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始まりの朝


俺の名前は米椿優雅(よねつばきゆうが)だ。


快帝高校の二年生だ。


この学校はバカと不良の集まりだ。


別に不良じゃなくても喧嘩が強い奴等か集まっていると世間では認識されているらしい…


俺は教師から要注意人物としてチェックされている。

つまり、問題児ということだ。


そんなに問題をおこしたわけではないが不良どもの中ではそこそこ有名なんですよ…


俺は不良じゃないんだっ!!

何故か名前の文字数が多いってことで俺にタイマンをしよと探してるような暇な人間もいる。


まったく、そんなことをする時間があるなら勉強しろってんだ!


まぁ、俺の特徴が名前の文字数が多いってことぐらいしかないのでなかなか見つからないけどね。


他に皆と変わっているところは、家族だろう。


俺は今、親父と姉さんの三人暮らしだ。

母さんは海外に単身赴任中だ。


だから、家事はほとんど俺がやっている。


そんな感じでずっと暮らしていたので俺はいつのまにか料理が得意になった。


姉さんの名前は米椿遙(よねつばきはるか)だ。


姉さんについては才色兼備とでも言っておこう。


ある程度のことならば人並み以上なんだけど家事だけは別のようだ。


なんたって、姉さんの料理は強力な凶器になってしまうからね。


ずっと前に俺の友達が姉さんの料理を食べて気絶してしまったのだ…


そんな姉さんと家事0の親父が家事をしたら大変なことになる。


だから、俺がやっているわけだ。


「優ちゃん、早くご飯作ってよー!!」


はぁ〜、姉さんは朝、毎日のように早起きして俺に朝食を作れと命令してくる。

まったく、迷惑な話しだ。

俺は低血圧だから朝弱いんだよね…


だから、毎朝の朝食作りは結構、しんどいのだ。


「優ちゃん、早くー!!」


朝から元気すぎるだろ…


姉さんは俺のことを『優ちゃん』と呼ぶ。


俺も年頃だ。

もうそろそろ、その呼び方はやめてほしい。


「優雅、飯ー!!」


はぁ〜、バカ親父まで起きたじゃねぇか…


あぁ〜、面倒くせぇー!!


誰か代わりに朝食を作って下さい!!


これが俺の望みだ。


「代わりに作ってあげる」

ん?今、声が聞こえたような気がするけど…


はぁ〜、俺も疲れてるんだな。


今日の朝食は簡単なものですませよう。


「だから、作ってあげるって言ってるでしょ!!」


む?またもや声が聞こえたゾ。


う〜ん、俺もそうとう疲れてんな。


幻聴が二回も聞こえるなんて…


「おぃ!いつまで私を無視するき!!」


ヤバイ、今度は幻覚まで…

「優雅!!」


そう叫んで声の主は俺の頭を思い切り殴った。


「いってぇな〜」


「アンタが私のこと無視したからでしょうが」


だからって、人の頭をグーで殴るなよ…


「それで、なんの用だ?里桜、用がないなら早く帰れよなぁ〜」


そう、こいつの名前は島田里桜(しまだりお)だ。


まぁ、見た目は可愛いが騙されてはいけない。

里桜は可愛い女子の皮を被った暴力男子なのだ!!


一応、性別は女なんだけどね…


俺と里桜は幼馴染みだ。


だから、俺は里桜にありえないぐらい殴られている。

「まったく、里桜はもう少し大人しくなれよ」


「なんで、優雅にそんなこと言われなきゃいけないのよ!!」


そう、言って里桜は俺に頭突きをしてきたが、俺はギリギリで避けた。


すると、里桜はそのまま突っ込み棚にぶつかって鼻血がでた。


まったく、なにやってんだか…


「里桜、大丈夫か?」


「う、うん」


しかたないので俺はティッシュを里桜に渡して血が止まるまで待っていた。


「優雅、早く飯作って!!」

はぁ〜、しかたない。

鼻血のほうもだいぶ止まってきたので、俺は朝食を作ろうと台所にいった。




朝から疲れてんだけど…

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