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プロローグ:新風

初めての方は初めまして! 知っている方はお久しぶり!


社畜労働にて死にかけている小元数乃です。


この前書きは、前作、および現在連載中の作品について知らない方は読み飛ばしてくださいね?


では、作者初のVRシミュレーション物……見て言っていただけると幸いです!



…†…†…………†…†…


今回はTSO――GGYのいた世界と同じ世界のVRゲームの話ですが……GGYは出てきません。前作から読んでいただいている方には申し訳ありませんが、完全に独立した話になっているので、申し訳ありませんがお許しください。


 VRMMORPG。《グレムリン》というフルフェイス型のヘルメットハードが実現した、人間の脳の働きを電磁操作で制御し、現実とほぼ変わらないVRヴァーチャルリアリティ世界に、人間の意識だけを飛ばすことによってゲームの世界を自分自身の体で体験してもらうという……なんともはや壮大なRPG。

 人々は熱狂した。自らの体で、自らの意志で、思うが儘にゲームの世界を生きることができたのだ。それは熱狂しないわけがない。

 おまけに、VRゲームが実現した当初に発売されたタイトルも、すべてがキラータイトルと言われるほど優秀なものが多かった。


 いくつもの転生を繰り返すことによって、さまざまな異世界にて英雄になることができた――《転生オンライン》――TSO。

 自らの伝説を作り上げることによって、さまざまな伝説を具現化し、おのが力として振るうことができた《ユニーク・ヒーロー・オンライン》――UHO。

 戦国乱世の日本をモデルにし、様々な妖怪や異種族と共に、天下統一を目指す和風ファンタジー《幻想戦国on-line》――《幻戦》。


 だが、これらのキラータイトルにはある欠点があった。それは、


「あぁ……またオンラインアクションRPGかよ。いいかげんこういうの飽きたって……」


 そう。現在ホログラムの画面を展開し、学校の教室にて新しいゲームの情報をあさっていた少年――玉造創人たまつくりそうとがつぶやいた通り……それらのキラータイトルすべてが、自分の作り上げたキャラの体を使って冒険し、そのステータスを上げていくという……いわゆるアクションRPGであったということである。


 それも仕方ない。時流だと言えばそうなのだろう。シミュレーションや、アドベンチャーゲーム等――アクションゲーム以外のゲーム媒体は、過去の二次元媒体でも十分楽しめるジャンルでしかなかった。

 わざわざVRにして売り出す必要がなかったのである。

 いくら世間にVRが浸透し、ごくごく当たり前なゲームジャンルになったのだとしても、それでもVRゲームの開発には巨額の資金がかかる。それならばと、売り出せばそこそこ売れるアクションゲーム界隈にVRゲームのジャンルが偏るのも仕方ないことだった。

 とはいえ、いつの時代でも流行り廃りというものはあるもの。アクションゲーム一強であったVRゲーム界隈もそろそろ終わりが来ていた。

 VRゲーム業界に再び新しい風が吹こうとしていたのだ。そしてその風は、


「ん?」


 新たなネットニュースによって、その来訪を告げた。


「新感覚シミュレーション? 新たな世界を創成するゲーム……《世界創世ワールドジェネレートオンライン》?」


『神様始めてみませんか?』そんな売り文句が記載された、事前登録用のサイトのURLと共に。


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