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4/1053

Ep-03 スキル練習

書ける時間が少ないので、展開が早いかもしれません

(11/08)500文字くらい追加しました。

(22/10/5)内容を一部改訂しました。

翌日。

俺は中庭に行って、スキルの練習をすることにした。

一応メイドさんに行き場所を伝えて、ゲーム内の知識を元に中庭へ移動した。


「メイクウェポン、ブロードソード」


そう呟くと、目の前に大きな剣が出現する。

勿論、重いが問題なく使える。

これはパッシブスキルのウェポンマスターの副効果だろう。

重量も形状も、果ては武器の装備制限すら無視して武器を使えるものだ。

大きく踏み込み、振るう。


「...問題なく使えるな。これはゲームの通りでよかった」


次は、空転系のスキルだ。

エインネック戦で使っていたような移動系統のスキルである。


「空転・雷動!」


途端に自身に稲妻のようなエフェクトが発生する。

足を踏み出せば、その方向へと高速移動できた。

たださすがに、影月は発動できなかった。レベルが足りないからではあると思うが。

この状態でも、空中で追加ジャンプできるエアーダッシュなどと組み合わせれば、空転系スキルはとても使えるスキルとなるのだ。


「デリートウェポン」


俺はブロードソードを消して、次なる武器を呼び出す。


「メイクウェポン、シューティングスターボウ」


しかし呼び出すことができない。これはメイクウェポンの限界がエピック級武器までだからであろう。シューティングスターボウはユニーク級武器なので、ここは一個下のエピック級武器の一つであるホークシューターを呼ぶべきだろう。


「メイクウェポン、ホークシューター」


改めてそう唱えると俺の手に矢がつがえられていない弓が出現する。

この状態で撃つことは出来るのか...と思ったが無理らしい。

弓使い系のパッシブスキルがあれば矢をつがえなくとも撃つことは出来るが。


「スキルセットチェンジ、セットシューター」


スキルセットが切り替わった瞬間、弓に光る矢が装填される。

これは魔力矢であり、撃つと相応に魔力を消費するが、事実上半永久的に撃てるわけだ。

だが、俺の今のMPは600まで低下しているため、調子に乗って撃つとすぐに枯渇する。

MPポーションがあれば連発も可能だろうが...うん?

そういえば、インベントリの中身はどうなってるんだろうか


「インベントリオープン」


そう呟くとメニューが変化して目の前に項目がずらりと浮かび上がる。

どうやらインベントリの中身はゲームから引き継いでいるようだ。

ゲームの時はいらんと思ってたアイテムたちも、今では十分役に立つ。

例えば無限ポーションとか。ゲーム時代は完全にゴミアイテム扱いで

インベントリにしまいこむのが常識だった。


「アイテムボックスオープン」


そして俺は、拡張インベントリである実質倉庫であるアイテムボックスを呼び出した。

当然、中身も全て変わらずそこにあった。というか、期間限定だったアイテムとかも消えずに残ってないか...?だがさすがに、キャラメイク専用クーポンなどのメタ要素のアイテムは消えていた。倉庫には用途を問わずいろんなものを入れていて、限界量は課金で限界まで上げてあるので様々なものが入ってなおまだ物が入る。

とりあえず、俺はMPポーション(下級)を取り出して呑む。


「まっ、まっず!?」


そりゃそうだが、無味か苦いと思っていたポーションは凄い不味かった。

なんというか、ジュースから甘みを抜いた奴に青汁の青臭さをパワーアップした謎液を混ぜた感じの味だった。

正直あまり飲みたくないが、練習のためには必要だろう...

凄まじい味に耐えつつ俺はMPポーションを飲み干す。するとステータスのMP欄に+表示が現れる。

超過回復分は次回消費時に補填される便利なシステムだ。


「よし、じゃあ次は応用練習をやってくか!」


俺は構えを取り、見えない敵を夢想する。

そいつは俺に向けて謎の弾を放ってくる。


「空転・雷動!」


俺は雷のように庭を駆ける。

幻視した敵は、今度は俺に向かって突っ込んでくる。


「メイクウェポン、ウッドシールド!スキルセットチェンジ、セットシールド!」


俺は前方に木製の盾を構え、盾スキルを発動させる。


「シールド・エキスパンション!」


そして、そいつの攻撃を受け止める。

シールドエキスパンションを展開しているので、徐々にMPが低下していく。

その隙を突かれ、俺は盾をかいくぐって攻撃される。


「空転・跳躍!」


俺は後方に飛びそれを避ける。

そして、大きな隙のできた敵に攻撃する。


「デリートウェポン、ウッドシールド!メイクウェポン、マジックノート!スキルセットチェンジ、セットメイジ!マジックショット!マジックショット!マジックショット!」


俺は高速詠唱を行い、間髪入れず魔弾を放つ。

数発が敵に命中し、その動きを止める。

その隙を狙い、俺は次なる攻撃につなげる。


「デリートウェポン、マジックノート、メイクウェポン、ショートナイフ、スキルセットチェンジ、セットアサシン。」


俺は空転・雷動で素早く接近し...

"敵"に引導を渡した。

これで終わりだ。

「ああ疲れた...もう3セットやるか」

俺は日が暮れるまで、こんな訓練を3セット行った。



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― 新着の感想 ―
[一言] 転生する主人公ってだいたいが無神経よな。 ここが何処で、誰で、どんな生活してて、周りに誰がいて、とかまったく考慮しない奴はもっと無神経よな。 つまりこの主人公は。
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