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Re:Change! 異世界戦記 ~俺はもう一度やりなおす~  作者: 神山
第三章 解明編

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70 Aion Erini

 ユートピアは大きく揺れた。今までにない非常事態にユートピアの民は混乱の渦にのまれていた。

「うぉ!?なんだこの揺れ!?」

「凄い勢いで何かがユートピアに衝突したようです…」

「本当かヨル!いったい何が…」

「恐らく地下の方だろう、訓練生達に民の安全を確保してもらい、俺たちは原因を突き止めに行こう。装備の準備だ」

 デイビス、アイビー、アリス、ヨルは急いで装備し衝突物の場所まで急行した。


 マシュー、ビータ、丈の前には、レナード、カメレオンライフ、キマイラ・ライフが立ちはだかっていた。しかし、丈は既に戦意は消失しており実質3対2である。

「怖い顔しはる、堪忍なぁ」

「キマイラ、殺れ」

 レナードはキマイラ・ライフに命令しそれに呼応するように叫んだ。そしてうねるように蛇行しながらマシュー達を襲い始めた。

「鎧纏!」

「鎧纏!」

 マシューとビータはノックオーガとノックワスプに変身しキマイラ・ライフに応戦した。しかし、質量差に圧され2人がかりでも苦戦を強いられた。


「さっきから大きい音するのはここか!」

 アイディール部隊のメンバーはヨルの空間把握能力により、迅速に現場に駆けつけることが出来た。

「なんだよこれ…」

 到着するや否や騒然とした光景に言葉を失ってしまった。見たこともない部屋に、見たこともない獣型と人型ライフがおり、さらにレナードがまるで悪役かのような振る舞いをしていたのだ。

「君たちも来たのか」

「レナードさん…何なんだよこれ!」

「見たら分かるだろう?」

 レナードは、見たら分かるだろ?という表情でアイディール部隊を煽った。

「皆!レナードは我々の敵だ!」

「にわかに信じがたいが…疑いようがないな」

 デイビスは現状を把握しユニークを使い、崩壊した瓦礫の山の金属を操り武器を生成し始めた。その光景を見たレナードは、

「おっと、君たちの参加は御免蒙りたい」

 レナードはしゃがみ、右手を床に着けた。すると、右手から黒い流動体 ネガティブフィールドを展開して床を覆った。

 覆われた瞬間、デイビスのユニークの効果が切れて瓦礫は屑となった。

「なにっ!?」

「あれ?ユニークが発動できない…」

 レナードは立ち上がり、膝の汚れをはらった。

「知らなかったか?私はユニークを無効化するユニークを持っている。よって君たちは無力も同然」

 レナードはデイビス、アイビー、アリス、ヨル1人ずつに指を差していった。

 レナードに向かい金棒が飛んでいったが、ネガティブフィールドにより阻まれた。

「どうやら、私にはそのフィールドの効果はないようだ」

「そう、君たちにはこれは効かないんだったね」

「皆…彼(丈)を連れてここから離れるんだ!」

「?分かった…すぐに援護に行く!」

 

 デイビス達は丈を担ぎ部屋から退却した。その様子を見ていたカメレオンライフは、

「あらあら、逃げはりましたなぁ。おれの存在すっかり忘れてぇ」

 カメレオンライフがデイビス達を追いかけようとすると、レナードが制止した。

「彼らは私に任せろ、君はこの2人を頼む」

「仰せのままに…」

 レナードはキマイラ・ライフを引き連れ、デイビス達を追いかけた。

「さあさあ、おれの相手してもらいましょか」

 カメレオンライフは長い舌を垂らした。

「くそっ!邪魔なんだよ!」

「落ち着けマシュー、確実に倒すぞ」


 デイビス達は必死に逃げた。後ろを振り向けば今まで通ってきた廊下をことごとく壊しながら迫ってくるキマイラ・ライフの追手を振り払うため。

 しかし、銃撃は一向に効かず、さらにその後ろには悠々とレナードが歩いてきていた。

「何故こんなことを!何が目的だ!」

 その一言によりキマイラ・ライフの侵攻が止まった。レナードが前に立った。

「平和だよ、平和こそ私が望む理想だ」

「平和だと…?どこがだ!こんなのディストピアだろ!」

「言いえて妙だ、君たちには分からんよ」

 レナードはデイビス達に、手に持っていたダイヤことアノーノシステムを見せた。

「綺麗だろう?このような美しい世界を望んでいる。どうだ、君たちもその男(丈)を捨て、私のもとへ来なさい」


「キャプテンを捨てるだと…?」

「断る!」

 アイディール部隊のメンバーは、躊躇うこと無くレナードの申し出を断った。

 レナードは呆れたように首を振った。

「残念だ、なら君たちも私が目指す理想には必要ない」


 レナードはアノーノシステム(ダイヤ)を浮かせた。すると、光が屈折するようにアノーノシステムが光りはじめた。光の柱が出現しキマイラ・ライフを吸収した。

 その光はレナードを覆うように集約した。

『Aion Erini ADAMAS』

 レナードは光に包まれ現れたのは、平和を象徴する羊の意匠が含まれた頭部、ラウンドブリリアントの形をしたダイヤモンドのような装甲を纏った"アダマス"に変身した。

「これが私の理想を叶える力だ…!」


 丈は、衝撃の事実に直面し放心状態になっていた。

 なにも考えられない中で1つの記憶が蘇ってきた。冷凍保存…その言葉は聞き覚えがあった。

 しかし、衝撃の連続により思い出す余裕がなかった。だが、今なら逆に頭がスッキリし徐々に思い出したのだ。

 人体冷凍保存技術という言葉と、(もや)がかかっていた1人の人物が鮮明に見え始めた。

「あれは…ゆき…な」

ありがとうございました。

さて、次回からは過去編に突入します。

 初発の言葉が沢山でたので紹介していきます。

Aion Erini(永遠の平和)、ADAMAS(ダイヤモンド)

アノーノシステムはいわゆるキマイラ・ライフの力を取り込むための変身アイテムです。ちなみに、ダイヤモンドの由来は『征服されざるもの』です。


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