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Ep-07 レベル上げ

まだ文字数が定まってなかった頃なので短いです

(11/10)竜帝との会話を追加

オレンジ色に照らされた洞窟に、俺の声が響く。


「アクアスラッシュ!」


バシャ!


俺の目の前で、赤いスライムが崩れ落ちる。

弱点属性を突いて、全身の構成を保てなくなったのだ。

しかし、奴はまだおわりではない。マグマスライムはスライム種の上位種。斬り飛ばされたくらいで死んだりしないのだ。


「とどめだ!アイスソード!」


剣に氷属性を付与する魔法スキルでとどめを刺す。

決して殺してでも奪い取るとかそういう意味はない。そういうスキルなのだ。


〈経験値を300獲得しました〉

〈レベルが上昇しました〉


これで3体目…

レベルは13まで上がっていた。

二次スキルはレベル30からなので、特にこれといって目立つ進歩はない。

だが、そろそろ限界を感じていた。何故なら、ゲームと違って肉体的な疲れが襲ってくるのだ。


「はあ、はあ…ちょっと休憩するか…」


俺はアイテムボックスからオレンジジュース(クリティカルダメージアップのバフアイテム)を取り出して飲む。このマグマの煮えたぎる地下洞窟、とにかく暑いのだ。

それも肉体的な疲れを助長していた。


「どうしようかなー…あ、そうだ」


この非効率なレベリングをどうしようかと思っていたが、便利な手段を一つ思いついた。


「メイクウェポン、スペルワンド」


唱えると俺の手に重い杖が現れる。

このままなんでも殴り殺せそうな気がするが、これは鈍器ではない。

魔法のサポートをしてくれる優秀な武器だ。


「オリジンスペル:バースト・サモンゲート」


そして、今までのスキルとは毛色の違う単語を呟き、源流魔法を発動する。

源流魔法とは、レベル500を越えると覚えられるスキルで、仮にレベルをリセットしたとしても消えることのない強力なスキルだ。各職業につき一個だけだが、

俺は全ての職業スキルとイベントをマスターすることで、ほぼ全ての職業の源流魔法を取得することに成功していた。

この魔法はサモンゲートという魔法で、源流世界という全ての概念が集中する世界から、特定の存在を呼び出す...という設定のスキルだ。

たま~にこの世界原産の奴が出てきたりするけどな。


「我が声に答え、その身を顕現せよ。コール・アンデッドナイト」


俺の声に答え、地面に浮かぶ魔法陣から不死者の騎士が出現する。

即座にアンデッドナイトにパーティ申請を送る。


「…ギギ」

「報酬はしっかり払う。俺の代わりにこの洞窟の魔物を一掃しろ」

「ギ!」


対価としてMPを支払い、アンデッドナイトは動き出す。

いわゆる、自動戦闘だな。アンデッドナイトのレベルは32だから入ってくる経験値は少なくなってしまうが。…ついでだし、偵察用の魔物も呼んでおくか。


「オリジンスペル:サステイン・サモンゲート」


サステインはいわゆる長期雇用…対価は支払うが日払いでいいという素晴らしい魔法だ。

ゲーム時代にイベントで散々唱えたアレを唱えてみる。


「愛しき我が竜王よ、我が声に答え、臨界せよ。コール・ドラゴンエンペラー」


展開した魔法陣が紅く光った。

おっ、マジで出る?

これで成功するとは思わなかったが…まあいいや


「ぬおお?人間が我に何の用だ」

「サステインの前提句の通り、日払いでお前を召喚した。この世界を巡って情報を集めろ」

「ふん、人間如きが我を日雇いでこき使おうなどど...殺すぞ?」

「お?いいの?」


俺はインベントリからあるものを取り出す。

それを見た竜帝の眼の色が変わった。


「な、なぜそれを持っている、人間....!我にそれを渡せ!」

「命令、聞いてくれるよね?」

「......くっ、いいだろう...それくらいでソレが手に入るのなら........!」


というわけで竜帝さんはのっそのっそと徒歩で洞窟を出ていた。

あの大きさだと多分入り口を破壊していくんだろうな...

せっかくなので、俺はさらに追加でモンスターを呼び出して、レベル上げに貢献させることにした。




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[一言] > 「オリジンスペル:バースト・サモンゲート」 > ブーストは魔力を対価に強化された魔物を ブーストとバースト、どっち?
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