75 オフ会
小西丈/キャプテン 主人公
西条ゆきな 過去編ヒロイン
夕方で客も多く、賑やかな店内。座敷に案内されオフ会が始まった。
「いや~皆に会えて嬉しいよ」
「そうですよ!」
「デュフフ」
「あははは」
オフ会は順調に進んでいた。丈とゆきなは向い合わせで座っていた。丈は隣のふくよかな男性と話していた。
ゆきなはコミュ障であり酒を飲まないと上手く話せなかった。ジョッキビールを流すように飲み込んだ。その様子が目に入った丈がゆきなに話しかけた。
「いい飲みっぷりですね…」
「お酒美味しいですもん!最高じゃないですか!?」
「確かにね…まあほどほどに」
若干引き気味の丈をよそにビールの追加注文をした。
「みんな、ゲームの話しないね」
「確かに…」
丈とゆきなは隅の席であったため俯瞰的に周りをみてゆきなに話しかけた。ゆきなもしゃっくりしながら応えた。
「年齢層が別れてるから逆に話しやすいのかな?」
何時間か経ち、オフ会は終了した。店の外で少し話して解散となった。ゆきなも1人で帰ろうとしたが丈に呼び止められた。
「ゆきなさん」
「なんですか?」
「一緒に近くまで帰りましょうよ、途中で倒れたりしたら危ないですし」
「ナンパですか?」
酔ってうつろな目になりっているゆきな。少し驚いた表情の丈。
「そ、そんなつもりは…」
「ほんとですか~?そうやって色んな女の子を引っ掻けてるんじゃないですかー?私を食べてもいい味しないですぅ」
図星をつかれた丈は目線を外して話題を変えた。
「そ、そういえば何か趣味とかあります?」
「ないですよ…頑張って作ったのがゲームぐらいです…」
「頑張って?」
「やりたいことがないんです…毎日同じような仕事をして帰って寝て。なんで生きてるか分からなくないですか?だから、自分なりに打ち込めるものを作ったけど」
「深いね…」
「小西さんは多趣味そうで良いですね」
「え?そんな風にみえる?」
「女遊びとか、さぞモテるんでしょうね」
「グサグサ刺さるな~…確かに女の子と遊ぶこともあるよ。だけどそこには愛なんてないよ」
「え、最悪…」
「そうだよね…自覚してるよ。俺は人を好きになりたいんだよね、だけど心の底から好きになれる人が出来ないんだ…」
少し落ち込んでいるようにもみえる様子の丈。
「実はあんまり付き合ったことないんだよね…付き合っても長続きしないし、それなら都合の良い関係がいいよな~って」
最低だなと思いつつ話を聞くゆきな。最寄りの駅に着きそこで2人は別れることになった。
次の日は休みであり、昼から活動を始めた丈。買い物でもしようかと準備中にスマホの着信音がした。ゆきなからであった。オフ会のときに皆で連絡先を交換をしていたことを思い出した。
『おはようございます。昨日はご無礼をお許しください(土下座)』
その文に思わず笑ってしまった丈。すぐに返信をする丈。
『昨日はありがとうね!いいよー 本当のことだし笑』
送信をするとすぐに既読がついた。一分ほど時間が経って返信が来た。
『いえ、私の落ち度です。なんとお詫びをしたら…』
『なら、今日は休み?ご飯まだ食べてないなら一緒にお昼はどう?』
『食事に誘ってますか…?』
『まぁ、そうだね笑 用事があるならやめておくけど』
『行きます!準備に時間をください!』
『ありがとー!なら準備できたら連絡ちょうだい。最寄りの駅に集合にしようか』
ありがとうございました。
少し自分の体験談を織り混ぜている話です。
丈の気持ち分かる人いません?




