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Re:Change! 異世界戦記 ~俺はもう一度やりなおす~  作者: 神山
第三章 完結編

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83/87

83 「何もかもお前のせいだ!!」

丈 主人公

デイビス、アイビー、アリス、ヨル アイディール部隊メンバー

マシュー ビータ

ジョージ 

「アイビー!!!」

 いくら呼びかけても、いくらゆすっても、もうアイビーが起きることはなかった。両手を鮮血に染まりながら、目の前の事実を受け入れたくなく目を閉じ泣くデイビス。

「邪魔が入ったか、安心しろ後を追わせよう」

 デイビスは手を強く握りしめ怒りを露にした。

「貴様ぁ!!!」

 ADAMAS/レナードは掌から衝撃波を出し、デイビスを吹き飛ばした。


「うそ…!アイビー!?」

 遅れて駆けつけたアリスが、悲惨な光景を前に口を手で覆った。

 次にマシューとビータも駆けつけた。悲しげな表情になったが、現状打開のためアリス達に指示を出した。

「アリス!足止めをしておく、3人を連れて逃げるんだ!」

「う、うん…」

 溢れる涙を拭き取り、丈とデイビスとアイビーを掴み輸送機まで瞬間移動をした。それを見送りマシューとビータはADAMAS/レナードと対峙した。

「やってくれたな」

 ビータが怒りに任せた攻撃をしようとしていた。しかし、今は戦うことが優先ではないことをマシューは理解していた。

「やめろ、撤退するぞ」

「だが、しかし…!」

「アイビーの方が聞き分けが良いぞ…!」

「……了解」

 ビータはADAMAS/レナードとの間に煙幕を張った。ADAMAS/レナードの横にカメレオンライフが姿を現し攻撃を仕掛けようとしていた。

「よせ、悲しむ時間くらいくれてやろう。それにどこに逃げようと木っ端微塵だ」

「優しいなぁ」


 その頃、全ての輸送機はユートピアを出発した。行き先は本物のキャプテンであるジョージの元であった。ヨルが事前に連絡を取っており、受け入れ体制を整えてくれているそう。

「アイビー…」

 デイビスはアイビーの胸に手を置き悲しんだ。デイビスの視線の先に力が抜けた丈が座っていた。その姿を見て思わず怒りがこみ上げてきた。頭より身体が先に動き、人をかき分け丈の胸ぐらを掴んだ。

「おい!いつまでそうしてるつもりだっ!!お前が…お前がちゃんとしていればアイビーは…!何もかもお前のせいだ!!」

「…デイビス」

 今にも殴りかかりそうな剣幕に、周りにいたアリスやヨルは唖然とするしかなかった。

「よせ!今は仲間割れしている時ではない!」

 デイビスを丈から引き離したのはビータであった。

「何が仲間だっ!お前なんて、、」

「やめろ!」

 お前なんて仲間ではないと怒りの勢いで言ってしまいそうになったデイビスを制したマシュー。

「デイビス、間違ってもそれ以上言うもんじゃない!頭を冷やせ!」

 その言葉に眉間を抑え、深く深呼吸をした。

「ああ、言いすぎた…すまなかった…」

 デイビスは丈に謝罪をして、返答を待たずアイビーの横に座り直した。


 ジョージのいる避難所に着くまで沈黙が続いた。

 しばらくして避難所が見えてきた。先に着いていたユートピアの民も続々降りて、案内されていた。

 着陸して一人一人降りた。ジョージが出迎えた。デイビスとマシューがアイビーを抱え降りてきた。ジョージは駆け寄り、アイビーの顔を撫でた。

「アイビー…今までご苦労だったな」

 慈愛の表情で労った。その後避難所へ行くように案内した。最後尾には丈が降りてきた。前回見た時からの異変に気づき声をかけた。

「壮絶な戦いをした顔してるな、今は疲れを癒せ。飯もある」

 ジョージは肩を掴み励ましてたが、諸々の事情を知らないジョージはアイビーが戦死したことによる疲弊だと思っていた。そのジョージの手をどかし1人反対方向へ歩き出した。

「おい!どこに行く?」

「…俺のことは放っておいてください」

「?」

 その様子を遠くからジェームズが、荷物を運びながら見ていた。

「…」


「そんなことがあったのか…」

 ジョージはマシュー達からユートピアで起きたことを全て話した。レナードが裏切りアイビーを殺したこと、丈が偽物のキャプテンであったこと等。

 ジョージは目を閉じながらただ頷くように聞いた。大方予想は出来ていたような印象であった。

「レナードのことは大体予想通りだったが、あいつ(丈)はそんな壮絶だったとは…」

 マシューは悔しさを噛みしめ、話し始めた。

「実は…私は知っていたんです。彼がジェームズくんの繋ぎに使われていたことは…」

「そうだったのか?」

「…私も彼と同じように過去の人間。未来の価値観に特に疑問を抱きませんでした。しかし、彼と関わっていくうちに取り返しのつかないことをしてしまったと、段々罪悪感に苛まれました。だけど、それを自分の口から言える勇気がなくて…本当に申し訳なかった…!」

「もうよせ、マシューも被害者の1人だ。今日はとりあえず休め、これからのことは明日考えよう」

「はい…」


 マシューは丈を探しに行こうと、部屋から出て鼻をすすった。

「マシュー」

「?ジェームズくんか」

「さっきの話し、本当か?」

「盗み聞きかい?趣味が悪い」

「たまたまだ、あんたはこれから探しに行くのか?」

「ああ、謝罪とこれを渡しそびれててね」

「それは?」

 マシューが手に持っていたのは小さな紙切れのようなものであった。


ありがとうございました。

ユートピアから辛くも逃げることが出来ましたが、敗戦を期しました…次回はハートフルな内容になると思われます。

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