おっさんと忘れ去られた神々2号
休憩後 俺はサソリがいた沼地を迂回しさらに奥へと進んだ
ただ奥に進んでも魔物がまったくおらず ただただ鬱蒼と緑が茂っているだけだった
乱雑に巨木が生え茂りだんだんと日の光がはいらず湿気た薄暗い森をあたりに注意しながら進んでいくと
森の中に小高い丘がありその丘の上には直径5mはあろう四角い岩があった
俺はさらに注意深く慎重に丘をおぼりその岩へと近づいた
岩は近くで見るとあからさまに加工してあり人工物だとわかった
問題はその岩が何のために作られここに設置してあるかということだ
俺は岩を注意深く観察していくが正方形の岩というだけで特に仕掛けや何かがあるという感じではなかった
「もしかして なんか呪文のようなもので動くのか?」
そう思い ベタな呪文を思いだし
「ひらけぇ! ごま!!!」
と叫んでみたが ま~ ま~ ま~ ま~ とやまびこのように声が反響して終わった
「やはり むこうとこっちでは呪文が違うのか・・・・」
と静寂を取り戻した森の中 誰にも聞かれなかったことに安心しながらつぶやく
しかしこの岩なんのためにあるのやら・・・・
「他の場所も調査したいし・・・めんどくさくなってきたなぁ・・・・」
と何度もただの四角い岩を眺めながら岩の回りをグルグル回りながらつぶやく
何度グルグル回りながら見てもただの岩にしか思えず この際後回しでもいいかなと思い
足元をふとみると四角い岩の下には石畳のようなものが敷かれているのか 岩からわずかに加工が施されたタイルのような石の端がみえた
「もしかしてこの岩ってなんかの入り口をふさいでる蓋とか?それともなにかの封印だったりして・・・」
と自分の考えを口にしてみた
そして考え出したら動かしてみたい衝動にかられ俺は光属性の火と土 闇属性の火と土を付与した身体強化を身体にかけ両手を岩にあて
「ふんぐぅーーーっ」
と力いっぱい押してみた すると岩は ズ ズっ と擦れた音を立てほんの少しだけ動いたようだった
俺はさらに魔力と力を込め岩を押すと
ズッズッズズズズズー
と音を出して岩が動き始めたので
「ふんっぐぅぅぅぅーーー っらぁぁぁ!!!」
と気合をいれさらに押すと岩は動きさらに丘から少し転がって落ちた
岩があった場所をみると なにやら読めない字が書かれた古びた黄色っぽい紙切れが張り付けてある
木でできた扉があった
「岩を引きづったのにこの紙ちぎれてないなぁ それになんて書いてあるか読めん」
と言いながら指先で紙切れに触れようとした時
バチッ!
と静電気のようなものが指先に流れ俺は いった! と叫んで仰け反った
すると紙切れに書かれていた文字が青白く光ったと思ったら急に燃え出してあっという間に紙は灰へと変わってしまった
「へっ!?・・・・」
俺は先ほどの指の痛みも忘れその光景を驚きながら見た
どうやらこの木の扉は本当に燃えてしまった紙切れによって封印されていたようで俺が何らかの方法でその封印を解いてしまったようだった
とりあえず罠がないかとドキドキしながらドアをあけると地下に降りる階段があった
俺は手持ちの蝋燭に火をつけ階段を下りることにした
ちなみに蝋燭は明かりの確保と地下に酸素がないと火が消えわかるようにするためだ
階段を下りていき地下にたどり着くと そこは天井が4mくらいはありそうな高さでその半分ほどの大きさの両開きの重厚そうなドアがあった
俺はここまできたら開けるしかないかなぁ と思いながらドアにてをかけ開けてみると思いのほか簡単にドアがあき 奥には広場のような空間が広がっていた
俺は前にダンジョンで転移したときのことを思い出し また無数の魔物に襲われるのではないかと
中に入るのを戸惑っていたが すこし経ってもなにも出てこないので あたりに注意しながら
足を踏み入れた
バタン!
俺がその部屋に完全にはいると急にドアがしまった 俺はまずいと思い急いでドアを開けようとしたが
ドアはびくともしなかった
そしてなぜか部屋の壁に設置されている松明に順番に火がついていき部屋が明るくなっていった
「うかつだった・・・」
俺はため息を吐きながらそうつぶやいた そしてドアが閉まってからずっと索敵に引っかかっている
気配がある頭上へと武器を構えながら目線を送るとそこには 先ほど必死に倒したでかいサソリが逆さづりのように天井に張り付き巨大な鋏を上に掲げこちらを威嚇してきていた
「ちょっ!?またお前かよ!!!」
俺は急いで光属性の水と風 闇属性の水と風の身体強化をかけた
吹雪にしなかったのは なんとなく密閉空間で使うと自分も寒そうだったからだ
俺が身体強化をかけ終わると同時にでかいサソリは グギャァー と鳴き ハサミを俺へと突き立てながら天井から飛び降りてきた
俺は 一刀両断 を使って迎え撃つか一瞬迷ったが なんとなくやばい気がして大きく飛びのいた
同時に俺がいた場所に飛び込んできたサソリのハサミが床にささりその威力でちょっとしたクレーターのようなものができた
ついでに余波で砕けた床の一部がものすごい速さで飛んできた俺は顔を武器で守るのが精いっぱいで
顔以外に結構食らってしまい予想外のダメージを食らってしまった
「いっつぅ・・・やっぱ迷っちゃだめだな」
と着地と同時に片膝をついてしまい つい愚痴をいってしまった
気を取り直し全開の速さでサソリに近づくサソリはさすがに4系統重ね掛けの身体強化の速度には
ついていけないのかあっさり近づけたが
「っつぅ やっぱこいつ かったいわぁ!!!」
サソリの固い甲羅のうよな外殻に俺のサーベルでの攻撃は光と闇の氷で表面は凍り浅い傷はつけれたようだが前回のように切断まではできなかった
前回と同じで同じ属性の3系統付与でごり押ししてもいいがなぜか 2属性2系統づつの付与より
消費魔力が多くこの後にも魔物がでてくるかもわからない状況では使いづらい
だがこのままの状態では倒しきれず魔力を無駄に消費するという状況だった
俺はサソリのハサミ攻撃をかわしながら考えていると ガキン と金属音がきこえ
「やっば! わすれてた!!!」
一気にその場から転がり避けるとサソリはでかい毒針を飛ばしてきた
いよいよ状況が厳しくなってきたと内心焦りながらどうするか悩み 光と闇で違う2系統を組み合わせてみるとこは可能なのか 試してみるとこにした
「2系統をどうしの相性わるかったら・・・・考えるだけで怖いわぁ・・・・けどっ!!」
といいながら
光属性の火と土 闇属性の水と風 を身体強化に付与してみた
するとサーベルと短剣の刃が パキパキパキと音を立ててどんどん凍っていった
俺は驚きながら軽くサーベルを振るうと シャー と冷気のようなものが噴出していた
とりあえず体への負担もいつもと変わりなさそうなので 飛んできた毒針をかわし一気にサソリへ近づきサソリの頭にサーベルを突き立て見た
「グギャーーーー」
するとサーベルは突き刺さるというより刃先で押しつぶすように甲羅を砕きズブズブとサーベルの根元まで刺さり 一瞬サソリが激しく鳴きながらハサミを振るおうとしたが その前に息絶えたようだった
俺はサーベルを抜きとり 刺さった場所を見ると 刺さり傷の回りも凍っており かなり甲羅自体がもろくなっていた短剣の先で チョンチョン と突くとパリパリと割れていくほどだった
俺は この組み合わせのことを帰ったらライネルさんかペイルさんに聞いてみようとおもいつつ
身体強化を解くと カキーーーンと音がしてサーベルの刃が砕けてしまった
「うっそぉ・・・・」
俺は落胆と驚きが混じったようにつぶやきながら刃がなくなったサーベルをみた
そしてこのままここにいてまたサソリが沸いたら詰むのでさっさとマジックバックにサソリをしまい
部屋を出ようとしたら入ってきたドアがいまだに開かず
焦りながら周りを探すと 反対側の壁にさらに奥へいけそうな扉があった
俺は半分以上開き直り そちらに進むことにした
扉に手を当て ふぅーー と深呼吸をし
「えぇっと女神様・・・・どうかこの先は安全でありますように!」
といいながら扉を勢いよくあけ飛び込むように中にはいると そこは
「へっ!?・・・神殿?・・・いや教会か?・・・」
そこはどこかの教会の礼拝室のような場所だった
俺は立ち上がりあたりを見回してみたが 特に変わったところもなく索敵にも気配を感じなかった
ただ先ほどから気になるのは 祭壇に祭られている女神像が太い鎖のようなものでぐるぐる巻きにされ
まかれた鎖にはここの地下に入る扉に貼ってあったのと同じあの古い紙切れが張り付いていた
「この女神・・・もしかしてドMを司ってるというわけじゃ・・・・なんてな・・・・やはりこの紙で女神像を封印してるのか?・・・・」
と またビリっときては嫌なので短剣の先で紙を触ろうとしたら バチン! と短剣がはじかれた
もしかしたら素手じゃなきゃダメなのか? と思い 痛みに備えながらビクビクしつつ指で紙に
触れようとし近づけると バチン! と電気のような衝撃が指を襲い そしてはじかれた
「いってぇぇぇ!!!! 最初のやつより いてぇぇぇ!!!」
と指を抑えながらピョンピョンはね 痛みに耐えた
「この紙作ったやつドSだろ!! いってぇなぁ!!! もう頭にきた!!!!」
俺は先ほどサソリを仕留めた 光属性の火と土 闇属性の水と風を付与した身体強化し
「鎖ごと紙をひきちぎってやんよ!!!」
と身体強化をつかい力任せに鎖を引きちぎってみることにした
すると手のひらが鎖に触れそうになった時 パチッ! と最初の扉と同じく静電気程度の痛みが襲い
つぎに紙に書かれていた文字が赤く光り 紙が燃えると 鎖もパラパラとつなぎ目から砕けてしまった
俺は 手を伸ばしたまま あっけにとられ 固まっていると 女神像が激しく光だし とっさに目をつぶってしまった
瞼の上から光が収まるのを感じ そっと目をあけると そこには 綺麗な緑の髪をショートカットにして
二本の角っぽい飾りをつけた ものすごく整った顔をしているであろう美少女が 目をつむり口をとがらせ んーーー と言いながら俺の顔に顔を近づけてきていた
「うぉっ!!!!」
「うわっ!? 急に大声をあげてどうしたんだいっ!? びっくりするじゃないかっ!!」
俺が目の前に急に美少女の顔が近づいてきていて 驚きながら仰け反ると なぜか その美少女も驚いていた
「いやいやいや! なにしてんの!? ってか どちら様ですかっ!?」
と俺が焦りながら聞くと その美少女は
「え? 助けてもらったお礼をするところで ボクは龍神の女神だけど?」
と逆に俺を なにいってんの? という感じで さらっと言ってきた
「お礼? え? 龍神の女神様!? え???」
俺は さも当たり前に言われすぎて 状況を飲み込めずにいると その龍神の女神と名乗った美少女は
「そっ! ボクは龍神の女神だよ/////」
となぜか 顔を赤くしモジモジしながら言ってきた
俺はどうしたんだろ? と思いつつその女神様を見つめていると
「そんな 美少女美少女って/////初めてあったのに激しすぎるよぉ/////」
とモジモジしながら言ってきた
「え? ここはもしかして!! 時の女神様のとこと同じで考えてること伝わんの!?」
と俺が驚くと
「そりゃぁ ここは女神の空間だし当然だよぉ/////・・・ん? 今 誰と一緒って言ったの!!?」
俺の言葉を聞き 龍神の女神様は 最初照れながらなぜか 後半は驚き俺に勢いよくつかみかかりながら
驚いたように聞いてきた
「ちょっと! 顔が近いって!!!」
と俺が離れようとするが
「いいから! 誰と一緒だって今いったの!!!?? 答えて!!」
とさらに力を込め 揺さぶってきて来たので
「答えますから! 答えますから! 話して下さい!!」
というと 早く話せぇぇ と揺さぶりをやめないので
「あぁ!!!もぅ!! 時の女神様ですよ!」
というと 龍神の女神様は パッと手を放し
「やっぱり・・・やっぱり時の女神様って言ったんだね!?」
と驚きながら聞いてきたので そうですよ! 時の女神様ですよ!
というと
龍神の女神様はうつむいて ぷるぷる と震えだし どうしたんだろう? と思い顔を覗き込もうとしたところ
「素敵!!!」
と顔をばっ! とあげ叫びながら俺に抱き着いてきた
そして
「君が時の女神の封印もといたのかい!?」
と興奮しながら聞いてきたので ただお供えをしただけ というと うんうん! そっかぁ君がかぁ!
と未だに抱き着きながら 上機嫌で納得していた
正直 滅多にというか今までみたことないクラスの美少女に笑顔で抱き着かれ 内心 ものすごくテンパっていると
「そんなぁ この世で一番かわいいなんてぇ/// ボク照れちゃうなぁ///」
と顔を赤くし俺の顔を見ながら言いだし そして
「そこまで言うなら仕方ないなぁ/// もう!ご褒美あげちゃう!!」
と目を閉じ口をとがらせ んーーー と顔を近づけてきた
俺は
「いやいやいや! だから!!! なんでそうなるのぉ!?」
と離れようとしても龍神の女神様はがっちり俺をホールドし 大丈夫! 全部ボクにゆだねていいからぁ とさらに口をつかずけてきたとき 俺の首にかけられているアクセサリーが輝きだし
砂時計の部分から 細くて色白で綺麗な腕が にゅー とでてきて
「こら? おいたがすぎますよ?」
と聞きなれた声とともに その腕は・・・・龍神の女神様にアイアンクローを決めた・・・・
「いっ!!!! 痛い! 痛い! 痛いよ ノルン!!! ごめんなさい!!!」
とギリギリと指がコメカミに食い込みながら龍神の女神様がノルンという名の腕に謝ると
「ちょっと!ドラン! アマガイさんの前で私の名前を呼ばないで!!!」
と叫び声が聞こえたと思ったら俺のアクセサリーがさらに激しく光り 目をそらし 光がおさまり
再び龍神の女神様を見ると その隣には
額に青筋をたて 引きつった笑顔で龍神の女神様に渾身のアイアンクローを決めている
時の女神様がいた
「ちょ! ごめん!! でもノルンも! ボクの名前読んだじゃないかっ!!!」
とドランと呼ばれた龍神の女神様は涙目になりながら時の女神様にいうと
「また名前を言いましたね!? 女神が名前を知られることの意味を忘れたのかしら?」
「ごめんよ! つい! でも!でも!! 君もボクの名前いっちゃったじゃないか!! 」
と更に威圧感を増した時の女神様からなんとかアイアンクローを外そうともがく龍神の女神様は
真っ青な顔でもう完全に泣いていた・・・・
「あ・・・あのぉ とりあえず 今の状況を教えてもらえるとありがたいんですが?」
と俺は二人のやり取りに固まっていたが 気を取り直して 二人の女神にいうと
そうでした! とパッと龍神の女神様から手を放し 笑顔でこちらに振り返り
「アマガイさん 約束通り 忘れ去られた神の一人をお助けくださったようですね」
いってきた
俺は どういうことでしょうか? と聞くと 時の女神様は 柔らかく優しい笑顔を浮かべ
「はい 今から ご説明いたしますね」
と言ってきたのでおがいすると
「はい! それはですね・・・・」
と説明をはじめてくれた
そして龍神の女神様は 顔をおさえ 痛みで床を転がりまくっていた・・・・




