立ち入り禁止区域
「生徒及び許可の得ない者の立ち入りを禁ずる」
高い石の壁に埋まってるみたいに木製の扉がある
立ち入りを禁止する看板がぶら下がっているのが僕の目には見える
「この先だよ」
スエードが扉に手をかざすと、赤い閃光が派手な音と共に飛び散った
「わあっ!!!」
まずい、赤い光は上級魔術だと教科書に載っていた。
僕たちが侵入しようとした事が術者にバレる筈だ
「スエード逃げよう、これ上級魔術だ、きっと今頃術者がこっちに向かっ」
術者が来ないか辺りを見渡し振り向くと扉を潜り先に進むスエードの姿
「うそ、」
背丈を越す謎の植物が日の光を遮り辺りは薄暗い
舗装されてない土が剥き出しの道を進んでいく
「聞き忘れてたんだけここはなに?それとさっきの上級魔術の解除は??」
僕は今どこにいるのか分からなくて怖いし、
それに上級魔術なんて掛けるのは勿論解除するとなれば
相当の腕が必要だ。
ここの先生でもそれが出来るのは多くない
「ここは立ち入り禁止区域、解除魔術は学校の外で習った。」
答えになってない!
そう言おうとした時、鳥だろうか不気味な鳴き声が響く
ギョアアッギョアアッ
こんな鳴き声聞いたこともない。ここにはなにがいるのか
とにかくヤバい所だとは分かる
「それとさっきのは魔術の一時無効化っていって解除魔術とはちょっと違うよ」
また分からないことが増えた