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小さな物語たち  作者: ゆら


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録音アプリ

いびきを録音してくれるアプリがある。

音声を感知すると自動で録音し記録してくれるというものだ。

これは役に立ちそうだとアプリを使ってみることにする。


録音すること数日、全く音は記録されていなかった。

これは私が就寝中に、うめき声一つあげていないということだ。

それから私は毎朝録音が無いことに安心し、今日もアプリを起動して眠りにつく。

しかし翌朝、確認してみると1件の録音が。

不安になりながら再生するが、録音されていたのは意外な音だった。

インターフォンの音とドンドンとドアをたたく音。

時刻は朝の4時、まだ日も昇らぬ夜明け前だ。

急いでアパートの周りを確認するが、これと言った異常は見られない。

夜中に火事が起きたわけでもなさそうだ。

では一体なぜ…。


翌日も、その翌日も同じ音が録音されていた。

徐々に大きくなる音、繰り返されるインターフォン。

私は意を決する。

夜明け前に目覚ましをセットし、早めに就寝することにした。


翌朝、目覚ましの音とインターフォンの音で目を覚ます。

一応念のため音を立てないようにしてから玄関を開けると、そこにいたのは1人の男だった。


どうやら彼は私の部屋の隣に住んでいるようだ。

ここ数日、助けてと声が聞こえる気がするので、不安になり呼びかけているが一向に反応がなかったこと。

とりあえず何事も無さそうなので安心したことなど伝えてくれた。


私が部屋に戻ると、監禁している女がこちらを見ている。

音を立てないように口に貼ったガムテープが小さく動いた。

どうやらアプリに録音されないようにこっそりと壁際で助けを求めていたらしい。

仕方ないので今日からは口を塞いでおくことにする。


眠りにくいだろうが悪いのは君だ。

私は安心して眠りにつく。


今はまだ夜明け前、日が昇る気配はない。

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