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初めての依頼は過去からの依頼


「マスター、今度の依頼はどんな内容なの?」


「源さん、さっきも言ったでしょ?まずは飲み物でも注文しなよ」


「はぁ~・・・・それじゃぁ、僕はビールにするよ」



昼間から酒飲むつもりかよ・・・・・




「マスター、ウチは水でええで」


「それタダじゃん・・・・」


「ええやんけ!無料だけど飲み物やろ!」


「綾、それはいい考えだね」


「せやろ?健ちゃんもそう思うやろ?」


「うん。たけど俺はエスプレッソにするよ」


「なんやろ・・・・ごっつ裏切られた気分やわ・・・・・」


「綾は本当に水でいい?」


「マスター、なんでそないなこと聞くんや?こうなったら水しかないやろ!!」


「はぁ~、綾は水か・・・・それじゃぁ、優雅君は?」


「俺は・・・・・」



今、喉乾いてないんだけどな・・・・


まっ、適当でいいか!!


もちろん水ではないけどね!!



「俺はレモネードで」


「優雅君はレモネードね。里桜ちゃんは?」


「私はオレンジジュースがいいです」


「はいよ!!」



なんだろう?


里桜がすごく大人しい。


これは、ありえないことだ・・・・・


ま、まさか!!


里桜ってマスターのこと好きなのか?


・・・・・無いな・・・・・


あの里桜が人を好きになるなんて・・・・・・


ある・・・・かも・・・・・


聞いてみるか・・・・・


殺されるかもしれないけど・・・・・・



「優子さんは?」


「私はミルクティー」


「がってん!!」


「いつの時代やねん!!」


「綾、ガッテンは今でも使うぞ」


「テレビ番組でな・・・・」


「き、きびしいツッコミだな」


「どこがやねん!!!」



本当に元気だな・・・・・



「綾、水」


「ふぇ?」


「ふぇ?じゃないよ!!水って言ったの綾だろ!!」


「えっ?あ、あぁ・・・・」



このタイミングで水を出すとは・・・・



「源さんビール」


「ありがとう」


「健太郎、エスプレッソだよ」


「サンキュッ!」


「優雅君はレモネード」


「ども」



あのコントをやりながら


みんなの飲み物を準備するとは・・・・


なかなかやるな・・・・



「里桜ちゃんのオレンジジュースに優子さんのミルクティーだよ」


「あろがとうございます」


「なんで私が最後なんだろう?」


「ゆ、優子さん・・・・べ、別に意味はないからね。俺の首を絞めないでくれる?」



やっぱ優子さんは恐い・・・・



「げ、源さん・・・・優子さんを止めてくれ・・・・・」


「ごめん・・・・俺には無理だ・・・・」


「そ、そんな・・・・・俺を見捨てないでくれ・・・・・・」


「二人とも変なコントしとらんでさっさと依頼のこと説明せぇや!!」


「「は、はい・・・・」」



し、仕切った!!



「え、えっと今回の依頼は9歳の男の子からだ」


「そんな小さい子が?」


「うん。結構、大変な家庭みたい。親父が泥坊やって今は務諸暮らしだって」


「そ、壮絶だ・・・・」


「その子は兄の暴力で困っていて依頼してきたらしい」


「兄が弟に暴力?」


「うん。バリバリの不良だ。しかも高校生らしい。高校生と小学生では力の差がありすぎる」


「だから、下手に逆らうわけにはいかないのか・・・・」


「そういうこと。その子の名前は・・・・あれ?」


「マスター、どうしたの?」


「健太郎、米椿って苗字は珍しいよね?」


「珍しいけど・・・・どうしたの?」


「差出人が米椿なんだ」


『『えっ?』』



どういうことだ?


米椿なんて苗字はあんまり無いのに


差出人が俺と同じ苗字だなんて・・・・



「源さん、ちょっとこっち来て」


「あぁ、わかった」



マスターが源さんを呼んで奥に行って何かを話している。



5分ぐらいして二人が戻ってきた。



「里桜ちゃん、ちょっと聞きたいことあるんだけどいい?」


「いいですよ」


「米君のことなんだけど・・・・」



俺のこと?



「米君にお兄さんっている?」


「一応いますけど・・・・」


「一応?」


「腹違いなんですよ」


「なるほど・・・・・」


「源さん、今回の件は俺に任せてくれない?」


「わかった。米君、マスターと一緒にここに行ってくれない?」



そう言って源さんは俺にメモのような紙切れを手渡した。


俺は手渡された紙切れを見て驚いた。



「ここって俺の家じゃ・・・・・」


「そう、君の最初の家だ」


「どうして?」


「そこで、マスターと一緒に探してほしいものがあるんだ。詳しくはマスターから聞いてくれ」


「んじゃ、優雅君行くよ」


「はい・・・・」



俺はマスターに連れられて工場を出た


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