74 3度目
小西丈/キャプテン 主人公
西条ゆきな 過去編ヒロイン
2度目の丈との再開から日が経った。ゆきなは今日も今日とて仕事が終わり、酒を飲みながらオンラインゲームをしていた。
『じゃあ明日仕事あるし俺はぬけます!』
『そうだね!じゃあ私も!』
深夜になり次々と抜けていこうとするフレンド。ゆきなも明日に備え止めようとしていた。明日は夕方からオンラインゲームのオフ会であるからだ。
初対面の人と会うことに不安と自分の時間が減る…。となる気持ちが多かったが、電波越しだがたくさん話すし今の自分を変える良い機会だと思っていた。
『確認だけど、明日は19時から◯◯◯に集合だもんね?』
『そうだよ!幹事だから少し早く着いて店の前で皆を待ってるから!』
『助かる~』
『明日ね~』
ゆきなはヘッドフォンを耳から外し身体を伸ばした。固まった身体をほぐしながら洗面所へ向かった。ボーッとしていると無意識に丈の顔を浮かべてしまう。首を振り、丈の妄想を振り払った。
翌日の夕方、ゆきなは少し早歩きで集合場所へ向かった。今日に限って会議が入りいつもより遅くなってしまった。
「やっばい間に合うかな…」
スマホの時間を確認しつつ、体力皆無の身体に鞭を打ち急いだ。見栄でヒールの高い靴で来てしまったため、ふくらはぎが張り重く感じてていた。
急いだ甲斐がありギリギリで間に合うことができた。店の前で何人かが話しているのが見えた。誰かを囲んで話していた所に、勇気を出して声をかけた。
「遅れました…」
すると、幹事が気づき反応した。
「お!これで全員揃ったね!とりあえず中に入ろっか!」
幹事は元気のある中年男性で優しそうな雰囲気だ。さらに、自分より若そうなふわふわな女の子と少しオタクっぽい男性とふくよかな男性。一人一人に挨拶をするゆきなに1人が声をかけた。
その人は位置的に皆に囲まれていた人である。乱れた息を整えていたのとシンプルな人見知りで顔を見ずていなかった。
「あれ?またまたお会いしましたね。西条さん」
「え?」
何か聞いたことのある声であった。あの時と似た匂いが嗅覚を刺激した。イケメンの匂い…!まさか!と思い顔を見た。
「小西さん…!」
「何かとご縁がありますね!」
気持ちがジェットコースターのようだ。ときめき、冷め、さらにみたび出会った丈にまたときめきそうになっていた。
「ん、あれ?行かないんですか?」
丈は眉を上げ、指で皆が入店しているところを差した。
「あ、あぁあ行きます!」
ありがとうございました。
オフ会ってしたことないですけど楽しいんですかね?
丈とゆきなは切り離しても引き合う…!?




