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アルテリア魔法学校で最下位合格した男の話  作者: 霧雨
第一章 入学編

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#14 未知数

 「俺も色んな属性を研究したが……あれは“風の逆再生”でも、“影の伸縮”でもねぇ。

 概念ごと揺れてる」


「……揺れてるって言われても、俺もどう説明していいか……」


「いいんだよ。できるやつほど、最初は説明できねぇ。

 ――ただな」


リュウ校長は指で軽く空間をなぞる。


その仕草は観察者というより、ただの好奇心の化け物だ。


「お前の魔力は、暴走じゃなく“迷ってる”感じだった。

 出るべき道を自分で探してる最中みてぇな。

 正直、俺にも完全には読めねぇ」


 胸の奥がざわつく。


 未知の力を、未知のまま肯定されたような奇妙な感覚。


「…時属性のことは全然分からないけど…少し安心した」


俺は思わず本音をこぼす。


「校長が全部わかってたら…本当に人間離れしてるんじゃないかって」


「はっはっは! 俺は天才なんて言われてるが万能じゃねぇ。

 わかんねぇから面白いんだろ」


 それまで黙って我慢していた沙羅さら先生が咳払いして一歩前に出る。


「校長。授業の邪魔です」

「わぁ、こえぇ! はいはい、帰りますよ。続けてくれ、沙羅」


 手をひらひら振りながら、リュウ校長は本当にただ“面白いものを見にきた子供”のように去っていった。


 隣で瑞翔みずとがぼそっと呟く。


「……なんか、校長にも分からないってなると、逆に安心するな」


「だよな」


 俺は、胸のざわめきをゆっくり落ち着けた。

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