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【300万PV突破】不人気職の俺が貴族令嬢に転生して異世界で無双する話 ~武器使いの異世界冒険譚~  作者: 黴男
第一章 王都学院編

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Ep-43 レベル上げ3(前編)

〇〇ウェポン系はクリエイトが最上位ではありません。

それよりさらに上の武器を作り出せるスキルが存在しています。

翌日。俺は気持ち良い朝を寮のベッドで迎えた。

いつもどおり早起きしたベルが朝食を作ってくれ、美味しいパンとカリカリに焼いたベーコンを平らげた。


「いつも美味しそうに食べるわね...作りがいがあっていいわね」

「そりゃどうも...」

「独りの時は意識しなかった味とかにも気を配るようになって、料理も楽しみになったわ...」

「ふむふむ」

「料理が趣味になってきたから、私もやることができたわ。ということで今日はリンドと料理教室に行くの!」

「はあ...」


そしてベルが、朝食の席でそんなことを言ったので

今日はベルとリンド抜きでクラン活動をすることになった。


◇◆◇


「わりーけど、今日は俺とシュナもパスだな」

「ええ、私たちは今日ちょっと買い物でも...」

「はぁ~...わかったよ」


どうやらクレルとシュナもデートでお休みのようだ。

でも、4人抜けたところで...と思っていた俺だったが。


「悪い、今日はちょっと剣の新調を...」

「私、今日はお友達とお出かけですの...」


アレックスとユイナも抜けるようだ。

アレックスの新調した後の剣は少しに気になるな。ゲーム時代は聖剣を使い始めるまで同じ剣使ってたもんな。

それはともかく、9人いたクランメンバーのうち7人が抜けて俺とタツミだけになった。


「えーと、タツミさん...?」

「フウカだ」

「フウカ、今日は何をしようか」


仮面の効果で少々厳しい性格になったタツミに、今日の予定を相談する。

タツミは顎に手を当てしばらく考えた後、言った。


「そうだな...私もユカリも、十分に強いだろう」

「ああ」

「ならば、もっと強くなろう」

「え?」


十分に強いならさらに強くなる必要も無いな、今日は休もう!みたいな台詞を期待していたのだが、タツミはその上を行った。


「せっかくだ、レベルを上げに出発しよう」

「いいのか?厳しい戦いになるぞ?」


レベル上げというのは思っているよりもめんどくさい作業だ。

レベル上げが苦痛で去って行ったプレイヤー仲間もたくさんいるからな...

しかしタツミはその言葉を肯定し、叫んだ。


「充分に強いはずのユカリちゃ...ユカリが、鍛錬を欠かさない。これはつまり、この先に果てのない苦難が待ち受けているのだろう?それに比べれば厳しいレベル上げなど苦にもならない」


いや、違うけど?

と思ったが、向こうがやる気ならしょうがないな...?

では行くぞ!


「ビルドウェポン、ポータルアロー!ゲートウェイオープン!」


壁に向けて矢を撃ち次元の門を開く。

別に全ての武器にポータル系が存在するが、わざわざ弓を使うのは...カッコいいからだ!

門を潜った俺たちを迎えるのは...大量の魔物。

次元門(トンネル)を潜った先は...風障の平原。

風属性のモンスターが大量に生息するレベル60エリアだ。

俺は今日中にレベルを70まで上げるつもりだ。レベル70まで到達すれば、3次スキルであるクラフトウェポンが使用可能になるからな。


「じゃあ...行くよ」

「わかった。せーの...」


俺たちは互いに反対を向き、背中合わせになる。

そして、


「ビルドウェポン、マスターアックスⅢ!スキルセットチェンジ、セットアックス!」

「召霊・千年樹(エルダートレント)...!」


互いに詠唱すると、俺の手には握り慣れた片手斧が、

タツミの刀を持っていないほうの手に重い木材で作られた柄を持つ刀が現れる。

これは仮面タツミの新能力で、倒した強力な魔物を武器として使役できるらしい。


「どりゃあああああ!ストライクアックスⅡ!」

楓葉千刃(ふうようせんば)ッ!」


俺の斧が勢いよく振るわれ、目の前にきた風の邪精霊を両断する。さらに、そこから衝撃波が発生して奥にいた複数の邪精霊とウィンド・ウィル・ウォー・ウィスプを切り裂く。

タツミも負けじとスキルを発動させる。風を纏った刀で俺が斬ったウィンド・ウィル・ウォー・ウィスプより大型の魔物、トルネイドコアを攻撃する。すると、トルネイドコアの足元(?)から凄まじい量の葉っぱが噴き出してトルネイドコアをズタボロに切り裂いていく。


「まだまだァ!スピニングアックスⅤ!」

「滾ってきた...!黒瀬(くろぜ)薙ぎ!」


なんだ黒瀬薙ぎって!?と思ったが普通に闇属性の斬撃スキルのようだ。

俺の方は回転して複数の魔物を巻き込んで切り裂いていく。

経験値が凄まじい勢いで手に入るが、まだまだレベルアップには足りないようだ...


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