君がくれたもの
拙いです。恐ろしく拙い文章です。
ずっとずっと、好きでした。
今まで、そしてこれからも。きっとずっと君が好き。
「ねぇ、別れよう」
私が彼にそれを告げたのは、冬が近づく11月の雨上がり。
馴れないパンプスを履いた足が、何だか少し痛かった。
「そういう話だと思ってた」
彼は最初にそう言った。
会いに行く前にメールした。
『話したい事があります』って、そんな内容だったかな。
いつも送るようなメールじゃなかったから、何となく彼も察していたのかな。
正直、彼に何を言ったのかは覚えていない。
「疲れちゃった」だのなんだの、よくあるセリフだったかもしれない。
それでも彼は、微笑んで頷いてくれた。
「わかったよ…」
そう、一言だけ言って。
優しい優しい声色だった。
勝手に出てくる涙は、なかなか止まらなかった。
本当は離れたくなかったのかもしれない。
本当は引きとめて欲しかったのかもしれない。
今ではもう、わからない。
「最後に一つだけ…」
彼は言った。
「今日、少しの間だけで良いから、一緒に居て欲しい」
「…ごめん、それはできない」
一緒に居てしまったら、離れたくなくなってしまうから。
流れる涙を拭って、私は笑った。
「じゃあね」
その日の帰り道。
漫画の読みすぎだと、こんなの茶番だと笑ってしまった。
泣きながら、笑ったんだ。
ずっとずっと好きだった、君はとても特別な人。
これから先、たとえ誰かを好きになっても、君はずっと、特別な場所に居る。
「大丈夫、大好きだよ」
これは君にあげる、最後の言葉。
書き始めるのは簡単。終わらすのって、難しいですね。