席替え〜出会い
月一回、クラスでは席替えをする。今日がその1回目。どうか後ろの席でどうか知ってる人と当たりますようにと祈りを捧げくじを引く。
番号は……どうやら一番後ろの廊下側の席。これは完璧だ!!ーーと周りの席を確認すると、ガシッと肩を握られる。ここまでされると流石に慣れるし誰がやったかもわかるけどただ何回されてにぎにぎされるのが苦手だった。
そう彼だーーー名前は、深田 市川。彼はいつも通り笑いながらにぎにぎしてくる。それが鬱陶しくなり、手を払い除ける。
「よぉ!隣の席だな!」
「うぇ?まじぃ……?」
どうやら一番前から隣になってしまった。はぁっとため息をつきながら席替えをする。
ガガッガっという机を引きずる音が教室中に響きわたること数分。席が決まった。
「とりあえず、次の授業の準備しとけよー?」
そう言って先生は教室を出て行く。そこから一気に話し声で教室がうるさくなる。
前の席の奴は、どうやら市川と話している。どうやら同じ部活らしい。まぁ、やる事もないしと斜め前の人に声をかける。
「よろしく〜」
「よろしくー」
お互いに自己紹介やらなんやらを始める。どうやら名前は、小林 裕之という名前らしい。彼の特徴といえばその天然パーマ。
それはアフロなのではというほどのボリューム感にその気怠げな雰囲気で実に話しかけやすかった
「へぇー、朱って佐貝出身なんだー。でも旅路なんて名前聞いたこと無いけど?」
「あぁー、それは佐貝から通ってるだけで中学校は別なんだよ。もしかして佐貝出身?」
「うん。佐貝の好東中出身」
とまぁ、話すのもこなれたもので二人で他愛もない話をしていると小林の前……自分の席から三番目先の左側の奴が振り向く。
見た目はというと痩せているものの筋肉があり、髪は横を刈った髪型。(キノコ頭と呼ぶ)
※決してキノコというわけではありません。自分がそう言って馬鹿にしてるだけです。
顔もなかなか整った感じでかなり真面目で普通にイケメンだと思う(第一印象)
「小林?次の授業ってなんだっけ?」
「数学の後、飯食って実習ー」
「おけー、ありがとう」
「あぁ、自分も準備しないと、ロッカーから近いっていいねぇ」
「な」
そう言ってそいつと一緒にロッカーから取りに行く。どうやら自分の列の一番前の手前にいたらしい。
ただ、なまえは覚えられていない。
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ここで話すのもなんだが、この頃は思いもしなかった彼とこの後、親友と言えるほど心を許せるのを
朱「正直陽キャであんま関わらないと思った」
?「俺も、問題児筆頭で話しかけるとは思わなかった。まだこの頃は警戒してた」
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