#12 1-E 霞 瑞翔
霞 瑞翔との初夜。
「……なんかさ、玲磁くん」
「玲磁でいいよ」
「ああうん。玲磁ってさ、気だるそうに見えて結構明るいよね」
「そうか?」
「うん。……俺と組むなら、ちょうどいいかも」
「その心は?」
「だってほら。俺みたいな普通のやつと、玲磁みたいな……
――色が濃い人って、案外バランス良く組むものらしいし」
「色が濃いってなんだ、褒めてんのか?」
「……たぶん?」
曖昧な返事に少し笑った。
こうして、俺と瑞翔の共同生活が始まった。
「そういや瑞翔、明日からちゃんとした授業が始まるんだったよな」
「うん。確か最初は…沙羅先生の実践科目・属性攻撃演習…だね」
初授業でいきなり実践科目って…
「「沙羅先生らしい」」
「だよな」
「うん」
なるほど、思考自体は似てる。気が合うな。
「そう言えば瑞翔の属性ってなんなんだ?」
「水属性」
少し茶化してみる。
「へー。あの学年トップの佐々峰 莉亜と同じってわけか。負けられねーじゃん?」
「いやいや、俺の水属性はそんな大したものじゃないって!」
「ま、お前は平凡代表だもんな」
「やめてよ、それ」
お互いにはははと笑う。その後も何か話していた気がするが、そうこうしているうちに二人ともぐっすりと寝ていた。
普通の男、瑞翔と相部屋になり、なんだかんだで楽しそうです。
このあたりで序章を読み返してみるのも乙かもしれない。




