれは!!
死んだ感情が一時だけでも甦り、女の精神に警鐘を響かせる。
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!! と。
こいつだけは、出会っちゃいけない類の人間――いいや、化物だったと。
だが、恐れると同時に女の心はどうしようもなくこの化物に引かれ始めていた。
それは原始の記憶。
本能に刻まれた生き物の証。
すなわち、強者に憧れる野生の証明である。
「気に入ったよ、化物。ちょっとここから西に行ったところに、悪の都を作ろうと考えたんだけどさ、君そこで働いてみない? あぁ、特にあれやれこれやれというつもりはないよ? 何せ君は怠惰の極限だからね! 働かせたら逆に弱くなっちゃう。君はただ俺の部屋の前で、いつものようにふんぞり返って寝ているだけでいい。それこそが君の天命だと、俺がエアロの代わりに保証してあげよう」
「………………」
ダラダラあふれ出る冷や汗とは別に、股間がわずかに湿っているのを女は感じていた。
その反応はどういうときに出るのかは、一応両親に教えてもらっていたが、深く考えるのすら面倒になっていた女はただ一言だけ。
「……動きたくない。どこで寝ようとかまわないが、運ぶのはお前がやれ」
「了解了解。それくらいの労働なら安いモノさ」
その言葉を最後に、長い時間、女をまもっていた殻がほどけ、女は男に背負われた。
そのことがやけに気恥ずかしく感じて、女は少しだけ頬を赤らめながら、男の背中で眠りについた。
…†…†…………†…†…
それからずいぶん時間が経った。
男が作った城の一室で寝るようになってから、女は昔と変わらぬ怠惰な生活に戻っていた。
定期的に男が食事を運んでくる以外に、彼女の殻を破るものはいまだ一人として現れていなかった。
だが、そんな毎日も今日かぎりのようだった。
…†…†…………†…†…
足元に転がる巨大な蜥蜴だった男の断末魔を聞きながら、ソートは段ボールを担ぎ、えっちらおっちら階段を上る。
銃撃の際穴が開いた段ボールは、不思議なことに即座にその穴を修繕し、完全なステルス状態に戻っていた。
――まぁ、一応これも神器だから、そのくらいの性能はあるか。
と、内心ソートは独りごちる。
「とはいえ、よしよしだ。やっぱり神器の一撃は、あの化物共に効果覿面だな。急所である眉間に弾丸叩き込んでやればすぐに消え去る。あとは物音と、相手に触られないよう注意しながら進む簡単な仕事ってわけだ」
どうしようもない、現状の恰好悪さには目をつぶることにしたらしい。現場で働く人間は、スタイリッシュさよりも実用性が基本だと内心自分に言い聞かせている。
とはいえ、意外と簡単だったお仕事に、ソートの心は少し軽くなっており、この調子ならマルアト達が来る前に仕事を終えられるだろうと高をくくっていた。
そんな彼がたどりついた最後の部屋では、
「は?」
丸い甲羅が鎮座していた。
「……なにこれ?」
『最後の巨大罪装式の一つですね。モデルは亀のようで、現在頭部と四肢を甲羅内に格納した状態のようです』
「な、なるほど。ところでシェネさん。一つ聞きたいんだけど」
『はい……なんですかマスター?』
「甲羅に弾丸叩き込んだら浄化できるとかありません?」
『申し訳ありませんがマスター。その規格の罪装式になると、やはり急所への直接攻撃でもない限り、一撃霧散は不可能かと』
「ですよねー」
そうソートがつぶやいたときだった。
甲羅にあいた四つの穴から、強靭な四肢が飛び出し、地響きとともに移動を開始。
亀のくせにとんでもない速さで、固い甲羅の体をソートに向かって突撃させてきた!
「ばれてるっ!? 何でっ!?」
慌てて段ボールを脱ぎ捨て、突進の軌道から回避するソート。その直後、ソートが歩いてきた廊下とその両脇の壁に巨大な甲羅が激突し、城内に激震を走らせた!
僅かに亀裂が入る強靭な壁。一枚岩から掘り出されたこの城の壁はソートが全力で暴れても多少傷が入る程度だったのだが、この亀はその威力をやすやすとこえてきた!
「何でばれた!」
『ネットで調べたら、亀って視力と嗅覚が高いそうですよ? 紫外線も見れるし、生活のほとんどは嗅覚に頼っているとか……。多分そのどっちかでその段ボールの迷彩を見破ったのではと』
「厄介な敵が来たもんだ!」
そういえば、蜥蜴の奴も舌をチロッと出した瞬間にこっちの接近に気づいていたような気がする。
十分近くに来ていたので、そのまま弾丸を叩き込んだが、今回はそういうわけにもいかないようだ。
『ですがマスター。その罪装式を纏っている人、どうも怠惰の罪でそれを纏っているみたいですから、長い間喋ったこともないそうです。多分マスターの正体がわかっても、名前を告げられる心配はありません! ステルスが使えなくても問題ないですよ!!』
「希望的観測どうもありがとうよ!!」
実際、首を出さない甲羅はうなるような声を響かせはしても、俺の名前を告げようとはしなかった。
ならやることは決まっている。
「ティアマト!! マルアト達の戦闘音も聞こえなくなっている。時間はないだろう……。三分で片をつけるぞっ!!」
抜き放たれた二丁拳銃が、唸りを上げて弾丸を吐き出し始める!
…†…†…………†…†…
――どうやら、ずいぶんな激闘のようだった。
甲羅から響き渡るミシミシという不吉な音を聞きながら、女は閉じていた目をゆっくりと開いた。
長年彼女を守ってきたそれは、今はもうヒビだらけで、あちこちから外の光が漏れこんでいた。
――この誰に文句を言われることもないノンビリした生活も終わりか。
ただそれだけが、女にとっては惜しむべきことだった。
暖かな寝床に、暖かな食事。かつて両親が生きていたころにしか味わったことがない、人のぬくもりが……いつでも感じられた生活を、女は走馬灯のように思い出し続けた。
だからだろうか。目の前に落ちてきた甲羅の破片を、彼女が思わず手に取ってしまったのは。
とうとう甲羅を突き破り彼女の傍らに突き立った、槍のような巨大な岩塊にすがり、長年使っていなかった足を奮い立たせたのは。
とにかく、彼女は立ち上がった。
武器ともいえる甲羅の破片を握りながら、こちらに向かって一直線に落ちてくる雨外套の主めがけて、震える足で立ち上がったのだ!!
枯れていた喉から声が放たれる。
喉が震えるという久々の感覚に、どうしようもなくやる気が萎えた。
それでも女はただ一直線に甲羅の破片を振り上げ、
「寝てろっ!」
落下してくる雨外套に敗北した。
不思議な武器から放たれた水の塊に、持っていた破片は弾き飛ばされ、飛来した礫によって、彼女の体を這いまわっていた黒い何かは完膚なきまでに殺された。
それによって立ち上がる力さえなくなった彼女は、ゆっくりと消えていく楽園だった黒い何かの中で横たわりながら、自分の傍らに降り立った雨外套を見つめた。
――この男。もしかして。
…†…†…………†…†…
「クリアだな」
『お疲れ。相変わらずいい動きだ。これでSLGが専門とかウソだろ?』
「お前のおかげで強制的に鍛えられたからなっ!! で、そっちはどうなんだ!」
『狙撃は終了。特に山も谷もなく、あっさりと獲物をしとめたさ』
実際ソートが展開したこの町のマップには、もうすでに敵性反応は確認できない。残っているのは最上階の王と、マルアト達だけだった。
――なら、これでひとまずマルアト達の目標達成の邪魔はなくなっただろう。
と、ソートはひとり安堵の息をついた。
これで悪の試練は終わりを迎える。この悪夢のような都も崩壊するだろうと。
だが、
「あ……」
「え?」
真の伏兵は静かに……いいや、静かにならざるえない小さな声を振り絞りながら、ソートの急所めがけて言葉の短剣を振り下ろした!
「ソート……様?」
「なっ!?」
瞬間ソートの視界が瞬く間に真っ赤に染まる。
眼前を『正体露見:デスペナルティー発生』の文字が埋め尽くし、続いてシステムアナウンスが響き渡った。
『正体が露見しました。下界における神霊の存在は許されていません。デスペナルティー発生。所持GPを五割減少。神霊等級をマルクトより無階級へと降格します』
それと同時にソートの体が瞬く間に魔力の粒子となって分解され始め、ソートは思わず叫んだ!
「んな、馬鹿なっ!!」
「あぁ。そう。当たった……のね」
慌てふためくソートを満足げに眺めながら、亀の罪装式を纏っていた、少女のように小さく……そしてやせ細っていた女は満足げに笑った。
「よかった……。最後まで……陛下をきちんと守れて」
そう言って意識を失う女の姿を最後に、ソートは下界から姿を消した。
…†…†…………†…†…
バビロニオン歴432年。
創世神ソート……正体露見により天界に強制送還。
デスペナルティーによって莫大なGPを喪失。同時に《神霊の杯》のリキャストタイムが長いため、悪の試練中の下界復帰は不可能となった。
創世の加護が、一時的に下界から失われるなか……ソートの支配下にあった雨雲たちは次々と消滅していき、天からの光が悪の都を照らし出す。
そして、雨粒によって光り輝く漆黒の城の頂上にて、
「来たか……」
「あぁ、来たとも」
太陽の光に照らされながら、二人の男が邂逅する。
こうして、悪の試練は佳境に入り……創世神の手から完全に離れることになった。
前回空気だったソート回なのですが……主人公まさかの敗北!
とうとう下界干渉手段を失ったソートが見守る中、悪の試練はどう完結するのか……作者自身もちょっとわかってません(おい!?
次回エンゲルちゃん大活躍……したらいいよね?