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【300万PV突破】不人気職の俺が貴族令嬢に転生して異世界で無双する話 ~武器使いの異世界冒険譚~  作者: 黴男
第一章 王都学院編

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Ep-44 クラフトウェポン

コンストラクトウェポンは訳あって名前を変更しました。文法間違ってそうだし…

ところで有言実行って素晴らしいことだと思うんですよ。

数時間後、俺のレベルは63まで上がっていた。

タツミのレベルはわからないが、俺が感じた限りでは少しは上がっているはずだ。


「ランペイジ!」


俺は何度目かもわからない斧スキルでヴィントデーモンという風属性の悪魔を葬り去る。ランペイジは〈斧使い〉の二次職業スキルで、単体への攻撃力の高い攻撃となっている。今使っている斧はマスターアックスⅢから少し下のランクの武器である黒斧だ。とてつもない重さを持ち、その代わり攻撃力は高い。凄まじく重い斧だが簡単に手に馴染む。これもまだメイクウェポンを使っていた頃には重くて持てなかったものだ。


「鎌鼬ッ!重覇斬!朧満月ッ!...はぁ、はぁ」


少し向こうではタツミが複数のスキルを重ねて敵を屠っている。

もっとも、疲労が蓄積しているようだが...

俺?俺は後々説明するかもしれない強化方法でスタミナを強化しているので、

対呪王の仮面戦のような疲れる戦いをしたりでもしなければ疲れない。


「フウカ、疲れたのか?」

「...疲れた。本当はもっとレベル上げをしていたいのだが...」

「レベルはいくつ上がった?」

「12だな。私のレベルは元々23だから、35になった。」


そんなに上がったのか...と思ったが、俺は急に疑問を抱いた。

俺は〈ステータスオープン〉でステータスを確認できるが、タツミはステータスをどうやって確認しているのか...?


「フウカ、レベルはどうやって確認したの?」

「え?ユカリは〈鑑定石〉を持っていないのか?」


鑑定石?頭に?が浮かぶ俺だったが、タツミはそれを察して懐から赤色のこぶし大の石を出してきた。タツミはそれを握って目を閉じる。すると、石の中に文字が浮かび上がった。


◇巽風華 レベル:35


なるほど、〈鑑定石〉は限定的な情報のみを表示できるのかな?

でも、そうするとこいつらはスキルをどうやって認識しているんだろうか...


「スキルは表示できないの?」

「ん?スキルは意識すれば何が使えるか簡単に理解できるだろう。わざわざ表示するまでもないはずだ」


そうなのか...

どうやらこの世界の人間は自分のレベルを〈鑑定石〉で、

スキルをそう意識することで認識しているようだ。

改めて、この世界は完全にオークストーリーオンラインそのものではないようだ。

そういった部分が補完されているのは少し面白かったが、同時に、

まるで無理矢理世界を作り、つじつま合わせをしたような不気味さを感じた。


◇◆◇


「はあ...もう無理、帰ろうユカリちゃーん!」


苦しかったのか仮面を外して息も絶え絶えになったタツミが戦っていた俺に叫んできた。俺もレベルが71に届き、クラフトウェポンを使えるようになった。

そろそろ終わろうとしていたところだったのだが、この平原のレアモンスターである風王竜の素材が確か割と高く売れたなと思い出して追加で狩りを続けていた最中だったのだ。そろそろ日も暮れるし丁度いいかなー…

夜間に戦うのは推奨しないしね。


「わかった、帰ろうか」

「流石ユカリちゃん…話がわかるね!」

「ただ…」


帰ろうか、と言った瞬間。

視界の端に大きな影が差す。

間違いない。風王竜が沸いた!


「ただ…?」

「その前にひと戦闘と行こうか!」


俺は風王竜に向かって走り出す。

覚えたてのクラフトウェポンの犠牲になってもらうぜ!


「フルパワー・クラフトウェポン!ウィンドブレークボウ!」


フルパワーというバーストほどではないが武器に力を込める詠唱。

クラフトウェポンから使えるようになるが、正直バーストの方が強いんだよな。

ただし、バーストの方は武器が破壊されるがフルパワーの方は耐久値の減少が増大するだけで済む。防御特化の相手にはバーストで、回復能力特化の相手にはフルパワーで。それぞれ立ち回りを変えなければいけない。

こういうところもウェポンマスターが普及しない原因なのかもしれないな…


「ちょっとー!ユカリちゃん!こっちは疲れてるんだから置いていかないでよーっ!」

「大丈夫大丈夫!後一撃で終わらせるからッ」


寝る前に携帯ゲーム機をなかなか返さない子供のような言い回しで俺は宣言する。

テンペストワイヴァーンの適正レベルは75なので、本来であれば一撃で倒すことなど不可能である。そう、本来であれば。


「ひっさぁぁぁぁつ!ヴィントブレイクショット!」


ウィンドブレークボウの武器スキル、ヴィントブレイクショットは強力だ。

なぜかと言えば、この武器が伝承級(ミシック)であるからに違いない。

風属性に対してのダメージが3倍となる一矢はテンペストワイヴァーンに突き刺さり、文字通り一撃でHPを0に…殺した。

俺は振り返って口をあんぐり開けているタツミに言った。


「ほら、終わったよ」

「...本当に、その強さで君はどこを目指すのやら...」


するとタツミは、絶句するでもなく淡々と呆れたように言った。

おや、ゲーム時代のタツミなら絶対言わない台詞だな。

そうだな、この強さでどこを目指すかといえば...


「私は...この強さで神をも圧倒する」


実際戦えるしな、神。

複数いる神の中で一番弱い邪神グレイヴァと戦って勝てば一応達成可能なはず...だ。

まあ、元の世界に帰れるならそっちの方が優先なんだが。

しかしタツミは俺は俺の言葉を聞いて大して驚くことはなかった。


「…素晴らしい冗談だな、聖王国では言わぬ方がいいぞ、その冗談」

「肝に銘じておくよ」


どうやら聖王国では言わない方がいいらしい。

イベントで戦うことになる狂信者たちを思い出して、俺はその言葉の意味を理解した。



ユカリ・A・フォール 職業:ウェポンマスター Lv:71


HP7200/7200(+1200)

MP2500/2500(+300)

攻撃力:160(+8)

防御力:130(+6)

魔法力:160(+7)

魔法防御:142(+5)

etc…

[スキル]

〈一次〉メイクウェポン-LvMAX

〈二次〉ビルドウェポン-LvMAX(+6)

〈二次〉ウェポンリビルド-Lv--

〈三次〉クラフトウェポン-Lv1 (new)

〈三次〉ドッペルシャドー-Lv1 (new)

空転術-Lv7

[バフ]

〈二次〉リミットオーバー-Lv5

〈三次〉ソウルバーニング-Lv1 (new)

[パッシブ]

ウェポンマスター-Lv3

エアージャンプ-Lv--

マジックリュース-Lv--

マジックサルベージ-Lv--

ワールドツリーブレスト-Lv1

龍滅ぼし-Lv1

一騎当千-Lv--

遺物の破壊者-Lv1

並列思考-Lv1 (new)

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